ソラマメブログ
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 10人
プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
オーナーへメッセージ

2009年05月11日

SLの道

SLの道

リンデンラボや日本の3DSNSビジネスを推進する事業者達が主張しているSLとRLの更なる融合の可能性、簡単にいうとSLのブレークということですが、その具体例として上げていることを見てみるとあることが分かります。それらは教育とかビジネス会議とかコストを抑えたものづくりのシミュレーション、マシ二マを始めとするメディアコンテンツ制作ということに集約されています。

考えてみればこれは当たり前のことです。SLが3D・SNSであるということに起因するものが殆どで、これが他の種類のプラットフォームとの違いであるからです。つまり、3次元仮想空間のなかで同時双方向にコミュニケーションや制作を行なう場であるということですね。単なる音楽制作・配信ならSLの外でもできるし、教育なんか色んなメディアを使った方法があります。でも、場を共有しながら意見を交換したりシミュレートしたりするということではSLは他にない優位性を有しています。

マシ二マそのものはSLで作る必然性はないけれど、コンテンツを外に出して他のメディアで多くの利用者からアクセスしてもらえるというメリットに着目しているわけです。

このような認識と自分の好みから私はSLにおいては「ものづくり」がかなりのウェイトを占めていると思っていて、先日モビエで公開したデジアカの卒業制作のマシ二マの脚本もそういうようなストーリーになっています。デジアカのIn Yan学院長も「SLはもの作りに適した空間で、その比重はかなり大きい。」というのが持論です。

でも同時にSLは抱擁力のあるプラットフォームで、そのように考えない人だって十分に活動していける場でもあります。確かに「ものづくりしないと駄目だ。」とか「遊んでばかりいると止めてしまう。」とかいう発言は私を始め、多くの人から出ています。でも本当にそうなのか、また仮にそういうことが言えるとしても、それが絶対的なことであるかのように極め付けてしまっていいのかという問題があります。

もの作りをしないのは怠けているとか、ものづくりできるのは偉いんだという認識や態度は確かに傲慢です。そんなRLまがいの押し付けをSLに持ち込む必要はありません。RLで疲れた神経をSLで癒やしたい人も多いだろうし、本物のクリエーターはRLで嫌というほど作業しているので、SLの中でまで何か作りたいとは思わないでしょう。だからクリエーターとしてはSLの中で作業する気も起きないほどRLが忙しくて、ときどき生き抜きというか気分転換にログインするという状態の方が幸せなのでしょう。

もちろんSL内でクリエーターとしてRLを上回るような収入を得られている場合はいいのですが、これって実は凄くリスキーだと思います。リンデンがちょっとスペックをいじったことで膨大なデザイン在庫を全部手直ししなければいけないとか、SLそのものが斜陽化してしまうと、また新たな3D仮想世界を求めて彷徨っていくことになります。ただ、RLの仕事もいつまでも安泰で高収入ということはないのでしょうが。はい、今日からL$とUS$は交換停止、なんてなっちゃうと手にしていたのは膨大なプラスティックのチップだけだったなんていうことになりかねません。

さて話を戻して、これほどまでにもの作りのプロやアマが寄り集まって素晴らしいものを作り続けているのに、それでも飽きたり、嫌になってしまう人がいて、特に日本人SIMが痩せ細ってしまうというのは、そういう「生産者」、「土地所有者」、「技術者」優位の認識が誤っていたのかもしれない。あるいは、それらは初期においては主要なIn-worldの構成単位であったけれど、それとは違うものも求められる段階になっているのかもしれないのです。

SLはその名の通り自己の投影であり、Simは仮想現実をSimulateする場です。だから私たちはSLの創世以来ひたすらRLの模倣物によってSLを埋め尽くしてきたのです。RLにあるものはSLにだってあるべきだし、RLと同じように動いたり、音を出したりしたらそれだけで面白い、またリアルであればあるほどいい、というように。でも、RLと同じものを作って意味があるのでしょうか?同じものならRLにあるものの方が優れています。触ったり、匂いを嗅いだりできますからね。SLってそんな「ごっこ遊び」の世界だけなのでしょうか?

でも私たちって限られたイマジネーションしか持っていなくて、仮に天才が現れてそのコンセプトや作品を披露してくれたとしても、すぐには理解できなかったりする。50年ほど掛かるとかね。だから作るものといったらひたすら現実世界を模したものでしかない。小説、映画、スポーツ、アニメそしてSL。

もちろん技術の進歩によってRLではできない特殊な効果とか、低コストの制作とか、時間の短縮とか、世界規模のリソースの糾合とかのメリットはあるんですけど、そのようなRLから見たメリットだけでなく、RLと根本的に質の違う新しいものやアイデアというものを生み出す力をSLは持っていると思っています。ただ、それが何なのかはまだ分かりません。それはドレスを500種類つくって、それをメタバース中で売りまくって儲けているとか、土地長者になったというのとは違う次元のものです。

SLの道は私たちがその果てを見通すことができないくらい遥か彼方に続いていっていると思うのですが、それは店で売るドレスにつけるプリム製のボタンを如何にリアルな質感で効率よく作るのかという努力の延長とはちょっと違うような気もするのです。SL自体そんな日々の積み上げだけで作られたわけではなくて、人間のイマジネーションの飛躍にリードされる形で、それをみんなで追いかけていったということですからね。

魯迅は「元々道などというものはない。通る人が多くなってそれが道になるのだ。」と言いました。高村光太郎は「僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる。」と言いました。アントニオ猪木は「この道をいけばどうなるものか。案ずれば道はなし・・・行けば分かるさ。」って言いました。

要するに吟じたかったのは、SLはもの作りだけじゃないけれど、大きな意味でのクリエーションは続いていく。それは今は見通せない。ただ駄弁るのもいいし、あくせくと何かつくっているのもいいし、RLと結び付けてビジネスにしたいというのもいいけど、どうもそのどれでもない道が、上手く表現はできないけれどあるような気がする~~ということですね。誰か、「あると思います。」って言ってくれないかな?


同じカテゴリー(ものづくり)の記事画像
最近のSL
Sarah Nerd について
メッシュユーザー
技術を巡る物思い
メガプリムの命運
Q1の統計
同じカテゴリー(ものづくり)の記事
 最近のSL (2014-01-09 00:10)
 Sarah Nerd について (2012-12-10 22:35)
 メッシュユーザー (2012-01-22 22:37)
 技術を巡る物思い (2011-02-24 13:33)
 メガプリムの命運 (2011-02-04 10:01)
 Q1の統計 (2010-05-06 13:20)
Posted by Sophiee Winkler at 13:31│Comments(4)ものづくり
この記事へのコメント
レース・戦闘・RP
他にもっとすぐれたプラットフォームがある物でも
Slの中で再現したい。と思い頑張っておられる方も沢山います。
自分だけのアバターが自分だけの物を使い参加できる。
これは大きなメリットだと思います。
そこが物創りの魅力ともなっていると思います。
小説・漫画・映画
 数多くの人が参加し、数多くの作品の中から煌めく名作は生まれます。
 種まき。の意味で現在、成功している。と言うのが私の感想です。
 これ「も」出来る。では無く
SLだから、これ「が」できる。
 そのようなコンテンツが生まれる時
楽しみですね。
Posted by k at 2009年05月11日 14:03
はいはい、私もSLを満喫している一人ですよ~。1日8時間は活動してますからね。ほとんどはもの作りに充てています。でも、それだけではなくて、その先に何かあるのではないかって思っているんです。
Posted by Sophiee Winkler at 2009年05月11日 16:39
「もの作りをしないのは怠けているとか、ものづくりできるのは偉いんだ」という風潮が一部であることに気づいたのは昨年なんですけどホントに困りますね。

作家はSLに身を捧げin-worldに貢献することで支持者を獲得し、職人であるべきで自らを大言壮語すべきでは無いと思いつつも私もちょっと偉そうなことを言いやすいので注意したいものです(笑。
Posted by Akko Yoshikwa at 2009年06月02日 06:06
コメントありがと~。はい、私も自戒を込めて書きました。でも、ものづくりができるようになったことでSLが好きになってやり続けてくれる人が増えるといいですね。その他の点が気に入ってもいいんですが。
Posted by Sophiee Winkler at 2009年06月02日 12:05
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。