2011年01月27日
王様の怒り

Wayfinder Wishbringer という小人(こびと)のグループの王様がこの度SLを止めるというニュースが11日付のAlphaville Herald に載っていました。自分だけが辞めるのではなく、500人の党を解散するとうことです。
理由はリンデンラボがPG のSim で小人達のイベントを開くのを妨害しているからなんだとか。要するに彼等の活動拠点にログインできないということなんでしょう。
でもこの王様は2006年頃にもリンデンラボのSim の管理を始め、その他のSLのサービスのレベルが不安定でお粗末だということに腹を立てて、小人党を解散するという記事がやはりHerald に載っていました。
RLでは欧米を中心に成長ホルモンの不足から子どもの体型のまま大きくならないという病気の人が結構いますね。でも何十年か前に人成長ホルモンの合成に米国の西海岸のベンチャーが成功して、障害で苦しむ人も減ったと聞いています。日本でも10代の若い人には間接に注射をして足を伸ばす整形外科的な施述がちゃんとした病院なんだけども、あまり大っぴらでなくされています。
で、わたしはこのベンチャー企業の創始者とお会いして、一週間ほど日本を御案内したことがあります。何時でも動かせる現金が800億円あるとおっしゃっていました。新しいビジネスチャンスを探していたみたい。まあ、彼は不老不死の秘薬は合成することがなかったみたいで、しばらくして亡くなってしまいました。何時の間にか成長ホルモンが効いてしまって、癌も成長しちゃったのかしら?
でも、それまではいわゆる小人の人(こういう表現が医学的、政治的に正しいのかどうかは知りませんが)が比較的珍しくない存在だったので、欧米では文化として根付いています。昔の日本のように彼等を人目から隠そうという意識は欧米では低かったと思います。
たとえばサーカスなんかに道化師として出演したり、小説や映画にも出てきますね。それらの中での彼等の扱われ方、それは外国人が理解したり説明したりするのはむずかしいかもしれない。文化的に論評するのは難しいテーマなので取り上げる人は少ないのかも。この文章だってそういう揚げ足取りを狙っている勢力の眼に留まれば、おいしいポイントが一杯あるのだと思います。
でも、日本での江戸時代とか、つい最近まで眼の悪い人は按摩さんとして生きて行くという道があって、社会からの差別はあったけど、お金で「法眼」という「法印」に次ぐ位を買って、それなりに尊敬されることもできたそうです。このように不遇なひとでも世間のなかでそれなりに役割を果たしていけるのが豊かな社会だと思います。
で、SLの小人(Elf)の王様ですが、この人はときどきこういうことを言うみたいで、もう少し自分達に注目して欲しいということなんでしょうね。SLでの小人の位置づけは別に私が長々と書いたような運悪く障害を負った人ということでなくて、妖精とか童話の国の住人としての小人なんですね。
でもリンデンラボとしてはどうしてもSL内の幼児虐待に結びつきかねない要素があるので、何か外からのプレッシャーが掛かったときは、そういう活動に冷たくなるようなのです。プレッシャーというのは政治家とか福祉家に非難されるとか、SLの売買の交渉などをしているときですね。
私自身はわざわざ手足を折り曲げたシェイプを装着して小動物や幼児の恰好をするのは好きではないので、SL内の小人の世界にはあまり興味はないのです。そういえばクラゲになったり、ゴジラになるのも気がすすまないですね。きっと頭が固いのでしょう。今日はとくに主張もない、取り止めのないお話をしてしまいました。
Posted by Sophiee Winkler at 13:23│Comments(0)
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