2009年06月30日
豪州はSL禁止?
心配性のオーストラリア人がSLでチキン・リトルのアバターの恰好をして、「天が落ちてくる!」といって騒いでいます。というのはオーストラリアでSLやアダルト・オンラインゲームが禁止されるというニュースが流布されているからです。
Sydney Morning Heraldによれば、通信大臣のStephen Conroyが英国のISP(Internet Service Provider) 産業により、「インターネット悪党賞」を受賞したそうです。一方でスーパーマーケットのレジの横によく置いてあるInquisitr.com誌は次のように伝えています。
「オーストラリアの検閲大臣であるStephen “Goebbels” ConroyのスポークスマンはFairfax 紙に対してオーストラリアにおいてはSLを含むオンラインのアダルトゲームは禁止される予定だと認めた。」
それによると、「フィルタリング計画に従い、その禁止はダウンロードされるゲーム、フラッシュベースのウェブゲームとサイトでMA15+の基準に適合しないゲームの物理的なコピーを売るものにも適用される。」そうです。
MA15+というのはオーストラリアではコンテントが15歳以上に限定されていることを意味するレーティングです。オーストラリアではR18+というレーティングあるいはコンピュータゲーム用のそれに相当するレーティングが存在しないので、全てのアダルトゲームは自動的にRC(拒否カテゴリー)に該当してしまいます。で、なんでSLがアダルトゲームなんでしょうかね?
「オーストラリアにおけるSLの禁止はメタバースから人気の高いヘア・クリエーターのAmelia CaseやTruth Hawks、またAdam Zaius やJoshua Nightshadeといったキャラクターを奪ってしまうことになるでしょう。」などと書いてあります。
本当に全面的にSLを禁止するんでしょうか?だとしたら大変な問題だけど。Keep Watchingですね。それにしてもリンデンラボってPR政策が貧困で、いつも誤解されていますね。「やれば分かる!」っていう積りだと思うけど、それって日本人が陥り易い誤りです。
ここで例によって読者のための薀蓄を・・・
チキン・リトルは05年にディズニーでアニメ化されたイギリスの寓話です。頭に木の実が落ちてきただけで、「天が落ちてくる」と騒いだヒヨコのお話ですね。アニメでは天の代わりに空飛ぶ円盤の大部隊が襲来してきたのですが。
それから大臣のミドルネームが括弧つきで“Goebbels”となっていますが、これは本当ではなくて、ナチス・ドイツの国民啓蒙・宣伝大臣であったゲッベルスに譬えているんです。日本では「ゲッペルス」と誤まって発音・表記されることが多いようです。
Posted by Sophiee Winkler at 13:33│Comments(0)
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