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プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
オーナーへメッセージ

  
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2007年12月26日

自由との闘い



今日はちょっとシュールにいってみたいんです。SLのビジネスが上手くいくとか、そうでないとかという話をしていると、最後にはアバターの稼動人口の低さの問題に突き当たるんですね。昔RLでは人口が足りずに国が発展しなかったり、生産ができなかったりすると、人をさらってきて、一定地域に縛り付けたりしたのでした。それくらい人口って大事なの。

それでSLの人口をどう増やすかという議論がいろんなところで為されていて、私も何回か取り上げたんですね。評論家達はSLが駄目な理由として、(1)ゲームほど面白くない(2)技術がないので何をやっていいか分らない(3)何事にもお金が掛かる(4)要求されるマシンスペックが高い(5)要求されるPC他のスキルが高い等々と理由を挙げているんです。ここまでは皆さんも色んなところで読んだり、聞いたりしてるはずです。

でもこれらの指摘に対しては、それぞれ反論が加えられていて、まあ水掛け論みたいなもんなんです。そこでもう一つ深く掘り下げるとどうなるのかなって考えたわけ。

さて、私たち生命にとって一番根源的な部分は「個体の維持」と「増殖」なんです。そのために食欲と性欲が与えられています。安全の欲求とか、集合(群居衝動)や名誉欲なんていうのは結局はこの二つの欲望の前には吹き飛んでしまいます。だからRLではこの二つの欲望を中心に社会が組み立てられ、回転し、犯罪も起こっています。

ではSLではどうかというと、御ままごと遊びのようなアニメは別にして、食べなくても、愛し合わなくても、やっていけちゃうわけね。3Dがどうのって言っても、満足させられるのは視覚と聴覚だけなので、食事を味わったり、愛し合ったりする快感はないんです。だからアバターを通じて人間を駆り立てていく強力なものが欠落してるのね。

その代償として金銭欲を満足させるためのLD$とか、創造の喜びや土地やモノの所有欲とかいうものに訴えようとしてるけど、少なくとも一般の人々に対しては十分ではないわけ。

ゲームも同じじゃないかという意見があるかもしれないけど、ゲームの方には擬似的であっても「生命の危機」や「ゴール」や「名誉」が用意されているんですね。でもSLにはそんなものはほとんどありません。

それをもっと突き詰めていくとSLには標準的、統一的な「価値観」がないということになります。みんながそれぞれにやりたいことをやっても、やらなくてもいいじゃないの、という世界なんですね。

SLのすばらしさはその多様性と創造性にあります。でもいつでも誰かに「何が正しいのか」指し示してもらうのに慣れた人には苦痛です。この自由さこそが私たちを戸惑わせているんですね。SLの敷居の高さの本質というのは最後に待ち構えている「自由との闘い」なんです。

RLでは沢山の人が苦しんでいるのに、あなたは何を馬鹿なことを言っているのかと叱られそうですね。でも何百年後になるのか分りませんが、幸福な人類が到達する最後のステージはここなのかもって直感するわけ。

で、結論としてこの「自由との闘い」を放棄すればSLは人で溢れかえるんです。つまり、これが正しい、ここまで到達すると何か貰える、みんなで競争しよう、悪を倒そう、警察と弁護士と裁判官をつくれ、利益をだせっていうのを取り入れるかどうかっていうことね。そんなのSLじゃない?確かにそうね。RLそのものなんだもん。
  

Posted by Sophiee Winkler at 15:45Comments(0)生活