2010年10月07日
ヘラルドから読者へ

一昨日は北陸、昨日は九州、今日は関東と日本中をウロついている私です。まあこのご時勢にお仕事があるというのは有り難いことですね。でも疲れてきてお得意の移動中のSLブログ読みも出来なくなってきました。夜遅く初めての土地で重い鞄を抱えて、予約したホテルを探して歩道橋を何度も登ったり降りたりしていると本当にくたびれます。
で、こんなときのために取って置いた短い記事がありました。これで勘弁して。それは「Arphavill Heraldの編集者から読者へのお知らせ」という記事で、副題は「鏡の広間と現実世界」となっています。9月26日付けです。
「2003年にArphaville Heraldが始まって以来、私達は他の誰もが及ばないくらいにオンラインの世界や、その社会をカバーしてきた。皆さんはGriefer(嫌がらせをする連中)や詐欺師や仮想マフィアや準軍事的な仮想の組織や、叙事詩に出てくる巨人の世界や、変態野郎や、毛皮獣、奴隷の主人や、こびと、仮想のコミュニティーや汚い取引をする政治家達、えこ贔屓や腐敗のストーリーを楽しんできたはずだ。
それらのすべてを通じてある一つの原則は変わらないままだった。それはこのウェブの世界の中の『鏡の広間』では私達は何一つとして真実を知らないということだ。これをたわごとだと思ってはいけない。
7年にわたって私達は幾つかの仮想世界が成長し、そして死滅するのを見てきた。それらにはSims Online,Lively, Metaplaceといったものも含まれていた。そして私達は今SLの死への発作に御付き合いしているところだ。
私達がようやく判ったのは、問題の所在が仮想不動産を売りさばく際に、いかに高級そうなブランドに仕立てあげるかというところにあるのではなくて、むしろ遊牧民のように動き回り、仮想世界の垣根を越えて移民し、より広いネットに足を伸ばし、そしていわゆるReal Worldへと去っていく人々、ユーザー自身にあるということだ。
もちろん私達は自身を特定のブランド名で飾られた空間に押し込めていたのではなくて、主題や聴衆を求めて時にはRLにさえ取材を掛け報告を行った。苦しくて辛いのはWikiの情報が漏らされたとかハッキング活動がどうしたとか、これらのRLの出来事について記事をいくら書いたとしても、私達は『鏡の広間』から抜け出すことはできなかったと気付くことだ。
時々私達は伝統的な取材方法が斯くも切れ味が悪いのは何故なのかと自問する。多分それは煙の充満した鏡だらけの世界ではうまく機能しないのであろう。そこでは皆がアバターとして動いており、本当に何を意図しているかは不明なままだ。
この『鏡の広間』を縦横に闊歩しているとは言い難いが、私達はここに住んでいるのだし、私達の天職はHeraldの追及の手を、確立されたブランドの世界を超えて、拡大された分野にまで伸ばしていくことだと心得ている。
私達は好んでハッカーやどこかの回し者や正体不明の人々の怪しげな世界に進路をとってきた。報告の中心をなしているのはまさにこの領域だ。この過程で私達が文明を守ることさえ出来ているのかどうか、それは誰にも判らない。」
リンデンラボ内部の情報の入手は元々あまり得意ではないし、リンデンは相変わらずピリッとしないし、SLの将来展望はないし、真実を明らかにするのは限度があるしということでちょっと徒労感に襲われているのでしょう。気持ちはよく分かります。Massivelyもなくなってしまったので、Heraldには引き続き頑張って欲しいですね。
読みようによっては、これからはSL以外にも対称を拡大していきますよという宣言みたいなものですね。