2008年08月06日
土地の再開発

リンデンラボが漸くメインランドの再開発に手をつけるようです。不動産担当のJack Lindenが公式ブログで、近い将来に行われる住民の集会に向けて意見をまとめておくように求めています。
メインランドは03年に327regionしかなかったものが、今では5000region,327平方キロメートルに拡大しています。端から端まで突き切るのには、800マイルも飛ばないといけません。地中海のマルタ島より大きくなったんだって。
でも、今年のバレンタインデーの前に私が指摘したように、当事のメインランドの現状は「掃き溜め」と呼ぶに相応しいものでした。詳しくはこのブログの2月15日の「広告規制発動」という記事をご覧下さい。そのような誰も住みたくないような荒んだ景観は、バレンタインの広告規制で一応は緩和されたんですが、根本問題が解決されていないので見かけも人気も回復しないままに放置されていました。
その問題とは所有者が幾らでも土地を細分化できてしまうということです。RLでもこのようなことを認めてしまうと、景観はどんどん悪化していきます。日本でも田園調布駅の近くに鉛筆みたいな建物が建ってしまっていますね。相続税が払えないので分筆して売ると高く売れるということが原因です。

SLではRLよりもさらに細かく区分けされて、アバターが漸く立てるくらいの広さくらいまで分けられてしまいます。で、こんなに小さな区画が何の役に立つのかというと「広告」です。普通の広告ではなくて、ケバケバしい回転看板が「この土地を買いませんか」と四六時中勧誘してくるわけです。つまり強請りたかりの一種なんですね。隣人に対し落ち着いた景観が欲しければこの土地を10倍の値段で買えということです。リンデンの広告規制はこの土地の区画の問題をそのままにして、市場価格を大幅に超えて土地買取を要求する不快な広告だけを規制するものだったので、効果が限定的だったわけです。
今回リンデンラボが考えているのはゾーニング(Zoning)と呼ばれる方式でRLでは一般的ですね。ネットコンテンツなどにも援用されています。普通は空間をPublic Zone, Private Zone, Service Zoneに分けて街づくりをするのですが、リンデンラボはResidential Area とCommercial Areaに分けるようです。実質的な違いはないでしょう。
これはいい考えだと思いますが、ただ分けるだけではなくて、住宅街には歩道や街路樹や公園が欲しいですね。それがなくてただ2分割するだけなら魅力ある街にはならないでしょう。9月末には何らかの方向が打ち出される模様です。
最近リンデンラボは以前より住民の意見を取り入れてSLを変えていこうという姿勢が見られるようになりました。これはいいことですね。ブログでも大方は歓迎しています。
思い出しましたが私は「メインランドの景観改善に着手するのはリンデンがSLを売りたくなったときだ」と以前のブログでは書いてましたね。女性と同じでお化粧するというわけです。