2010年02月15日
オリンピック観戦
やっぱりオリンピックは見てしまいますね。4年前と同じくほとんどメダルは採れないと思っていても、やっぱり応援してしまいます。
でも相変わらずここ一番での日本人の勝負弱さ、気の弱さは変わっていませんね。あんなに苦しい練習をやったのだから、突っ込んでいくしかないのに。
上村愛子さんは残念だし、とっても可愛そうでした。でも何度も繰り返してビデオを見せられているうちに、素人ながら何故彼女がメダルを採れなかったかがわかりました。彼女は少しずつ世界の流れから遅れていたのです。昔はタイムが大事と言われて、それを追及していたらいつの間にか世界は3Dエアになっていた。それで慌ててそれを習得したら、やはりもう世界は速さが大事になっていた。それでまた慌てて男性的な力のターンとスピードを身につけたと思ったら、もうそれは世界のトップクラスは同じことをやっていたのです。
彼女がその技術を身に着けてそれをワールドカップで謳歌していたときに、外国勢はサッと切り替えて来たということですね。それは新しい技術ではなくて、以前からあった男子の技術だったからです。
本当にオリンピックに的を絞るなら、ターンを完成させるとともにエアでももう少し点が取れるようにしておくべきだったのでしょう。エアかスピードかどっちかに偏りすぎるというのがここ何年かの彼女の滑りでした。最後の試技ではスキーが雪面から跳ねてしまって、スピードに乗り切れませんでした。また、やや後傾になっていたのもスピードが抑えられた原因でしょう。解説者やアナウンサーは黙っていましたが、カメラは何度もその部分をアップで映していました。技術としてはよくマスターはしたけれど、完成の域には達していなかったというべきでしょう。雪面からスキーを離さずに舐めるようにコブを通過いくというのが理想で、金メダルの人は余り雪を蹴散らさずに滑らかに滑っていました。
それからトップの外国勢はエアは前に跳んでいましたが、彼女は上に跳んでいて第二エアの着地点では予選でも足を取られていました。前に跳べば当然滑る距離は減り、速くなります。予選でしくじったなら、本戦では中央から左右どちらかのコースに代えるべきでしたね。細部にこだわりつつ転倒覚悟で突っ込んでいく、この両方を必要とする難しい競技でした。上村さんが頑張っただけに、とっても切ない幕切れとなってしまいました。
他の種目も今までのところ悉く駄目なのですが、どうして日本人選手は本番で力を出し切れないかについて、これほど長年言われているにも拘らず、ちゃんとした研究やそれに基づいた訓練が為されていないのは不思議なことです。日本全体がやはり失敗に学ばない人達なんでしょうか?
横目でオリンピックを見ながら、アニメーションやアバターのコスチュームを作って過ごした週末でした。
Posted by Sophiee Winkler at 15:20│Comments(0)
│ものづくり
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