2010年09月15日
お疲れさま

私はぼんやりしていたので気がつきませんでしたが、3年に亘ってMassively のメインの投稿者であったTateru Ninoが9月12日に辞任を宣言しました。彼女が一人で運営していたのかと思っていましたが、チームは存続するのだそうです。
この2ヶ月ほど記事の内容がつまらなくなって、同じことの繰り返しが多くなっていました。なんだかおかしいなと思っていたのですが・・・。掲載画像も同じものになってしまっていましたね。
Tateru Ninoはリンデンラボの第一世代の幹部と親しく、確度の高い内部情報を提供してくれていました。しかし投資家による経営が進み、第一世代の人材は次々にリンデンラボから去っていきました。また、先頃のリストラでそれ以下のマネジャーや社員クラスの情報ソースも多くはいなくなってしまいました。つまり今までのように内部情報を手に入れるのが難しくなったのです。
リンデンラボが自分達の運営方針や考え方の本音を開示してこなかったので、Massivelyは私にとって非常に貴重なソースでした。Heraldは基本的にはユーザーのうちのGrieferやハッカーやその他の不満分子からの情報に基づいていますが、Tateru Ninoの情報はその意味ではとても参考になりました。そのためリンデンに睨まれることも少なくなく、彼女自身や彼女に情報を漏らした社員も難しい立場に追い込まれて、前回のリストラではそんな社員たちはリンデンラボ当局から狙い撃ちにあったみたいです。私の記事「憲兵隊がいるの?」を思い出して下さい。
一応最後のことばです。
「何事によらず始まったものには終わりがあります。どんなに楽しんで大切に思っていたものでも終わりがくることは避けられないのです。残念なことだけどそれは起きてしまうのです。」
「公式に辞任してからまだ1分半しか経っていないのに私は後悔しています。誤りではないけれど、それは私が本当に望んでいた決断ではありません。でも、それをしたかったのかどうかとは関係なく、実際にそれは私が決断したことなのです。それは正しかったと思います。ともかく本当にそうだと思いたい。
明日になっても私はいつものようにこのDwell on it(よく考えよう)というブログではウロウロしているでしょう。だから引き続きよろしくね。」
彼女はMassivelyからも立ち去り難いのでしょう。9月14日にもまだMassivelyに投稿を続けています。
彼女の分かれの言葉とは別に、本質的な問題は彼女がMassivelyに注ぎ込んだ努力がRLでは報われることがなく、今後もSLが大ブレークする可能性も少ないと判断したということが大きいと思います。もう一つのブログDwell on itではSLだけでなく、広く仮想世界を扱っていくのだと思います。
長いことお疲れ様でしたと、メールでも打っておこうかな?
Posted by Sophiee Winkler at 12:42│Comments(1)
│ビジネス
この記事へのコメント
厳密にいうと、SLにもうチャンスはないなどとは彼女は言っていません。でも、投資に対するリターンが少ない分野に何時までも留まっているのは愚かな行為だというのが、アメリカ人の考え方なのです。限られた時間をもっと有効に使いたいということですね。
Posted by Sophiee Winkler at 2010年09月15日 13:19
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