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Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
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2010年11月11日

仮想現実について

仮想現実について

最近の主要外国ブログはさっぱり面白くないので、久々に自分が思っていることを書くことにしました。

今、世の中ではTV映像の3D化で喧しいですね。映画で見たことはあるけど、TVではまだなんです。なにせ漸く地デジ化したばかりの後進世帯なのです。家電量販店とかに行けば見せてもらえるのでしょう。でもインフルエンザが染りそうなのでイヤ。

 SLは3D仮想世界と言っていますが、実際には私たちが見ているのは各自の2Dのスクリーンです。確かに視点を移動させることによって、仮想のオブジェクトはあたかも立体であり、RLと同様の相互の位置関係を確認できたりするので、3Dと言われても違和感はなかったわけです。でもこれは「3D仮想空間」というよりも、「仮想3D」空間と呼ぶべきでしょう。

 他にも3Dの表現法は色々あって、まず、生身の人間の周りを球形のスクリーンで蔽ってしまうというのがあります。これは私もこのブログで何度か取り上げました。Immersive、つまり「嵌入(かんにゅう)型」とか「没入型」とか呼ばれるものですね。球体の内側がほとんどスクリーンになっていて、その中に乗り込んで座って周りを見回すと、幾つかに分割されたスクリーンの映像が連動して、まるでRLの情景をみているかのような気分になるのです。

 これはもの凄い費用が掛かるので、おそらく軍事用のパイロット養成施設とか、F1レーサーとか、宇宙飛行士の訓練とか、ちゃんとスポンサーの付いているプロジェクトで使われるのでしょう。なぜこんなものが必要なのかというと、実際の私たちの眼は中心で見ようと思って見ている部分と、視野の周辺でぼんやりと認識している部分とがあります。この見ていないようで見ている部分が戦闘や競技では非常に重要なので、一番現実に近い実戦的な3D再現するにはこれがいいのでしょう。でも、戦闘機のパイロットって将来的には不要になるのでしょうね。ロボット化というか。

将来はゲームセンターでも登場するのかもしれませんが、その前にゲーセン自体が死滅してしまうかもしれない。

 それから現在マスコミで宣伝され、一部実用化されている左右の目に違う画像を認識させることで、立体感を生む方法です。これはとても安上がりですが、ある意味無理やり画像を押し付けて、脳に3Dと思えと錯覚を強要しているわけですから、ちょっと見ているだけでとても疲れるでしょう。体を斜めにして横目で見るとどうなるのかな?

 それから昔取り上げられていて、最近さっぱり出てこなくなったのはホログラフィーですね。光を操作して実際に360度どの方向から見ても画像が見えるようにして、あたかも立体が目の前に像を結んでいるように思わせるわけです。問題はどうやって空間に立体的なスクリーンを作るのかとか(霧のスクリーン?)、複数の光源をどう配置するのかとか、やっかいなことがあるのでしょう。まあ向こう側に回りこむと、そっちも見えるというのは現実には近いけど、ちょっとやっかいですね。RLではお姐さんをこっちから見ているだけでは満足しないで、向こう側に回りこんで見ていたりすると捕まってしまいます。スターウォーズの第一作でレイア姫が救援を呼ぶホログラフィが登場しましたね。

 思いつくのはこれらのうちの2,3種類をうまく組み合わせて、別に石川遼の打球が私の顔めがけて跳んでこなくてもいいから、人が立っていると鼻や胸はやはりこっちに突き出ているように見え、ちょっとこちらの視点をずらすと、見え方も変わるというような、実世界と極めて近い表現も可能になるのではないかということです。これならそんなに疲れるということはないでしょう。

 最後に伝統的な3Dがありましたね。子どもの絵本を開くと人やおうちがポップアップする仕掛けですね。これをSLの中でつくって、実際にポップアップしたものは最後はSLのなかの3Dの建物や立体に変化したりすると面白いでしょう。ランプの魔法使いみたいです。そういうのを思いつかないリンデンラボはやはりセンスは良くないのかも。

 SLの3Dはなんか安直みたいなことを最初に書いてますが、でも実際にプリムで仮想の立体をつくってそれを見ているのだから、ある意味誠実というか真面目さが感じられますね。だからこそ同時に多くの人が同じオブジェクトを違う角度から見ることができるし、自分がそこを立ち去ってもやっぱりオブジェクトはその仮想空間に存在しているという、これも錯覚なんですが、現実感が伴っています。わたしはやっぱりこんな3Dが好きですね。

仮想映像というのは仮想現実なので現実ではない。でも現実感がないと仮想ですらないという関係なんですね。今盛んに売られようとしている3Dはいつ私たちに飽きられてしまうのか?それが現在の私の興味なのです。とても捻くれています。私はITや画像処理の専門家ではないタダの素人なので誤解しているところは多いと思います。詳しい方の御意見があればありがたいと思います。

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Posted by Sophiee Winkler at 13:54│Comments(0)生活
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そうして私たちが感じとるこの客観的世界は、物質としての人間の身体を含んでいます。
身体が世界を決定する【哲学はなぜ間違うのか?】at 2010年11月11日 17:32
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