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Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
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2010年09月28日

どうすれば?

どうすれば?

今回のEmerald Viewer のスキャンダルとそのアクセス停止という一連の事件についてまとめるとともに、関係者がどうすべきだったかについて考えてみましょう。

4月下旬頃にEmerald Viewer の開発チームがユーザーの個人データを不正に蓄積していることがWoodbury University の一派であるWrong Hands Group により暴露され、その証拠のデータがHerald の記事として一般に明らかになりました。またEmerald Viewer の開発チームのリーダーであるFractured Crystal が過去に別アカウントを使って他人の資産をコピーしたり、その他のTOS 違反行為を行っていたことを認めたことも報道されました。実際彼がそのように語ったYouTube 映像が公開されたのでした。

http://sexyblondegirls0912.slmame.com/e874086.html

これに対しリンデンラボはEmeraldの開発チームと何度も会合を持ち、善後策を協議していましたが、Herald その他の報道等によりEmeraldの開発チームの主要メンバーがその他のRLの法律違反も犯していたことを知りました。また、Viewer にはユーザーが知らない間に他社のサーバーへのアクセス拒否攻撃を行うコードご仕込まれており、それによってViewer が起動される度に攻撃が行われ、800Giga Bite の情報が特定のサイトに送りつけられていたことが明らかになりました。

これは単なる悪戯の範囲を超えて米国の法律にも違反することとなり、リンデンラボは根本的な対処を迫られることとなりました。しかしFractured Crystal は問題を処理することなくSLから逃亡し、他のメンバーもリンデンラボの要求に対応することができず、最終的にEmerald ViewerはBan されるに至りました。もちろんこの過程でWoodbury Universityも無傷では済まず、彼らの拠点はリンデンにより没収され、彼らは活動の本拠地をBlue Mars Grid に移さざるを得なくなったのです。以上が非常に単純化した本件の概要です。これらを詳しく知りたい方はこのブログの5月以降の過去記事をご覧下さい。

さて、今回リンデンラボとEmeraldの開発チームはどうすべきだったかですが、これはとても難しい問題です。私はMさんの書き込みに対して「経済性を与えることによりコントロールが可能となる。」等と聞いたふうなことを書いていますが、具体的にOpen Sourceを運用するうまい方式を知っているわけではありません。経済性を与える、つまりViewer関連のビジネスでEmerald の開発チームがそれなりに金銭的に潤うということにしたとしても、Fractured Crystal がもし深慮遠謀の末に仕掛けていたことであれば、やはりその悪意を察知することはできなかったし、それを削ぎ取ることもできなかったでしょう。だから実際に必要なのは絶え間ない管理や監視だったのかもしれません。しかし、それは本来の趣旨に反することにもなるのです。

 今に至るもFractured Crystal の正体は不明でその意図するところも明かされていません。リンデンラボはパートナーが匿名なままに協力関係を続けていくことはできないということに漸く気付いたようです。またWrong Hands Group がEmerald チームの行為に気がついたのに、リンデンラボにはそれができませんでした。まあ、そうとう甘かったということでしょう。あるいは費用を掛けずにいいとこ取りしようとしたのかな?いずれにしても今回の事件でそのポリシーと運用は大きく見直されることになりました。リンデンラボ自身がどうすべきであったと思ったかが明らかになるわけです。

 しかし、それは恐らくThird Party の活動に更に大小のさまざまな制限を加えるものとなるでしょう。もしそんなにまでしても、依然としてボランティアに毛の生えたような扱いなら、誰もそのようなプロジェクトには参加しなくなるでしょう。自分で新しいGridを作って運用した方がいいからです。

 だからリンデンラボに必要なのはThird Party を縛るポリシーだけではなくて、全体をどうしていくかのポリシーなのです。SLは卓越した技術者の産物ですが、リンデンラボはその戦略性の不足から、これをうまく運用することができていません。利益を上げているから成功とは言えるのでしょうが、経営的には未熟だと評されても仕方ないでしょう。

 Emerald Team がどうすべきだったのかについては、答えはなかったような気がします。リーダーそのものに問題があったからです。それにしても、Fractured Crystal ってなんて変な名前をつけたんだろうと思っていましたが、その名の通り手のひらの中の美しい水晶玉は粉々に砕け散ってしまったのですね。彼はここまで予想して自分のアバターを命名し、人々をもてあそんでいたのでしょうか?本当に罪深い人です。

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Posted by Sophiee Winkler at 13:03│Comments(0)ビジネス
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