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Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
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2007年12月04日

文化祭の総括(その2)

文化祭の総括(その2)

どんなものにもいい面と悪い面があります。一方の面だけ強調するのは誤りのもとだし、何か目的があってする場合が多いですね。このブログはスポンサーがいる訳ではないし、誰か特定の人の関心を惹こうとも思っていないので、両方の面を考えてみたいと思うんです。

まず、デメリットからですね。文化祭をやることで、住民の中に溝ができてしまう可能性があります。文化祭で苦労した人の持つ、参加できない人と参加しない人に対する感情の問題ね。自由参加の原則は頭ではわかっていても、何か手伝ってくれそうで結局他のSIMを見物だけしてる人とか、手伝いたくても技術的に手伝って貰えない人に対する感情ね。あー助けてもらえなかったなーっていう感じ。

公式には何の文句をいう筋合いはないんだけど、いざというとき頼りになるかどうかという見方は残りますね。テニスなんかやってると出来る人は初心者を結果的にあからさまに無視してしまうんだけど、あの感じね。別に意図して差別しているわけでもないし、それぞれいろんな事情があるのも分っていても、おなじ体験を共有できなかったという想いですね。

心の広い人は、この次一緒にやろうねって言えるんだけど。ま、それは口に出してはそういうということで、心の中では計算外ということには変わりないんです。コミュニティの発展にはこういう感情を克服していく必要がありますね。せっかく一体感を高めようと企画されたイベントなんだけど、裏腹に溝ができてしまうってこともあります。後ろ向きの発想だけど、事実は認めなきゃね。だからみんなでできる簡単なことをやるとか、どんな人にも役割を作ってあげるという工夫を次回は主催者にも考えてもらいたいの。

次の問題は、以前にも指摘したんだけど、初めてのことなのでなかなか複数でできる作業レベルに落とし込んでいけないという問題。それによって、1人か2人が突出する形で作業が進んでいって、後の人は遠巻きにしてそれを見てるという構図になるのね。それで必死で頑張っている人が何でも自分で決めてしまうので、他の人はだんだん面白くなくなってくるの。「どうせあなたが全部気に入るようにするんでしょ。」っていうような感情。これはRLの文化祭でもありましたね。

これもリーダーなり管理者が作業者と分離されていないために、仕事の進み具合とか、メンバー間の仕事の分担や参加ということに配慮できなくて生じる問題です。でもこれは人間が共同で仕事するときには必ず起きることね。毎日やっていることなら自然に役割が出来てきて簡単だけど、イベントの時はやっている本人も次はどうなるか分らないので、なかなか他の人にまで関心を振り向けられないのね。組織にはリーダーが必要だというのが今回よく分りました。つまり全体を見ることだけを仕事にする人が必要なのね。

まあ、こういう問題はRLにもある、有り触れた問題なので特効薬はないし、徐々に理解しあって、折り合いをつけていくしかない種類のことなのね。軍隊とか戦争とか宗教なんかの場合だと無理やりに一つの方向にまとめて、それに乗ってこない人を「非国民」にしてしまえるので簡単なんだけど、それが正しい方向に行かないことは分っていますね。

精神力も、時間も随分使ったので、満足感がある反面、疲労感もあります。それで自分達のやったことに点数がつけられて勝者と敗者ができるので、負けたわけではないにしても、他から低い評価を受けることになった人は、「結局なんだったの」って感じるでしょう。なんか上手く乗せられたけど、疲れただけだったなーって。他人の思惑で動くのはもう止めたいな、そういうのRLで十分だって思う人も多いでしょう。

SLでは本質的にみんなで集まって何かをやることが好きでない人の比率が高いと思うので、RLよりもこういう問題が表面化しやすいでしょう。今、文化祭が終わって多くの人が満足感と虚脱感の混ざった状態にあるときに、これらの感情をうまく処理できないと、次のイベントは組めないと思いますね。これは主催者側の配慮すべき問題ね。

文化祭の総括(その2)

次にメリットも考えましょう。これは簡単。難しいことに挑戦して、みんなで協力することで一体感も高まったし、技術力も上がりました。参加した人は少なからずその実感があるはずです。確かに賞金や賞品はもらえなかったけど、自分が全力で取り組んだという達成感があるでしょうね。これはやらないと得られない、多分一番大切な収穫ですね。

SIMのみんなとも、より本音が出やすい形でコミュニケーションできて、お互いの本質がよく分ったでしょう。くだらない会話を幾ら積み重ねてもこういう体験はできませんね。部分的にぶつかったとしても、全体としては信頼感や、一体感が高まったと思います。

それから、自分達のやったことをちゃんと反省して評価することで、将来の物事への取り組む姿勢や能力が向上することでしょう。全体のなかの自分という位置づけもはっきりしたし、前向きな人は新たな目的を見つけることが出来たはずですね。何となくSLやっててマンネリを感じてた人には転機になるでしょう。また、人に動かされる立場ではなく、人を動かすときのことにも目を向けられるようになったと思います。

SLはまだ始まったばかりの世界ですから、何かに積極的に取り組んだり、打ち込んだりすることで、どんどん自らの地平線が開けていきますね。RLの参考にもなるのかもしれない。私たちアバターの行動の一つ一つがRLの新しい時代を開く礎になっているのかもしれません。ということで明るい面を強調して今回はおしまいにしたいと思います。


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Posted by Sophiee Winkler at 13:50│Comments(3)イベント
この記事へのコメント
重要なのは、一般論じゃなくて、その置かれた状況において最大解を見つけること。スタッフ15人以上の台東区と、実働3人の墨田区は状況が違います。私は実際RLでは試作プロジェクト運営をしていたりするので、PJ管理は素人じゃないです。今回の与えられた状況は、全部で3人でクリエイタは2人組と1人組で、それぞれフルフル活動で、マネジャ分離の余裕はない。また、大玉は、スキルから他者は協力可能ではない。大玉が間に合うか合わないか、クリエイタのこだわりと、スケジュール感の妥協点の問題。仮に協力してたら、途中でほぼ作り直しにもなった蝋人形館もこけて区の出し物0になる可能性もあったし、大玉には集客力の問題もある。反省すべき点はあるけど、今回は与えられた状況で、みんなよくやったとおもっています。上下関係があっても、マネジャ分離しても、状況は変わらないし、この区の状況を無視して、ほとんどいなかった人がこう書くのは、どうかな~~と思いました。
Posted by kentago at 2007年12月08日 00:16
墨田区に投票しましたよー^^

大玉のアトラクションはよくできていましたね。
少人数で、苦労されたと思いますが、逆に今日人数だからこそ、意思決定が早く、ぐいぐい引っ張っていけるというメリットもありますね。(確かに戦力少なすぎだと思いますけど^^;)
自主参加だと、合議制で苦労された区もあったのではないかなー。

RLとおなじく、人が集まれば、色々ぎくしゃくする面もあるかと思いますけど、SLを楽しむためのイベントが、逆効果にならないことを祈ります。

部外者ですが、気になったので・・・
Posted by くろ at 2007年12月10日 22:03
コメントありがとー。真意が伝わらなかったみたいですね。大事なのは誰が言っているかではなくて、そこから学べることは何かということですね。墨田区の個別事情につい既に取り上げてありますし、別のブログでもこれ以上は無理だったということを認めています。

でもそこで止まってしまえば同じ事を繰り返すということになります。

これは日記ではありません。個別の経験を敷衍して一般化して何が言えるかというのが評論というものじゃないかしら。私は他の区の事情も踏まえて広く当てはまる議論として書いているのよ。

くろさん、 投票ありがとう。人が集まって仕事をすればぎくしゃくするのが普通です。それは目的に向かって努力するからです。遊んでいるときはぎくしゃくしたりしないですね。RLでも同様で、ぶつかり合ったとしても、それを補って余りある学びがあるんです。墨田区は残念ながらぎくしゃくする余裕もなかったというのが実態です。
Posted by ソフィー・ウィンクラー at 2007年12月11日 10:09
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