2009年08月02日
ビルダーボット(6)

えーっと、恐らくBuilder Botの開発者であり、Rezzable Gridのオーナーである話題の人物はRightAsRain Rimbaudという人です。で、彼が何故Builder Botをリリースしようと思ったかについて彼の主張を訳しています。
さて、どうして彼がBuilder Botを一般用にソースコードとともに無料でリリースし、プロ用を有償で販売するという二本立てにしたかについて説明しています。
「コードはまだ作業が残っていて、SimをOARファイルに変換できるのは今のところRegionの90-95%だ。スカルプティッドプリムはときどき掴みそこねてしまうし、Opensim上のプリムについても問題はある。だから誰かがそれが出来るようにしてくれたら助かる。効率がぐっと上がるだろう。それからスクリプトも今はコピーできない。それもできれば便利だろう。スクリプトはOAR Editor を使ってコピーしたものに入れ戻せるし、OpensimのGridのなかでもそうできる。」
それから有償で販売するのは、さらなる発展のための費用にするという考え方だそうです。
でも、ちょっとおかしいのは、まだ未完成なのにプロ用をリリースするという点ですね。そんなものがプロ用と言えるでしょうか?例によって私はすぐ裏読みをするのですが、これはもう完成していて、一般用に不十分なものを出すことでコピーする癖をつけ、ちゃんとしたものを欲しくならせるという作戦なのではないでしょうか?オープンソースというのも本当にそうかどうか。不十分な開示しかしないのではないでしょうか?そうすれば結局有償のものが売れるという計算になります。
さて彼はBuiler Botが便利である反面、悪用される危険性についても述べています。つまり、Sim上のプリムは所有者の区別なくコピーされてしまうからです。また「悪意はなくても同様のことが手違いで起きてしまうかもしれないので注意するように。」と述べています。ところがそれと同時に、「OAR Editorを使えば所有者やクリエーターの情報は書き換えられるし、またOAR ファイルをOpensimにRezしたとたんに所有者やクリエーターの情報はやはりリセットされて、Simの所有者に置き換わる。」とも述べています。
これってコピーしたって足はつきませんよって広告しているようにしか思えない。ま、Sim Owner しかOARファイルを操作できないというのが救いですけどね。しかし、ソースコードをオープンにするのなら、結局はCopy Botの第三世代ともいうべきものが生まれ、もっとやりたい放題になるわけです。彼自身これによってクリエーターの権利が更に危険に晒されると認めています。
彼はサイトにアクセスする人たちに意見を求めています。この現状で果たしてBuilder Botをリリースすべきかどうかを尋ねているんですね。これに対して150くらいの書き込みがあって、7割方は反対の意見でした。
「自分で悪いことやるっていうのは、分かっているんだろう?」
「まったく無責任だ。」
「どんなに言葉を飾ろうが、泥棒にすぎない。」
「Rezzableの評判は地に落ちて、下水溝に流れ込むだろう。」
「魂を売ると、悪魔は幾らくれるのかな?」
なんてところですね。もちろん喝采を叫んで、リリースを待ち望んでいる人もいます。Rimbaudはどうしたのでしょうか?
2009年08月01日
ビルダーボット(5)
Rezzableというのは30あまりのSim を有するエンターテインメントを主体とするグループです。ウェブサイトもあります。
http://rezzable.com/
Rszzableは7月までは40を超えるSimをSLに有していましたが、リンデンラボに支払う管理費を上回る売り上げを上げることができないと判断して、SLを撤退し、別のグリッドに移る決断をしたのです。もちろん幾つかのSimは残っていますが、主力の30Simは移転しつつあります。新しいGridとは彼等自身のRezzsable Gridです。
で、ここからは私の推測ですが、移転にあたっては自分達の作ったものをそっくりそのまま持って行きたいと思いますね。30も40もSimがあるので、オブジェクトを一つずつSecond Inventoryなんていうソフトでコピーするなんてできないので、Simを丸ごと一気にコピーする(土地を除いて)ものを作ったということです。それがBuilder Bot。直接英語で彼の主張を読みたいひとはこちらで。
http://rezzable.com/blog/rightasrain-rimbaud/builderbot-how-best-release-it
本当はここでじっくり訳したかっただけど、突然土曜日である明日にRLで会議が開かれることになってしまいました。暴挙です!だいたい集まってウダウダ言ったら何かいいアイデアが出てくると思っているのが甘いのです。日本のホワイトカラーの生産性は多分他の先進国の30%以下でしょう。
さて、仕方がないので、概要を掻い摘んで記しておきましょう。Builder Bot(以下BB)は自動でSim上のオブジェクトを検出します。幾つかのツールが付属していて、次のことができます。
(1) コンテントオーナーのプリムをOARファイルに変換する(つまりRLに保存する)
(2) XMLコンテンツを操作する
(3) OARファイルからSLでSimを最構築する。
ポイントは本当にコンテントオーナーのものだけかということと、SLで再構築するだけでなくて、別のGridでもできるはずだということです。それでないと意味ないもん。
これに続く記述として、「DRM (デジタル著作権管理)は行っていない。なぜなら我々のSimには我々のものしか存在しないから。そこまでやると時間がかかるし、不安定さが増すから。」なんて言ってます。ほらほら、怪しくなってきた。そうして、「今のところBBはすべてのものをコピーしてSL以外のGridにそれを移転することができる。」とも言ってます。この主目的をあたかも付随的なもののように言い換える話し方は、かなり信用できない人物だとの印象を私は持ってしまいますね。
「今のところ」ってなんでしょうか?今のところヤクザの使いっ走りみたいですが、将来ちゃんとした社会人になるかもしれないって弁護しているわけですね。自分の子供だから。
もう10島くらい移したんだそうです。
次の2通りの方法でこのBBをリリースする予定だそうです。まあこのあと迷いが出てきて気が変わるんですけどね。
(1) オブジェクトをOARファイルに変換する部分だけを、BSDライセンス方式でオーピンソースとして非商用に限り無料で配布する。
BSDというのは「無保証」であることの明記と著作権およびライセンス条文自身の表示を再頒布の条件とするライセンス規定で、この条件さえ満たせば、BSDライセンスのソースコードを複製・改変して作成したオブジェクトコードを、ソースコードを公開せずに頒布できる。(以上Wikipedia)ということです。
(2) プロ用にUS$75-100で他の2機能も含めた、無料アップグレード付のものを販売する。
次に「何故2種類のリリースにすることが意味があるのか?」について述べていますが、ポイントは何種類であろうが、何故リリースすることが必要なのかということですね。こういう問題設定の仕方も何か不誠実な感じを抱かせます。私の勘だけど。
ここまで書いてきて、この人は一筋縄ではいかないタイプだと思いました。明日以降じっくり読んでから、またお知らせすることにします。