2010年07月26日
SL創世記(7)

張子のトラ
Massively によるSLの歴史の2006年当事に関する記事です。
「実際のGriefingよりももっと効果的な方法って何だか分かる?それは金儲けを狙ったインチキGriefing。SL解放軍という名の小さな情報サービスの会社組織のグループが立ち上げられ、虚偽のGriefing場面のビデオを何本か作ったのだ。少ない人数の知り合いと別アカを使って、American Apparel社の敷地や他の場所で恐ろしい行為の犠牲者を装った作品が作られた。
新聞発表用の文書も作られ、そこではSLにおける民主主義の必要性が叫ばれたり、強い反企業の感情が露にされていた。人々はそれを頭から信じ込んだ。特に主要メディアは酷かった。彼等は自分達で調査、取材したこともないから完璧に騙されたのだ。
SL解放軍はメディアを操作して、SLに愛想をつかした、またSLにおける企業の活動を監視する反企業の活動家達を惹きつけることに利用した。その行為はやがてグループの背後にいる正体不明の会社による有料の企業情報サービスの提供へと引継がれていったと思われる。
しかし最終的には、グループのメンバーはこの企みに気付き、グループのボスから自らを解放した。最後に何か凄いことをやるようなことを公言していたが、結局はモヤモヤのうちに消えていった。直接聞いたわけではないが、主要メディアはこの後も最初の発表文書を何度も引用して、あたかもそれが真実であったかのような報道を繰り返した。純然たる張子のトラと呼ぶべきだろう。
黒い9月
9月にはそれによって影響を受けた人の間では『黒い9月』の名で知られる出来事が起きた。それはリンデンラボが使った一つのソフトウェアのセキュリティの穴を利用して、多くのSLユーザーの本名やコンタクト情報やパスワード等の情報に見ず知らずの者がアクセスできるというものだった。暗号化された支払い情報まで手に入れることができたとの報告もあった。用心のために自分のクレジットカードを再発行してもらった人々も少なくなかった。
二日後にすべてのパスワードがリセットされ、(これでみんなちょっとは一息つけたかと思われたが、)多くのユーザーはログインや認証でトラブルを味わうことになった。
何日にも亘ってこのニュースはメディアに大きく取り上げられていたが、SLの登録者数は3倍にもなって、10月には全部で百万を超えた。
この年からリンデンラボはサポート業務やガバナンス機能をサードパーティやコールセンターに委託するようになった。それ以来委託先として今でも少なくとも2社を使っているし、もっと数は増えているかもしれない。」
Posted by Sophiee Winkler at 13:24│Comments(0)
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