2009年06月03日
見せてあげない

Alphaville HeraldのTensi Vielleによれば、またぞろ人々にお金を使わせようとするアイテムがSLの住民により作られたとか。それはオバサンがTVのCMに騙されて買ってしまうインチキ商品みたいなものです。
そのSLにおけるお馬鹿商品の新しい傾向とは、inspection不能プリムのことです。これは本当はかなり昔に売りに出てました、確か2,3年前だったでしょうか。Emerald Viewerにビルトインされたお蔭で、今になって人気が徐々に出始めているんです。
Anti-Inspect primというのは基本的には単なる巨大な目に見えないプリムで、貴方が身に着けている衣服やアクセサリーを誰かが右クリックして、誰が作ったものなのかを分からせないようにするものです。何故他の誰かに自分が身に着けているものをチェックされるのがどうして問題になるのか、私には想像できないとTansiは述べています。でもそれは伝染病のようにSLのなかで広がり始めているんです。
ある商品の解説を見ると、「この商品は貴方が何年も時間を掛けて見つけた自慢の衣服などを他人が『こんにちは、素敵なお洋服ですね。』と話しかけることもしないで、その銘柄を取っていくのが嫌になっている人のために」とあります。スカルプ製で西洋のベルのような形をしており、69のプリムからできています。色は透明なんでしょうね。大きさは直径、高さとも3メートル。サイズ変更は可能です。
これを体に装着すると、誰かが洋服やアクセサリーにタッチしようとしても、外側にあるこの防護服みたいなもののプリムをクリックしてしまうので、本当のクリエーターや名称は分からないという仕組みです。また、タッチしてinspectしようとしたアバターの名前が
IMで送られてきます。
昔ありましたね。アダルト用のアイテムで、「Taro Yamadaが貴方のお尻に触りました。」「Ichiro Satohが貴方の胸を見ています。」なんていうものですね。RLであると大変だし、面白いですね。「視線感知センサー」なんて。そうするとRLの男に人はみんな「視線感知センサーガード」なんていう名前のサングラスを掛けるようになるのでしょうか?これの大きなのを作って商売仇の店頭にぶら下げておけば、何も売れなくなってしまいますね。
SL Wiki にサードパーティのビューワーとしてGreenlife Emerald Viewerというものがあり、簡単に解説されていますね。こちらからどうぞ。
http://wiki.secondlife.com/wiki/Alternate_viewers
2009年05月21日
ボイチャに思う

リンデンラボによればボイスチャットのサービスが提供されてから18ヶ月が経過し、累計で150億分以上がボイスチャットに費やされたそうです。う~ん、こんなこと言われてもちょっと想像できないというか、意味がわからないというか……。ちなみにこの数字はボイスチャットが使える状態になっていた時間の総計ではなくて、実際にボイスチャットしていた時間なんだそうです。でも、どうやって計測したんでしょう?何でもお看通しなのね。
有識者のご指摘では、日本人は外国人に比べてボイスチャットを使う人の割合が決定的に低いんだそうです。国民性ですね。だいたいRLでもしゃべるのが億劫な人が多いから。私が思うのは、SLってRLと違う世界ということで入ってきているのに、そこでRLと同じ声で話していたのでは夢がないと感じてしまうのではないかってことですね。会社の会議をSLでやっても、生々しい、場合によっては気に食わない声が聞こえてきたのでは、興ざめですね。
この辺は本当に難しいというか、微妙なものがあります。たとえばRLの人間そっくりのアバターが沢山いて、みんなボイチャで話すようになったりすると、結構気持ち悪いんじゃないかなって思います。SLやっている意味もどっかに飛んでいってしまうような気がするんじゃないでしょうか?
確かに授業なんかで先生が説明するときは効率の点ではボイスチャットがいいです。そこは生徒として慣れてしまったので、逆に先生がタイプでチャットするとイライラ感が出てきたりします。
ただ、ボイスチャットってRLと同じ感覚でしゃべるわけだから、だんだんどうでもいいことを、だらだら話すという風になってしまうような気がする。私なんか、中身のない会話を生の声で聞くと、気分悪くなってしまう方ですね。タイプでチャットするときの方が、内容を考えて、まとめてからしゃべっているような気がする。それから、生の声って迫力あるので、アバターがかなり後ろに追いやられてしまって、SLっていう感じも減ってしまいますね。
自分達だけの世界でまったりなんていうのはボイチャはぴったりかもしれない。その輪に入っていくのは一瞬で同程度の脱力度に到達しなければいけないので、大変ですけどね。
ボイスチャットの欠点の最大のものはログが残らないということでしょう。授業もそのときはボイチャで分かったような気になっても、2、3日すると、何だったっけ?ってなりますね。ログってとっておけば一覧性があって便利です。
皆さんはどうですか?ボイチャ派?それともノン・ボイチャ派?
タグ :ボイスチャット
2009年05月18日
脳の悩み

脳科学というテーマで一般人を迷わせてTVに出たり、本書いたりしている学者もどきの人達がいますが、脳そのものの研究はまだまだ初期の段階なので、何を言っても反証が少ないので許されてしまう状況です。庶民は血液型でも遺伝子でもイオンでもコラーゲンでも何でも、分からないことは有難がるので、これもその類かなと思います。50年くらい経ったら、あのときあのオジサン達は随分無責任なことを言ってお金儲けしてたなっていうことだと思います。この人達はそのうちメッキが剥げるでしょう。
10年位前には「脳内革命」なんていう本も出たけど、今の高齢者なんて電話一本で操られて何百万円もATMで振り込んじゃうんだから、こっちの方はよっぽど「脳の神秘」なんですけどね。つまり、脳は使わなくてもATMは使えるということではないでしょうか?脳がないと使えないけど、猿+αくらいであれば騙されるのには調度いいのかな。あ~歳はとりたくないな~。
自称「脳科学者」は何でもかんでも脳のせいにしますが、脳を持っていない生物だって一杯いますよね。例えば最近流行の新型インフルエンザのウィルスだって、粘菌だって、脳はないけどちゃんと危機管理システムや攻撃システムを持っていて、相手によって自分を変身させてしまいます。動物のように意思決定しているかのようです。
脳死だって最近の研究では「脳死は人の死」というのが本当かどうか、かなり怪しくなってきています。そう決めると助かったり、儲かったりする人が多いということでしかないでしょう。
ちょっと前に「霊能者」と称して、「あ、あそこに霊が!」ってやってたオバサンがいましたが、病気で死んでしまいましたね。そのオバサンの霊はどうやら誰にも見えないらしくて、「あ、あそこに例の霊のオバサンの霊が!」って誰にも言ってもらえないのです。
お釈迦様の立場では、死後の世界をあれこれと論じるのは意味がないということです。なのに敢えて論じ人がいるのは目的があってのこと。誰も知らないことを知っているかのように言いふらして、人を騙して何かをさせようというのが落ちですからね。
でも一般庶民としては地獄とか、極楽とか、生まれ代わりとか、祟りとか、呪いとか、ご利益とか、そういう土着的宗教の教えの方が、なんか夢のない現実よりよさそうな気がするということで、お祈りしたり、お墓つくったり、供養したりするのです。まあ、これが文化ということなので否定することもないのですが。
で、お釈迦様が今の「脳科学」ブームを見たらなんとおっしゃるのでしょうか?多分、大事なのは「脳一般」ではなくて、お前がその脳で何を考えて何をするか、それを正しくできるか、また自分の心の動きが自分で分かっているのか、そっちの方が変な知識や理屈より大事じゃないのって、言われてしまうような気がする。「脳科学」者は「脳は凄い!」っていうけど、この人達を含めて個々人として「凄い脳」の持ち主はそんなにはいない。だから「脳科学」で言っている脳の凄さって、犬の脳でも豚の脳でも凄いっていうことでしょ。お釈迦様の代わりに、犬の脳を台座に据えて褒め称えているというのが実態だと思いますね。
あれ~きょうはSLに紐つけられなかったですね。人の悪口も程ほどにってこと?
2009年05月07日
男か女か?
Second Life Herald または Arphervill Heraldと呼ばれるSL専門ブログにTenshi Vielleという人がこんなことを書いてました。
「SL Forumでムカついた状態から、リンデンラボの公式JIRA(セカンドライフの様々なバグ・機能要望を登録して情報をまとめ進捗管理をするシステム)を見て更にムカついて、もうここしか泣き言をいう場所がないんです。
たとえばSLのレスビアンが、彼女のSLでの女性パートナーがRLでは正真正銘の男性だったことが分かって、レイプされたみたいな気分になることを考えて見てください。こんなことは大したことじゃないっていう人は毛皮獣のコミュニティで特別なSLのユキヒョウだと思っていたものが全く別のものだったときの怒りと傷心が想像できますか?
JIRAには年齢認証システムを利用して自発的に性別を証明して、男性によって女性アバターが不正に使用されることを防ぐことが提案されていました。女性のレスビアンの多くは男性が女性アバターを使って本当の女性アバターと行為することをサイバーレイプであると考えています。」
う~ん、レスビアンの気持ちは分からないので、何ともいいようがないですが、とても多数派の意見とは言えないですね。私も知らないうちにレスビアンのSIMに紛れ込んでしまったことがあって、結構怖いお姉さんたちがたむろしていましたね。この次にJIRAへの投稿が引用されていました。
「よく起きることだけど、私もこの手の詐欺にあったことがあります。ドイツ人の女の子ってどんなのだろうと思って結婚したんですよ。結婚式はその他の費用にかなり沢山のお金を払ったあとで、彼女は実はRLでは男性だと告白しました。私はRLのお金を失ったのです。」
いったいこの投稿の書き手は男性なのか女性なのか、多分前後の関係から女性なのでしょう。
ここでVielleはこんなことを書いて馬脚を現しています。
「それで貴女は口で言っているのとは違う人に会ってしまって、お金を返して欲しいんですね。彼らはどうするんでしょうか?パンツを脱いで股ぐらの写真をとってリンデンラボに写真を送るのでしょうか?股間検査員に見てもらうんでしょうか?知ってるわ、USBデバイスよね。日本人がその手の検査装置を開発したんじゃなかったかしら?」
つまり、Vielleって別に女性の味方でもレスビアンの味方でもないみたいですね。この文章を読んで、意見を寄せている人が何人かいました。
「恋をしている相手が本当の性別であるかどうか確認したいなら、RLでデートすること。」
「何ていう馬鹿か、インターネットの女性の80%は実際は男なのに。」
「性別を自由に使い分けている人にこんなことしたって影響ないだろう。いろんな法的な書類を出させるのかな?このJIRAへの投稿には誰も関心持たないと思うな。」
SLって言うのは世の中の縮図だから、こんなことが気になる人もいるし、真剣に考えている人もいるんですね。でも、そもそも「仮想」なんだから、そこからRLを手繰って突き止めるというのは態度としては間違っているし、意味がないでしょう。RLだって自分の思い込みが裏切られてしまうことは幾らでもあります。男らしい人だと思って結婚しても、もの凄いケチだったりするし、かわいい女の子が淫乱で浪費家なんていうのもあるでしょう。SLにだけ透明性を求めるのはおかしいし、自分で自分を甘やかしているに過ぎないと思うんだけど。
こんなこと要求する人に限って、自分に都合の悪いことはしっかりと隠しているんじゃないかしら?
画像は別アカに高空まで飛べるリングを埋め込んで(指輪だったけど、デザイン悪いのでお尻に入れ込んでしまいました。)星しか見えないところまで上がってみたところです。最近作ったチェイン製のスキャンティが綺麗です。ヒールが・・・もう一つ。
2009年04月30日
予言者は如何

Secondlife HeraldにSigmund Leominster という人の記事が載っていました。仮想世界のジャーナリストなんでしょうか。
「もう一つの主要なニュース事業者がSLから撤退するというのに、運命の預言者はまだ死の床でのたうちまわるのであろうか?英国のSky NewsはSL支局を正式に閉鎖して、『新しいイマーシブな仕事のスペース』のあるSLのプラットフォームに移ることをアナウンスした。ニュースは依然としてこれらの作業スペースにストリーミングビデオの視聴に欠かせない『News Pods』を通じて配信されるだろう。」
この人は何だかドラマティックな物言いが好きみたいですね。そんなに大袈裟な話ではなくて、SLのなかで企業専用に開発された事務空間に引っ越すということです。もっともそれがどこにあるのか私たち一般住民は知らないし、アクセスはできないようになっているのでしょう。
もう一つの事業者というのは、既にReuters (ロイター通信)がSLの事務所を閉めたことに基づいています。どっちにしても、住民はSLではなくてRLからこれらのニュースサービスにアクセスできるのだから、同じ情報なら別にSLから配信してもらったりする必要はないわけです。また、SL内での出来事がRLに大きな影響を及ぼすようなことは今のところないし、SLの実働住民数もRLと比べれば段違いに少ないのだから、ビジネスとして維持していけないということでしょう。
運命の預言者というのは普通は悪いことばかり予言するっていう印象がありますが、良いことも予言するのです。ここでは「未来はSLのあるいはメタバースのものだ」という予言でしょうね。お話に出てくる幸運の女神というのも、実は運命の車輪を回していくのが仕事で、それによって私たちは繁栄と破滅の間を行ったり来りさせられるのです。これが西洋の思想です。
イマーシブというのはいつか取り上げた、操作者がより3D空間に没入する形で仮想空間を認識できるインターフェースのことだけど、上に掲げた理由によって別にイマーシブだからといっていいニュースを取材したり配信したりできるということではないと思います。まあそういうインターフェースを備えている企業グリッドの人達に臨場感あるニュースを伝えられるということでしょうけど、それを享受する購読者はSL一般よりも更に数が少ないでしょう。だからコンセプトレベル、あるいは言葉のレベルのことに過ぎないでしょうね。株価チャートをイマーシブに認識したり、新型インフルエンザウィルスをイマーシブに観察することにどれほどの意味があるのかと思います。Sigmund Leominsterのコメントは続きます。
「他のニュース事業者の撤退をやや斜に構えたスタンスで引き合いにだしながら、Sky Newsはこう述べる、『生きることと技術とは、その生がSLであったとしても、移ろいゆくものだ。SLでのトレンドは私たちの持っていたような企業の島という形から、益々別のところへと動いていくだろう。』」
「仮想世界の不幸の預言者Cassandara達は、これを『終末が近い』ことの更なる証拠としてあげつらうだろう。一方でより冷静な批評者達はSLにおけるニュースのレポートや配信というビジネスモデルはRLのそれとはかなり異なるもので、RLの類似物をSLに作って多くの金を使うことは、財政面から意味をもつことだとは必ずしも言えないとコメントするに留まるだろう。」
たった15行の記事なのに、なんか大袈裟ですね。ただこのエッセンスとして、企業が今までのSimの維持をやめ、リンデンが別に提供する企業専用グリッドにどんどん移転しているということ、そしてその実態に私たちが触れられないということはとっても気になります。ま、RLだって勝手に企業の中までは踏み込んで行けないんですから、同じようなものですが。SLは特別だ、新しいオープンな世界だって思っていたのに、企業はSLと同じように、必要な時にだけ住民や消費者に働きかけたいみたいです。これは退化というべきでしょう。
SLの中で引き篭もる住民と、引き篭もる企業。なんか中世のヨーロッパみたいになってきました。Cassandaraってギリシア神話のトロイア戦争に出てくる女性予言者ですね。不幸の予言をするんだけれども、誰にも信じてもらえないという設定でした。ここでは何かあるとすぐに「SLはもうだめだ」という人達を指しています。私もこの傾向ありますね。
2009年04月01日
最近思うこと
最近のSL,少なくとも日本人の居住区では新人は少なくなっているような気がします。裏付けの数字はないけど、そんな気がする。アバターのプロフィール見て初心者に見えても、着ているものがやたら洗練されていたり、それとこちらに投げかけてくる質問の幼さがチグハグで、でも実は知っていて尋ねていることが分かる場合もあります。つまり、もう何年かやっている人の別アカだったりするわけ。こういうことなので商品も高級品は売れても、ベーシックなものは売れていないのではないでしょうか?
結果的に本当の初心者には益々敷居が高くなってしまい、ベテランのヘビーユーザーだけが残って活動している、そんな状況になっているのではと懸念しています。ベテランってどれくらいからか決めるのはむずかしいけど、だいたい2年近くやっていればそう言っていいでしょう。こういう人はもう大抵のものは持っていて、大抵のことは経験しているので、新人のように意味なくうろつくということも少なく、気に入った場所の気に入った輪のなかで自分のすきなことを追求しているということでしょう。
というのもSLの世界は懐が深くて、いろんなことができるし、そのそれぞれが技術や経験を要するので、早くもSL創世から間もないこの時点で、レオナルド・ダ・ヴィンチのように万能の天才というか、オールラウンドな専門家が生まれにくい状況になりつつあるような気がします。どれくらいの活動分野があるか数えてみましょうか?
(1) ビジネス
①不動産業 ②モール経営 ③クラブ経営 ④スキン・シェイプ ⑤パーティクル ⑥スクリプト ⑦アパレル ⑧アクセサリー ⑨ポーズ・アニメーション ⑩乗物
⑪タトゥー ⑫ヘア ⑬目と睫毛 ⑭照明 ⑮靴 ⑯音声・映像機材 ⑰モデル ⑱建設業・デザイナー ⑲作曲 ⑳テクスチャー
(2) イベントその他
①結婚式 ②誕生日 ③ダンスパーティ ④ライブコンサート ⑤ファッションショー ⑥マシニマ撮影 ⑦ストリーミング ⑧レース ⑨教育機関 ⑩アミューズメントパーク ⑪ブログ ⑫新グリッド開発
(3) 個人の生活
なんでもあり。
ざっと書いただけでもこんなにあります。そのそれぞれで既に相当レベルのアウトプットが確立しているので、これからそれにチャレンジしていくのは至難の業ということになります。
したがってどうしてもすべての分野で活動するというのは無理で、RLと同様に幾つかの得意な、あるいは好きな分野を選んで日々研鑽を積んでいくということになります。そういうのが面倒だという人はどこかのコミュニティを選んでそこでチャットを楽しんだりすることになりますが、残念なことにそういう人はかなりの割合で定着しない可能性が高いでしょう。
私は現在のところまだまだ活動の幅を広げることに手一杯で、その分他の人とのおつきあいは不十分です。今はものづくりと学校(デジタルアカデメイア)とブログに集中しています。でも、時間がないのでブログの更新も滞り勝ちになっています。
ある意味いろんなことできる余地がまだ一杯残っているんですけど、そういって全部に手を出していたら、どの分野もものにならないことは間違いありません。べつに楽しければいいんだから、「ものにならない」なんていう焦燥感や緊迫感は必要ないと思う人も多いでしょう。本当にその通りだけど、そういって遊んでいると、本当にものにならなくて、面白くなくなってしまいそうな気がします。これは性格の問題ですね。
2009年03月31日
アバターって何?

「メタバース概論」の最後のテーマに「自分にとってアバターとはどんなものか?」というアバターと自分との関係を問うものがありました。これについては前々からこのブログに私見を載せて来ましたが、改めて考えようと思っていたところに、Massivelyの記事を見つけました。ちょっと古いけど08年の1月15日付けです。
最新の記事を見ようとして間違ってこっちに来てしまったのですが、あることに関心を強く持っていると、それに関係した人やモノが向こうの方からやってくるということはよくあることです。これは普段も関係のあるものがやって来ているんだけれども、関心のない場合はそれに気がつかないということだろうと思っています。
「昨今少なくない数の小型アバターの権利伸張運動が仮想世界やゲームベースのMMOsの各所で起きている。貴方のアバターは権利を有しているだろうか?それは本人とは別の明確に区別できる実体で、別の世界で市民の身分や、様々な権利や、特権や義務を持っているのだ。簡単に言うとこの問いに対する答えはノーだ。比較的長く考えた後の答えもノーだ。
貴方のアバターがどんなに特別なものだと貴方が主張しても、そして人々がどんなにそれがあたかも貴方の身代わりであるかのように振舞ってくれようと、客観的にはそれは本人の身代わりであり、乗り物であり、道具であるという事実に代わりはない。間違いなくそれは役に立つ道具であり、時として素晴らしい道具であり、しかしそれは究極のところ意思を持たない道具なのだ。
法律は道具には適用されない。(銃器にさえも適用されない。)法律は人に対してそして人が行ったことに対して適用されるものだ。時として人々が個別の特別な道具を使って行ったあるいは行わなかったことに向けられた法律というものはある。しかしそれはやはり人が行ったことに適用されるのだ。
貴方のアバターは違う世界の法体系の下でも市民ではない。それは事実たり得ない、なぜならばそれは単なる道具だからだ。法がその手を伸ばして触れようとするのは椅子に腰掛けている人間である貴方に対してなのだ。アバターはネジ回しやタバコや梯子や機銃が意思を持たないのと同じように意思を有していない。しかし貴方は持っている。だから法律は貴方を押さえ込んで、貴方が法を犯すことを選択したときには、どんな道具を選んで使ったかには関係なく、貴方の行動に責任をとらせようとする。
かようにして道具は権利を持たず、責任も義務も負うことはない。道具はそれが原則として選択を行なうことができないために、市民の身分というものを持ち得ない。
(中略)
結局、仮想世界における権利、義務、市民の自治に関する議論はアバターとそのユーザーとの関係の基本的な性質に対する誤解によって捻じ曲げられている。アバターは私たちがその中に自分のアイデンティティーを注入できる道具だが、行動や決断や選択や法的権利義務は私たち自身のものとして残り続けるのだ。」
う~ん、まとめれば数行で済む内容を随分引き伸ばして書いてありますね。一文字幾らで原稿料もらっているみたいな感じすらします。まあ、これは世間一般の基本的な立場で、アバターの代わりにペットでも幼児にでも当てはまることです。
問題はそういうところにあるのではなくて、将来技術の進歩によってアバターが背後のユーザーとは独立した存在として行動できるようになる場合のことですね。今のところそれは夢物語だけど、人間だってどれくらい本当に自分の意思で動いているのかどうか、突き詰めて考えればかなり怪しいところがあります。
「自分は命令に従っただけだ。それがたまたま殺人や脱税やハラスメントになったのだ。」と言って罪を逃れようとする人は昔からたくさん居ます。本当に恐いのは仮想世界の無法者ではなくて、自分の意思で行動しながら、あたかも自分の意思ではないように言うRLにおける自称アバターさん達ですね。アバターなら人間止めてもらわないといけないし、「道具」だからお金払えば捨てたり壊したりしてもいいことになりますね。こういう人はポカッって殴られると自分は意思も決断も責任もあるRLの人間だったことを思い出してそのように主張し始めるでしょう。
どうやら私独自のアバター論を「メタバース概論」では展開しないといけないようです。
2009年03月27日
ビューワのリストラ
現在ビューワーに入っているグループ内の投票システムが取りやめになるそうです。実は私は使ったことないので実感ないんですが、トラブルが多くて、それが一向に改善されないということと、あまり使われていないということが廃止の理由だそうです。トラブルから使われないという面もありますね。
まあ、使われなくてもシステムとして組み込んである以上ビューワーの負担にはなっていますから、使わないものであれば取り外してしまう方が軽くなっていいのかも。これに代わるシステムの予定はないけど、ブラウザー経由でもできるんだろうし、ビジネスに使っていないなら構わないのかしら。SL内でスクリプトベースで投票するというのはもうあるので、それで代用できますね。
以上はMassivelyのTateru Ninoの投稿によりますが、これに対して2007年の7月には既にGroup Votingのシステムは実質的に機能していなかったとOtenth Paderbornという人が反論しています。Prokofy Nevaも3ページくらいの論評を加えていますが、私の興味は尽きました。この話題だけでそんなに書けるなんて、仕事していないことは間違いありませんね。読んでみたい人はこちらから。
http://www.massively.com/2009/03/25/second-life-to-lose-group-voting-feature/#continued
2009年01月06日
仮想の犯罪

Minsky対Lindenの訴訟の結果はまだ出ていないようですね。さて、昨年はRLとSLの両方の世界に関する訴訟が幾つか起きただけでなく、仮想世界の犯罪もだんだん盛んになってきたようです。Virtual Judgement (仮想裁判)というブログを見つけて覗いてみました。
もう昨年の5月のこととなりますが、43歳の日本人女性がオンラインゲームの「メープルストーリー」での「夫」に突然離婚されたことに腹を立てて、夫のアカウントでログインし彼のアバターを殺してしまうという事件を起こしました。ログインして自分が死んでいるのを発見した「夫」は警察に連絡しました。その結果「元妻」は昨年の10月末になって逮捕され、自宅である宮崎から札幌に移されて拘留されました。
警察の取調べで女性は犯行を認めたため、有罪の判決が出る場合にはコンピュータへの不正アクセスと電子データの操作改竄のかどで5年以下の懲役またはUS$5,000以下の罰金に処せられる見通しです。
また先ごろ16歳の少年が盗んだIDとパスワードを使ってUS$36万に相当する仮想通貨を詐取した嫌疑で逮捕されました。
8月には米国デラウェア州でSLで知り合いになったボーイフレンドを拉致しようとしたかどで中年女性が訴追されています。これはこのブログでも報じましたね。
アムステルダムでは14歳と15歳の2人の少年が13歳の少年を脅してアドベンチャーゲームのRuneScape の中で、仮想の仮面と護符を差し出すよう強要しました。裁判所は「この仮想のアイテムはRLにおける商品であると解され、従って窃盗が成立する。」と断じ、15歳の犯人に200時間、14歳には160時間の社会奉仕を申し渡しました。未成年に対する刑が重いように思えるのは、仮想世界のなかで被害者を殴り、ナイフを使って脅したからではないかと推察されます。
2008年12月22日
1年を振り返って
今年も一年が終ろうとしています。去年の6月にSLを始めた私にとっては2回目の年末です。この一年はSLにとってもアバター個人である私にとっても大きな変化がありました。もちろん様々な未解決な課題もありました。今年できないことは来年できるのかどうか分りませんが、改めてこの一年を振り返って、来年のヒントにしたいと思います。
まずSLの活動の拠点となる土地ですが、これは大きな変動がありました。初めて借りたMagSL・Tokyo2の墨田区が閉鎖されてしまいました。それに代えて原宿に本拠を移転しました。また4月から店舗を営んでいたAzito・JOBSimもあと10日で閉鎖されます。たった一年の間に大きな活動拠点が2つも閉鎖されてしまうのですから、SLの変化の速度というのは本当に速いと思います。Azitoの次の店舗は移設するのか、止めてしまうのかまだ決めていません。Azitoに合わせて作ってきたレトロ調の商品が主体なので、それにマッチしたSimがあればよいのですが、その可能性は低いでしょう。これは来年早々の課題です。
今日の情報では「じゃぱらんど」も閉鎖するとか。以前福岡の天神にお店を出していましたが、撤退したのは去年のことだったのか、今年だったのかは忘れてしまいました。何かとっても遠いことのように思います。次どこかを借りるとすればそれは外国かもしれません。来年は世界に通用するものをつくりたいな、なんて思っているからですが、それについては明日以降に。
2008年12月08日
もっとリアルに

SLの外で着々と新しいSNSやInterverseの開発が進んでいる一方で、SLの中でも新しい技術が開発されつつあります。例えばこの間誰かのブログに書いてあった「そっくりアバター製造機」。これはRLの人間の顔の写真をI/Pすれば、それに似たアバターのスキンのテクスチャーが出てくるというものです。相当綺麗な写真じゃないと駄目だと思うけど、アイドルの写真なんか放り込めば自分好みのアバターに変身できますね。実際にアメリカの女優に似せたアバターはかなり以前から売っているけど、さらにそっくりになるのかしら?
以前その機械を売っているところまでは行ってみたけど、特に作りたいものがなかったので帰ってきちゃいました。また、今度行って試してみるつもりです。
もう1つの技術開発は、操作者にセンサーを付けてその上半身の動きや表情を検出して、自分のアバターに送って同じように動作させるというものです。どういう仕掛けかはよくわかりませんが、それが可能ならコミュニケーション能力はかなり向上するでしょうね。TV会議を上回る効果が出せるかもしれない。でも逆にいままで随分気楽にチャットしていたのが、かなり緊張して行わなければならないことになるのかも。
これらの1つ1つはあまり重要でもない気がするけど、こういうものが集まってSLのリアルさを高めていくのかなって思います。それがいいことなのか、必要なのか、必然なのか、これまた分らないですけれど。
2008年11月18日
予言当たった?(2)

6番目の予言はなんだっけ?それは、
「SLの人口は増え続け、人々は島や土地を買い続けるので、リンデンラボは現在のモデルから飛躍できない。そんなことしたら自殺同然だから。」っていうものです。
これは当たっていますね。とても明快。
さて、第7から9についてはまとめて掲げましょう。
「SLにおける銀行または株式取引に関した詐欺で誰かがRLで訴えを起こそうとする。」
「SLのビジネスに関するブログを巡って名誉毀損の訴えが為される。それは失敗する。」
「以上の2種類の訴訟の失敗を受けて、SLを巡る法律行為の全てについて見直しが行われる。」
これに関する情報は持っていませんが、少なくとも私の知る限りでは公式、非公式のブログやニューズにはこんな記事は載っていなかった気がします。
考えてみればSLの中には裁判所はないし、RLでは誰を相手取って訴えるのか、SL内のアバター名や機関名が分かっても意味ないですね。RLの裁判所は取り上げてくれないでしょう。だからSL内の銀行が債務不履行を起こしたら預金者は泣き寝入りするしかないですね。せいぜいリンデンラボがちゃんと債務を履行しなさいというくらいだけど、強制力はありません。Banして資産を没収するくらいだろうけど、悪意で運営していた場合はそんなもの残っているはずもないですね。
10番目は予言というより呟きに近いものです。
「SLの中での消費は減っているが、それはギャンブルが禁止になったせいだけではなくて、土地バブルがはじけてオークションでの土地の取引価格が下がってきたことに関係している。」
「土地の値段は上がっても少しだろう。最近の新人は年齢的には高くなっていて、とくに年末に掛けての休暇シーズンにはもっと土地を買うと予想され、それに伴って消費活動も活発化すると考えられる。リンデンラボが土地を過剰に供給するというのはありそうもない。なぜなら、企業にはそんなには売れないだろうから。」
全体的にみて外れています。土地の値段は上がっても少しだというのはオークションとか通常の既存の土地の取引価格のことでしょうが、それらはリンデンラボが新しく売り出す土地プロダクトに大きく影響されます。
実際は初期費用が割安になり、管理費も安いOpenspaceが市場に投入され、大きなブームになり、既存の土地所有者はその反動で含み損を抱えることになりました。彼はあまり経済は得意ではないようですね。
2008年10月14日
貴方はどうなの?

前回の、SLの中での人間関係とのつながりで、私の中ではいつもここに行き着いてしまうテーマ、何度か書いているアバターに関する考え方のお話です。SLの楽しみ方は人様々、だからアバターと本人の関係も様々です。どうせ遊びでしょと割り切っている人は、軸足はあくまでRLでアバターはその道具ですから、アバターに引きずられてRLで支障を来たすというようなことはありません。大人の対応ですね。具体的にはアバターに寝る家を作ってあげようとか、アクセサリーで飾ろうとか、アバター同士喧嘩するとかは有り得ないんです。
次に、私がそうなんですが、アバターを一つの人格?としてSLのなかで実在感のあるものにしていこうという立場。仮想現実のなかの実在なんて矛盾していますが、あたかも本人とは別人格の生き物がそこにいるかのように振舞うわけですね。ごっこ遊びに没入している状態です。ときどきアバターに引きずられてしまう場合があります。ちゃんと寝るとこないと可哀相、お腹だしていたら風邪引いちゃう、一人だと淋しいとかね。
それからもう一つ特異な例ですが、RLの自分がSLに進出してきて、すべてを自分で蔽い尽くしてしまおうというタイプです。例えばRLでミュージシャンならSLでもミュージシャン、RLで建築デザイナーであればSLでも建築デザイナーという具合。見かけもRLの自分に似せてしまうし、極端な場合は自分の本当の写真を公開したりするわけです。もし明石屋さんまさんがSLで明石屋さんまと名乗って、同じ恰好で出て来たらこれになります。で、人を捉まえてはずーっと自分がしゃべり続けているということで、行動は全く変らないんですね。私はこれを「自我の拡張」と読んでいます。自分のなかで自分が肥大化していて、他のものがほとんど目に入らない状態です。この人の目的は世界を自分で蔽ってしまうことなんです。
実際にはこんなふうな枠に嵌まり切らないで、その境界のモヤモヤした部分で揺れ動いているというのが私たちですね。まあ、枠を作ったのは私の勝手なので、嵌まる必要はないわけです。
私の場合はRLと同じではつまらないし、RLで満たされていないものをSLで追求したいなというのが潜在意識にあるようです。ものづくりとかはその結果です。ブログもそうなのかしら?だから飽くまでSLで活きているアバターとして発言し、行動しているわけです。そういう立場からはお互いのRLの詮索をするのはタブーだし、RLのお話も飽くまでSLとの比較、関係といったことに限られます。RLを持ち出して威張ったりするのは、RLでも嫌われるし、SLでは問題外ということになります。もちろんSLのなかに限定しても「威張りんぼう将軍」は困りますね。初期のSLでは結構そういう人がいましたね。俺はこんなに高い技術を持っていて偉いんだから恐れ入れというような。まあ、RLでは恐れ入ってもらってない証拠なんでしょう。
昔はよくRLの年齢とか職業とか質問されました。私はそんなときは「生まれて2ヶ月で、職業はアバターです。」ってお応えしてました。
ただ、こういう立場をとっていると意識が本人と入れ替わってくる、あるいは本人を引きずってしまうということが起きます。例えば私は半ば意図的に夢でSLできちゃいます。時間がないので、ものづくりの続きは夢の中でっていう具合。これはちょっと危ない。ちゃんと分けているつもりでも、SLのアバター格が優位になりそうになるわけです。
でも、RLで突然大きな出来事があったり、前回書いたようにSLの友達がRLの都合で活動できなくなったりすると、やっぱりRLが中心なんだって思い知らされるわけです。まあ、それは当然で分かっているんですが、せっかく虚構の世界を設定していたのに現実を突きつけられてがっかりするのね。
そして最後に思うのは、RLのご主人様が何かの都合で活動できなくなると、私もSLに登場しなくなってしまうってことです。友達から見ると最近見かけないけど、何の連絡もないなってことになります。それが今からとっても悲しい気がする。アバターに人格を設定していない人は関係ないですね。再開できるようになったらそうすればいい、ホイホイってなものね。だから平気で自分のアバターに延々とキャンプさせられるんだけど。
お付き合いするなかで、色んな人のアバターの位置づけの違いを読み取って、ある程度それに合わせていかないと、認識が噛み合わないということになります。別にズレててもいいだろう、そういうのはRLでも幾らでもあるじゃん、というのも本当ですが、その辺りのフィット感がお付き合いが長く続いて行く上では大事なのかなって思います。私の友達はみんなその辺は上手ですね。きっと私が合わせてもらっているんですね。
今日は出先なので、新しい画像を用意できませんでした。悪しからず。本当はこんなに胸は大きくないんだけど。アップにすると強調されてしまいます。
タグ :アバター
2008年10月13日
連絡のない友人
このアバターは私の別アカをリニューアルしたんですが、スキンは昔直接製作者のベンダーから貰ったAnother Skinです。シェイプは自作なんですけどね。グラマラスなシェイプばかり作っていた私としては珍しい少女のようなアバターにできました。
着ているものが粗末なので、何か買ってあけないといけません。何故かインベントリーにも碌なものがありません。
さて、少女つながりではありませんが、SLのお友達で少女のアバターがいたんですが、何故か最近ほとんどログインしてこなくなりました。一昨日漸くログインしてきたので、コンタクトすると「ちょっとごめんなさい。」と言ってログアウトされてしまいました。その後リログしたみたいですが何も言ってきません。そういえば夏にかき氷マシンをプレゼントしたけど、何も言ってきませんでしたね。まあ、クリエーターって他の人からもの貰うのはあまり好きでなくて、あげるのが好きな場合が多いから。
私何か悪いことしたかしら?心配になって別の人に問い合わせてみると、やはり同じような状況です。その他の人もなかなか連絡がとれなくなった言ってました。
何か事情があるのでしょうね。多いのはRLが忙しくなったり、転職したり、生活環境の変化でSLを続けられなくなった場合です。でも、その場合でも普通は中断することのお断りがありますね。私も去年の秋は祖父が亡くなったために3週間ほどお休みしました。
でもその人はSLでのお店は続けているので、RLの事情ということでもなさそうです。ひょっとするとMonoとか別の世界で面白いことを見つけたり、お店の商品開発で画期的なことを思いついて集中したいのかもしれません。まあ、想像してみても仕方がないので、他の人とも相談して、その人の心境の変化を待つしかないってことになりました。
RLでもそうですが、いままでお付き合いしていた人が何かの事情で会えなくなるということはよくありますね。学校卒業したり、職場変わったり、結婚したりするだけでそうなってしまいます。だからそんなに気にする必要はないんでしょうけど、なんともいえない喪失感を消すことはできません。
タグ :友達
2008年10月01日
良くなってる?
新しいリンデンラボのCEOであるMark Kingdon(M.Linden)が就任してから5ヶ月が経って、彼が近況をブログに投稿しています。ニュースとしては9月28日くらいにコンカレントなログイン数が71,232人を記録して、遂に7万人を突破したということですね。この数字は毎年平均38%で増加して言っているそうです。まあ、私も引越しに関連して8人の別アカをどんどんログインさせたので、かなり貢献したかも。
彼はこの数値の改善の原因として、新規に始める人の登録手続きを簡素化したり、オリエンテーションアイランドを廃止してもっと楽に始められるようプログラムにしたいうことを掲げています。確かに私の別アカもオリエンテーションは最後までやる気にはならなかったですね。
それからメインランドの改善を新しい取り組みの一つとして掲げています。確かに先日取り上げたように、広告の規制でどうしようもない醜さは取り除かれました。でも、相変わらず土地が細切れなので、地上で家を作ると周りを壁のような別の建物に取り囲まれて、息苦しい感じがしてしまいます。だから上空にスカイボックスを作るしかないですね。ともかく土地の細分化を止めなければメインランドの景観はまともなものにはならないでしょう。お店を作っても売れないと思うし。でも今度試しに簡単なブースを置いてみようかしら?
それからサービスや技術開発のためにもう60~70人の人間を雇うというお話ですね。相当なコストになると思うけど、利用しやすいものが出てくるなら歓迎です。多分土地の値下げによる売上数量像で懐は暖かくなっているのでしょう。RLでは金融危機でみんな大変なことになっていますけどね。どっちかというと西海岸より東海岸が被害が多いんでしょう。IPOはやり辛い環境になったのでしょうか?まあ、個別に売ればいいんですけどね。
2008年09月22日
また楽しみましょう
今回MagSLのTokyo2閉鎖に関連して、久しぶりにSLのビジネスについて考えてみました。基本的にMagSLはリンデンラボの掲げる理念に忠実に、住民が自分の創造性を発揮して様々なコミュニティーやイベント、アート、グループ、建造物やオブジェクトを作っていくことを想定して、ベーシックで標準化された土地利用のサービスを提供してきました。住民のサポートやSimのメンテナンスに対するコミットメントは一流で、住民は大きな安心感を得ることができました。そのことはSLの初期の段階において大いに評価されるべきでしょう。
しかし、どのようなビジネスでもそうですが、市場の需要が伸びていかないと商品やサービスの質がよくても利益を出すのは難しくなります。需要さえあれば、ビジネスの経営者の能力が少々低くても儲けることはできます。SLでは市場に入ってくる人は多いのですが、そこにとどまって継続的に経済活動を行う人は限られています。それはどうやらSLがその人たちの能動性を引き出すような魅力あるアプリケーションを提供できていないからだというのが、この一年以上SLの中に住んでみた私の結論です。
このアプリケーションの不足の中で自分を鼓舞して、目的意識を持ってSLに取り組んできた人だけが、今住人として残っているわけですね。でも、これは本当に大変なことで、多分その中の多くの人たちは、何らかの意味でRLの生活に支障を来たしていると思います。
従ってリンデンラボにしても、MagSLにしても、もう少し住民に迎合的な、「やさしい」アプリケーションを開発することを迫られているのです。住民には企業も含まれますから、彼等がどのようにSLをRLのビジネスに繋げるのかも含めて相談に乗ってあげなければいけないわけです。
私はお友達とSLの将来について意見を交換するなかで、去年の10月頃にはSL自体が曲がり角に差し掛かるということを予測していました。現在は大企業の代わりに中小の企業が値ごろ感の出たOpenspace等で盛んに進出しているようですが、本質は同じことで、益々お世話の必要性が増していることでしょう。もちろんその中で画期的なビジネスモデルが発明されれば、そこでブレークが起きるかもしれない。もっとも、それとは全く違った分野で、企業がSLに限らずSNSを通常のビジネスに取り込むことで、ブレークがSLの頭の上を通り過ぎていくということもあり得るわけですね。だからMagSLもリンデンラボの構想の中だけでビジネスをするということではなくて、SNSの使い方という大きな土俵でビジネスモデルの再構築を行うことを模索している過程なのではないでしょうか?
2008年09月18日
ウロウロしよう

最近思うのはなかなか人に出会わなくなったということです。私の住んでいる墨田区はではこれからスカイツリーなんか建設されて、どんどん再開発されていきそうですが、SLでは人がほとんどいません。住民は登録されているのは私を含めて6人ですが、ほとんど出会いませんね。以前はケンタゴさんやコブマキさんと道で出会っておしゃべりするということもしばしばあったけど、最近は本当に見かけなくなりました。
コブマキ邸は取り壊されて、とりあえず再建待ちの状態。他の人たちもログイン時間は極端に少なそうですね。ケンタゴさんはいろんなスキンやシェイプ、アバターを使い分けているので、会っているのかもしれないけど、最近は転勤なんかでログイン時間はめっきり減ってしまったようです。
他の区でも程度の差はあれ同じような状況です。10ばかりの区に行ってみましたが、ほぼ墨田区状態ですね。MagSLだけが人がいなくなっているわけではありません。私のお店のあるところだって、普段はとっても人が少ないですね。そうするとみんなどこに行ってしまったのか?一つには私みたいに他にも土地を借りて、そこでの活動が忙しいというのはあるでしょう。住民同士の話題は新鮮味がなくなってくるので、また別の人と出会うために場所を移すということはありますね。それからOpenspaceを安くで買えるようになったので、そうして手に入れた土地を今懸命に開発しているということが考えられます。
RLでも似たようなことは起きていますね。新しく開発された郊外のモールは2、3年は盛況ですが、結局そこでないと売っていないものというのがあるわけでもなく、モールの作りはどこでも同じようなものなので、新しいものができれば人の流れは移って行きます。アパレルのチェーンだって開店のときは何千人も行列しても、やがては飽きられてしまい、頻繁にリニューアルすることを迫られるようになります。
SLでは今どこに人が流れているのでしょうか?昔そういうレポートを作って売っていた人がいたけど、今はやってないですね。だから人から聞いて行って見るというのが基本になります。最近はものづくりばっかりやっていて、世間の動向にとっても疎くなってしまったので、もう少し色んなところに出かけてみようかなって思ってます。
2008年09月10日
脱ブログ脳
この一年間で「ソフィーのアバター日記」は330本、「おカタイのが御好き?」は280本の投稿でした。合わせて610の記事を書いたんですね。最初のうちは一日に5本も投稿していたこともありました。書くことが一杯あったんです。結果としてアクセスも増えてランキングで20位くらいになっていたこともありました。だからランキングを上げたければ下らないことでも細切れにして一日に数回投稿していれば30位には入れます。実際そうやってランキング上位の位置を維持している人も少なくないですね。
私は一貫して内容で勝負したかったので、一本ごとの内容はかなり長くなっています。画像いっぱいというのが好きな人は嫌でしょうが、まとまった意味のあることを書くとやはり長めになってしまいますね。
でもこんな風にランキングなんかを気にしていると、ブログを書くためにSLをやっているというような本末転倒の状態になってしまいます。セクシーな画像を掲げればアクセスは必ず増えるので、面白くて実験していましたが、それが癖になって「おカタイ」方では常時セクシー画像を出していました。実際には話題と関係した画像がいいんでしょうけど、リンデンラボがIPOするか、買われるかなんて話題でぴったりの画像なんてないですね。コピーボットの話題だって、コピーボットを見た人はいないんだから、載せるわけにはいきません。ということで、画像を用意するというのも結構大変でした。
ブログがSLでの行動に影響を与える一方、SLでの行動でブログが変質してくることもあります。4月以降はものづくりにどっぷり漬かってしまったので、ブログの中身もものづくりが多くなり、色んな場所の紹介とか、お友達との交流とかを載せることは少なくなってしまいました。これは当初の目的を外れてしまっていますね。やっていることがものづくりだけなので、ネタもそれしかなくなってしまったのです。
そうして製作したものを販売するための宣伝用みたいなブログになってしまったり、ブログに載せるためにものを作ったりして、どちらが主体なのか分からなくなってしまっているのが現状です。
さすがに私も最近ではブログ疲れというか、ネタに困るようになりました。何も毎日書かなくてもいいはずなのに、病気のように毎日、毎日記事を書いてしまいます。だから客観的には以前ほど面白くないと思います。
もちろん題材をSLに限らなければいくらでも書けます。例えば私の持論として「日本を悪くしたのはマスコミ関係者とタケシやさんまだ。」というのがあります。彼等が現在の苛め社会を助長していった責任は重いと思います。でも、こんなこと書いてもSLとは何の関係もないので、取り上げませんでした。
さて、そういうことでブログに支配されている現状を改めるために、これからは自分で本当に面白いと思ったこと、主張したいと思ったことだけを書くことにして、そうでないのに無理に義務的に書くのは止めようと思います。だから投稿のピッチは落ちると思います。その分もっと余裕のあるSLでの生きかたを探っていくことにします。ものもじっくり作れるでしょう。
ただ、何事もそうですが、目標を決めて少々無理をしてでもそれを遣り抜くということは大事なことです。突き抜けることで見えてくるものもあるからです。私はFENの会話部分を録音したものを四六時中聞き続けて、ついに日本人の日本語の会話がすべて意味の通った英語に翻訳されて聞こえるという体験をしたことがあります。つまり、英語脳になったということですね。だからブログ脳になったこの1年はとっても貴重で有意義な経験だったと思っています。
まあ、ブログがなくなるわけではないので、読者のみなさんは時々覗いて見てくださいね。
タグ :ブログ
2008年09月09日
特別な日

今日は私にとって特別な日です。1年前の9月10日にトントンに勧められて、ブログを始めたからです。だからこの記事で満1年が経ちました。最初は続けられるかどうか心配でしたが、やり始めた以上1年は続けるという目標を立てて、なんとか今日まで来ることができました。
もちろん反省点は色々あります。記事を書くことが目的になってしまって、そのためにSLをうろついたり、記事を書くために人付き合いが悪くなってしまったり、目の前に展開することを何でもブログネタになるかどうかという目で見てしまったりということがありました。また間違ったこと、不正確なことを書いてしまったこともあります。知らないうちに他の人を傷つけてしまったこともあったでしょう。
特に、ランキングや閲覧のカウントが気になってしまって、その数字を上げるために書いているというような心境になってしまったこともありました。
それでも多くの人がブログの更新ができずに結果的にブログを止めてしまうのを見ていると、一度に2つのブログに投稿し続けるというのは随分無謀なことだったのだと思います。でもなんとかここまで続けることができました。ちょっと古くなりましたが、「自分で自分を褒めてあげたい。」という気分です。もちろん沢山の読者の書き込みも、ブログを続けていく上で大いに励ましとなりました。この場で改めて御礼を申し上げます。
気付いる方もいらっしゃると思いますが、私の二つのブログにはそれぞれ狙いがあります。「アバター日記」の方は自分の日常の記録であると同時に、SLを知らない人が読んだときに実際のSLでのアバターの暮らしや行動が分かるようにするというものです。「おカタイのが御好き?」は、外国と異なり日本のSLのブログには辛口の批評や問題提起をするものがほとんどないため、あえて娯楽性のない話題を取り上げてSLの実態について関心を持ってもらうことを考えました。結果的には日記よりも「おカタイ」方が読者数が多かったようです。
さて今後どのようにしていけばいいのか?それについてはまた明日。
2008年07月27日
ものを持つということ
昨日はとってもお金持ちの人と会ってお話をしました。日本だけで何十も別荘持っているんですって。もちろんRLのお話ですよ。で、当然外車も美術品も一杯あるけど、別にお話したくないんだそうです。ものを持っているということを自慢にしていなくて、むしろそのことで悩まされていることが多いと感じているみたいでした。そこで私が「ものを持っているのも大変なことが色々あるんでしょ?」って水を向けると、喜んでお話してくれました。
その人によれば「土地は目に見えない」ものだそうです。えーっつ、そんなことはないでしょう。目に見えるし手に触れるし、車止めたり家建てたりできますよ。でも、その人のいうには、自分の土地の上に立っていても、見えているのはその瞬間だけで、背を向けて別のところに行けばもう分らなくなる。自分の知らない間にゴミ捨てられたり、勝手にキノコの栽培されたり、偽の登記をされたり、売りに出されたりしている。別荘も人が勝手に上がりこんで、火事になるし、自殺したりしてくれるので本当に大変なんだって。これでは目に見えないのと同じだろうという意味なんだって。
それを自分が全部見ていると大変なので管理人を雇うわけ。そうするとお金が掛かるし、固定資産税も払わないといけないので、結局会社形式にして、使わない別荘は貸し出すんだそうです。でも今度は報告書や決算書を見なきゃいけなくなって、数字だけでは分らないこともあるので、結局は時々行かなきゃいけないので、大して楽にはならないそうです。
SLではお家賃払うだけだからもっと楽ですよ~ってもう少しで言いそうになったわ。でもSLでもものをたくさんもってると、何がどこにあるのか、どんな名前だったか分らなくなるし、勝手に家に入り込んでくる人は後を絶たないし、放置オブジェクトもあるし。広すぎるとお家賃の心配もしないといけないし、お店やってると儲からないところは撤退しようかなって悩んだりします。
家や車に限らず、ペットでも恋人でも自分のものだと思っていられるのはわずかの間だけです。どんなものでも古くなり、変質していきます。自分自身がそうなっていきますからね。命を持っているということもなかなか大変なことですね。寝たり食べたり見栄はったり。それでもものが欲しい私たちですね。