2009年12月10日
迷子かゾンビか?

Massivelyによれば過去24時間の間に、数週間前から数ヶ月前に渡って発信されたけれど、配達されなかったIMが突然到着するという事件が起きているということです。
これは受け手と送り手が連絡を取って始めて分かることで、見掛けは通常のフレッシュなIMと全く代わりはありません。それだけにビジネスの分野では非常に深刻で厄介な現象と考えられます。
これとは別に本来の受け取り手以外の人に配達される事態も起きており、これも原因がわかっていません。
どこかにIMが迷い込んでしまうサブシステムがあって、何ヶ月もネットワークのなかをさまよい続け、突然墓場や地下室から飛び出してくるゾンビのように、苦しみ悶えているのでしょうか?
リンデンラボはこの問題を認識して調査を続けていますが、はっきりとした声明は何も出されていません。
私はある日突然、使ったはずのリンデンドルが大量に戻ってきてしまうような事故はないものかと密かに期待しています。
2009年11月26日
Mentorはどこへ
SLにはMentorの制度があって、新人の定着に一役買ってきました。「助言者」とか「顧問」という意味ですね。兄貴分といったところでしょうか?
この制度はリンデンラボが認める公式なもので、あるいはちょっとお金を出していたかもしれませんね。基本はボランティアなんですけど、RLなんかで集会を開いたりするときの場所や経費をリンデンがもっていたのかな?この度この制度が廃止されることになりました。
例によって賛否両論なんです。概念的には新人を助けてくれる仕組みが一つなくなってしまうのだから、反対する人が多そうですが、実はそうでもなかったんです。
Mentorももちろん人間なので、アバターの背後に様々な人がいるように、Mentor達にもピンからキリまであるのです。既に解散させられましたが、以前は一般住民に迷惑を掛けるGriefer達を取り締まる自警団のような組織がMentorの一形態としてありました。06年以前でしょうか?ある程度の権限をリンデンラボから与えられて、違法行為を取り締まっている間に、だんだん権力の魔力の虜になって、罪も無い人をAbuse Reportで告発したり、Grieferまがいのことをするようになったのでした。
この傾向は現在のMentorのなかにもあって、同じような行為が目に余る場合もあったのです。もちろん大多数の人はボランティアで新人達を親切に導いていたのです。主な活動場所はHelp Island.
しかし、Mentorのなかにもバラツキがあり、間違った指導をする場合もあり、ここに至って、公式にその制度を維持する必要はないとリンデンラボは判断したのでした。
この措置が正しかったのか、誤っていたのかは私には分かりません。しかし、その結果がリンデンラボにストレートに帰ってくることでしょう。
いずれにしても新人はOrientation Islandを一歩踏み出すと、後は自分でMentorに当たる人を見つけていくことが必要になるのです。私の場合はTontonを始め何人かのMentor達に恵まれてここまでくることができました。反面誰かを長期にわたりサポートして来たかというと、そういうことは出来ていません。
日本の場合は何かのグループやコミュニティーに属することで、個人対個人というよりも、共同体のなかで育まれていくという形が合うのでしょうね。日本のなかにはオフィシャルなMentorはいなかったような気がします。まあ、名札出していなかっただけなのかもしれないけど。
その機能はMagSLやMetabirdsといった事業者であたtり、デジアカであったり、様々なグループが果たして来たのではないでしょうか?
SLそのものが不特定の人とのコミュニケーションの場なので、人のつながりが中心になって成り立っています。だからリンデンの公式サポートが無くなっても、そのような触れ合いや繋がりに対する需要はなくならないでしょう。だから何らかの形でそれは残っていくのですが、それすらも困難になったときには、このGridからは生き物の姿は消えてしまうのでしょう。
リンデンラボの真意はどの辺にあるのか、例によってオフィシャルな見解というのは抽象化され、干物のようになっているので、それをあれこれ分析してみても仕方ないでしょう。
一説によればMentorは500人から3,500人の間を変動していたとか。ちょっと多すぎたかもしれない。でも常時やっているわけでもないから、こんなものかな?Mentor Programという公式サポートを受けなくなるだけで、親切な人がいなくなってしまうわけではないので、あまり悲観的になることはないですね。
2009年10月27日
私はBotです宣言

リンデンラボはウェブベースのアカウント情報欄に新しい項目を作ったようです。これはScripted Agent という項目が設けられて、人間に操作されているのか、スクリプトで機械的に動かされているかを明らかにするというもので、別の言い方をすれば、「これはBotとして使いますよ」と宣言できるというものです。Viewerではなく、ウェブのSLのアカウントログインした後の画面です。もう数日前のことなのですね。
どうやら今年の3月から4月に掛けて、このブログでブロガーのProkofy Nevaがリンデンラボの幹部に「外から見てBotsだって判るようにしてもらえないか?技術的にはできるはずだ。」と主張していたのが今頃になって実現しようとしているのです。
Nevaの主張は「BotsはRegion、ひいてはGrid全体に余計な負荷を掛けているし、ユーザーのアバターがミニマップ上で緑のマークが集積しているところに飛んでいってBotsだと確認するのに無駄な時間を使ったり、余計な買い物をしてしまう。」ということでした。
これに対してリンデンラボ側はBotsの取締りにはあまり熱心ではなく、むしろBotsが増殖する原因になっているTrafficの数値の公表を止めてしまおうかという意見の方が優勢だったのです。逆にNevaはこれには大反対でしたね。
Andrew Lindenはどちらかというと、Botsをどうやって検出するかについて技術的な興味をそそられて、その後研究していたようです。アバターの動作研究などからBots判定ができないかということでした。リンデンの当時の考え方や詳しい遣り取りを知りたい方はこちらから何日分かの記事を読めば判ります。
http://sexyblondegirls0912.slmame.com/e538311.html
宣言することに何のメリットがあるかわかりませんが、リンデンとしてはそのようなアカウントは将来Trafficの計算から除外することが可能になるわけですね。ところがそれではTrafficの計算を正しい姿にすることに何のメリットがあるのかということになると、これは少々ややこしい話で、且つまた、想像の域を超えません。
このことについて、MassivelyのTateru Ninoは「今この時期にこれをやって何の意味があるのか?」と疑問を呈していますが、今からやらないと将来やりたいと思ったときには遅すぎるのではないでしょうか?当面はMustでなくて、二義的なアカウントであると選択的に宣言するだけだから、その割合を押さえても意味はないかもしれないと考えたりします。
しかし、リンデンラボが本気になれば現在の登録アカウントのうち、何がメインのアカウント(アバター)で何が別アカで、何がBotsなのかはわかるはずです。それはアカウントが使用しているPCのIPアドレスとアカウント毎のログイン時間を並べていって、またアカウントの位置の移動等をよく睨めばおのずと判りますね。
でも16百万も睨み回すのは疲れるので、今回このような制度を導入してボランティアベースですが、これらのIPアドレスとアカウントとメイン/Botの関係を動態サンプルとして収集しようとしているのではないか?というのが私の想像です。そうすれば、いきなり公表をするのではなくて、まずBot比率等の概略の数値が掴めますね。それからTrafficなりBotsの扱いなりを考えようということではないかと思います。この説の弱いところは、「誰もそんなもの正直に申告するものか?」ということです。
まあ、正しいTrafficが判ればアバターは無駄な移動やショッピングをしなくなるでしょうし、RLのビジネス主体からも信用を得ることができるでしょう。一方で実はSLはBotsが60%だったとか、知られたくないことも分かってしまうのですが。黙っていれば分からない?それはそうです。
2009年10月19日
揺れるオッパイ
CopyBot のときにご紹介したEmerald Viewerですが、他にもいろんな機能があって、このたび新たに予期せぬ機能が加わりました。それはアバターの女性の胸が揺れて見える現象です。Alphaville Herald の記事からです。
一定以上のバストサイズの持ち主が跳んだりはねたり、踊ったりするとその動きに合わせてオッパイが揺れるわけですね。同じようなものは以前、プリム製のバストをつけて物理特性を生かして揺らすというものがあったように思いますね。それは不思議なことにあまりヒットしなかったのです。胸そのものが揺れるのではなくて、服の上から揺れているのが分かるというものでした。
さて、このお話はどういじっても、オッパイがゆれるという以上にはどうしようもないので、これでおしまいです。揺れれば十分というわけですね。
そういえばこのニュースは土曜日のデジアカの「売れるショップ講座」でNeko Link さんが紹介していましたね。彼もAlphaville Heraldを読んでるってことです。
Emerald Viewerをダウンロードする前に、どうしても揺れているところが見たいという方は次のビデオをご覧下さい。OH YEAHという画像がそれですので△マークで再生です。
http://vimeo.com/7074119
2009年10月01日
チキンの殺し方

先日別アカ用のドレスを探して色んなところを回っていたら、画像のようにSion Chickenが沢山放し飼いになっているところを見つけました。踏んづけると逃げるということだったので、やってみようとしたら、なかなか難しくてうまくいきません。まあ、別にチキンに恨みはないし、持ち主に見つかるといけないので、ほどほどにして帰って来ました。
久しぶりにArphaville HeraldにSion Chicken の記事が載っていました。Shannonさんという人がチキンの新たな遊び方を見つけたということで、投稿してきたのです。
彼女によると裸になってチキンの頭の上に座って一定区域をパトロールするのだそうです。なんで裸なのか分からないし、チキンでなくても犬や牛でもよさそうなものですが。
ということで、彼女は自分がチキンの上に座っている画像を投稿していました。ただし、裸では失礼なので、一応服は着たということでした。
彼女のお話では、そのようにして裸でチキンに座っていると、比較的短い時間で壊れてしまうのだそうです。彼女は何十羽もの死骸が芝生の上に横たわっている写真も投稿しています。どうもこれは全部彼女が殺したのですね。
記者はこの投稿を受けて、「多分中国製の餌が原因で死んだのではないと思う。チキンが死んでしまったのは、特に雄鶏の場合は彼女が裸でトサカの上に座ったので、ちょうどデリケートな部分にトサカがはまってしまって、チキンが興奮しすぎたのではないか?」と回答していました。まあ、お下品ですね。
Sion Chickenはかなりの速度で増殖して餌代がかさむようになるので、持ち主はときどき「間引き」をします。Black Chickenという仲間を殺すタイプのものを買ってきてもいいのですが、彼女のように肉体のパワーで殺すというのも有効なようで、この方法はひょっとすると今後、農場主の間で流行するかもしれません。でも、なんでそこまでしてチキンを飼うのかしら?
タグ :Sion Chicken間引き
2009年09月30日
学力テスト

ちょっと風邪気味で、新型インフルエンザかどうか様子をみています。でも熱も高くないし、喉にちょっと違和感があるくらいなので、多分違うのでしょう。SLにはあまりログインしていません。
ということで今日はSLを離れたお話。雑誌を見ていると、小中学生の学力テストの結果とその家庭の所得水準とが完全にリンクしていて、所得格差によって教育の機会が奪われているというようなことを「識者」と言われる人が書いていました。最近よく話題にされることですね。
でも、こういう論法はすごく大雑把で、注目を集めることを目的として書かれているだけのような気がします。こういうのはいかにも本当らしい理屈を並べるのがポイントですが、よくみるといい加減なところに気がつくのです。
はっきりと明言していないのですが、言いたい理屈はこういうことでしょう。まず、最近の教育には幼いところからお金が掛かる。だから親の所得が高くないと正規の教育以外の塾とか家庭教師、教材にお金が回らなくて、可哀相な子どもは学力を高めることができない。
このようなことが起きていることは事実でしょう。しかし、すべてがこの理屈通りかどうかはかなり疑問があります。まずロジックが一直線ですね。考えられる様々な場合をすっ飛ばして、一つに絞って、これしかないというような組立てになっています。
数学や統計学といった純粋なロジック系のものはこれでいいのですが、人間や社会が絡んでくると実際にはもっと複雑になります。例えばこの結果を聞いて、中国の人は次のように思うかもしれません。「日本は中国と同じコネ社会、学歴社会なので、学力テストの答えを予め教師にお金を払って教えてもらっている。だから親の所得が高いほど子供の学力テストの点数は高くなるのだ。」と。そんな馬鹿なというところですが、理屈としては通っています。
第二のポイントは「相関」を表現しているにすぎないのに、あたかも「因果関係」があるかのようなスリ換えが行なわれていることです。学力テストの結果が示すものは正しくは「学力テストの点数の高低と親の所得との間には極めて強い正の相関がある。」ということだけです。何々だから、こうなるといった理屈を説明しているわけではないのです。従って、お金がないから教育が不十分になるという理屈以外にも、学力が低いからお金がないという逆の方向の因果関係だって成立する可能性はあるのです。
子供の学力が低いからお金がないというのは奇妙な響きですが、実際には次のように言い換えると現実味を帯びてきます。例えば「学力の高い親は結果として高所得の職業につき、やはり学力が高い配偶者を持ち、遺伝により学力の高い子どもをつくり、両親が子供の学力に強い関心を持つ結果、子どもはその期待に応えようとする。」といった具合です。
更にものごとは歴史や世の中の変化という時間軸でも見たり、他の地域、国家との比較で見ていくことも必要です。昔の日本はどうだったのでしょうか?みんなが貧しく、職につくことに必死だったころ、兄弟が5人も10人もいるのが普通だったころはそんなことは当たり前だったはずです。子供は幼いころから働かねばならず、学校に通えない子も一杯いたのです。発展途上国でも事情は同じですね。
このように考えると最初に掲げた「識者」の主張はプリミティブでむしろそこから進んで探求することでもっと面白いテーマに出会うことが出来るように思います。
ま、個人的には塾に行かないでも、遊んでいても東大に現役で入ってしまう友達は何人もいましたし、誰に習おうが、どこに通おうが基本的な馬鹿さ加減は変化しないと思います。それよりも未だに誰かの考えた必ず答えのある問題に短時間で解答するという受験技術を人間の評価の中心に置いている教育界の方がよっぽど問題でしょう。人間はアウトプットで評価されるべきなのに、インプットを再現して見せられる能力で評価しようとしているのですからね。
教育者や教育界というのは依然として建前で動いているので、以上に述べたようなことは「思っていても言ってはいけないこと」なんだそうです。本気で調べるのであれば、親の学歴や、知能もデータとして集める必要があるので、このテーマは永遠に謎のままなのでしょう。
こんなSLに関係のない話なんて皆さん興味ないのでしょうか?
2009年09月29日
落とし穴

SL内住民の作ったサービスでBanLinkと呼ばれるものがあります。これは、主に土地の所有者がテクスチャーの不正コピーや如何わしいもののばら撒きや、他の住民に対する嫌がらせを行なったアバターを土地から排除して立ち入り禁止(Ban)にする際に、同時にBan Linkにも登録しておき、他の会員とともに情報をシェアしようというものです。いってみれば土地所有者が共有するブラックリストですね。
で、普通に考えるとこういうものは濫用されないようにそれなりのルールとかセキュリティが完備された上で運用されていると考えてしまいますが、実はそうではなかったのだということがSeccondlife Herald (Arphaville Herald)の21日の記事に載ってました。
まず、利用者はアバター名やパスワードを利用のために登録しますが、セキュリティが甘いので、ハッカーによってこれらの利用者情報が盗まれるということが起きています。もし、自分のアカウントのログイン時に使用しているパスワードと同じものを利用していると、アカウントを乗っ取られてしまうということです。
次に、特定のアバターを嫌がらせをしたとしてブラックリストに載せるのですが、これが本当のことなのか誹謗中傷なのかということを客観的に判断することができません。リンデンラボのように時間と人手を掛けて事実確認を行うということはないのです。いろんな人の作ったリストの集積といった性格なのですね。
そうすると会員に成りすまして、誰かを困らせるためにその人の名前をブラックリストに登録をするということが可能になるわけです。実際にそのような事件が幾つか起きているということで、批判も集まっています。
現実に悪事を働く人物は2日以上同じ名前のアバターを使うことはないので、Ban Linkの効果はほとんどなく、却って無実の人の権利を侵害する結果になることの方が多いでしょう。
やはりこういうものは広くユーザーを募るのではなくて、お互いに信頼できる者同士が、噂ではなくて、被害にあったものとして情報を交換するくらいしかないでしょう。でもアカウントはすぐ作れるので、少なくともIPアドレスまで分からないと効果は期待できないし、それだってIPアドレスで禁止できるのはリンデンラボくらいのものだから、意味はないのです。
アイデアとしては素晴らしいものでも、実際のオペレーションレベルで技術やトラブルシューティングの方法が確立していないと運用はできないものだということの典型的な例ですね。BanLinkは現在メンテナンスのために閉じられていて、再開の予定は立っていません。
2009年09月10日
お告げとアクセス

昨日のこのブログへのアクセスは6009でした。一日九州に居たので、帰ってきて見てびっくりしました。内容は私の書いたものでなくて読者のお便りなので、ちょっとがっかり。
頭で色々考えたりしたことよりも、実業家の語る事実の重みの方がインパクトがあるということなんでしょうか?でも、ユニークユーザーは200人以下だったので、沢山の人が記事を見るためにアクセスしたのではなくて、少数の人が過去記事を全部見ていったという感じですね。
でも、過去記事といっても600くらいだから、同じようなことを10人近くの人がやったということでないといけません。どういう風にしたらこういう数字になるのでしょうか?不思議です。
この間手相を見てもらったら、「あなたはあなた自身が知らない人たちに喜ばれ、評価されています。」という不思議なお告げでした。それって、私には何の影響もないということじゃないでしょうか?嬉しいような、そうでないような奇妙な感じですね。別にRLで人知れず善行を積んでいるわけでもないので、やっぱりこのブログなのかしら?辻褄は合いますね。喜んでもらっているのならいいけど、馬鹿ばかしくて面白がられているなんていうこともあり得ますね。SSの効果?・・・・・・・ま、いいか。
2009年09月01日
根の深いお話

Arphervilee Heraldの記事から引用します。
「以前エイジプレイのスキャンダルがあった後は、リンデンラボはPaedophilia(児童嗜愛)に関係しそうなものが目につくことなら、何でも避けようとしていると考えられていた。しかし、The Escapistのレポートによれば、最近使用可能になったアバターの苗字にRockspiderというPaedophiliaを表すことでよく知られているスラングが登場してきたようだ。Metaverseの何百人もの住民がその名前を名乗っている。恐らくその言外の意味を知らないのであろうが。
Urban Dictionaryによれば、この単語はRockspider(岩蜘蛛)が小さな割れ目を見つけるとすぐに入っていく性質からPaedophiliaを意味するものであると解説している。もしリンデンラボがSLはビジネス向きであるとのイメージを発展させたいのであれば、このアカウント名はBanするしかないであろう。さて、Rockspider党はどうなるのであろうか?」
う~ん、Rocksipiderって生き物の名前なので、色んなものに使われています。例えばカートをヘビーデューティにして岩山を上り下りするレースもこのように呼ばれていますし、バンドの名前であったり、自転車の鍵の名前であったりします。ロッククライマーやその技術についてもこう呼ぶことがありますね。だからあんまり抵抗感なく一般住民がアカウント名に選んでしまったのではないでしょうか?ちょっと言いがかりっぽいのでリンデンラボはアカウントを消したりはしないでしょう。善意の人を見分けるなんて無理ですね。
でも、Paedophiliaに限らず、この種の性の問題は欧米では根深いものがあります。日本人は気がつかない振りをしているだけなのかもしれないけど。欧米ではメディアなんかにあからさまに出てきます。
わたしは、これはどちらかというとカトリックやプロテスタントという性を抑圧する宗教のもとで、肯定されない欲望が地下に潜って、黒魔術や、様々な精神病理に結びついて出てくるのではないかと思っています。ゴスロリなんかもこの系統で、日本で生まれたものだけど、海外で受け入れられているのは欧米のインフラがあることが大きいのではないでしょうか?だから、日本と海外では同じ見かけであっても実は意味が違う、感じ方が違うというのはあるのかもしれないけど、その解明は難しそうですね。
まあこんな記事を見ると、SLでごっこ遊びやっている私は比較的健全なのかと、安心したりするんですね。人間って安心したいために恐いものを見に行くことがありますね。その辺が私の本心かな?

本物のRockspiderの写真は見つかりませんでした。代わりに石を使ったアートとして売られているもののSSを載せておきます。Scot Piqeauという人が次のサイトで売ってます。
http://www.buckstone.ca/shop.asp?category_id=28
タグ :蜘蛛
2009年08月27日
すきだから?

Geekというのは「オタク」に相当する英単語ですが、オタクかどうかの見分け方の一つに「飽きるかどうか」というのがあります。SLオタクかどうかは、飽きてしまうかどうかという点からみて判断できるという訳ですが、分かったような当り前のような、変な説ですね。
3年以上SLをやっていれば、それはもう立派なSLオタクです。だいたい普通の人は2年以内に飽きてやめるので、それを乗り越えているというのは、興味の対象をどんどん変えていったり、新しいグループに入ったり、何か違うことをやり続けているので続いているのでしょうが、普通はそこまではできないものです。
オタクは何か目的があってやっているのではなくて、それ自体をやりたいからやっているのです。一応口先では「ビジネスの勉強だ。」とか、「新しい出会いがある。」とか、「お金が儲かる。」とか、「自分の隠れた才能を目覚めさせることができる。」とか言って、まるでオタクでないようなことを言っていますが、その目的が果たされないことが分かっても、相変わらずやっているのはオタクの証拠です。
で、なぜそんなに飽きもせずにやっていられるかというと、それは何かの代償行為としてそれをやっているからなんです。本来的な人間の欲望が満たされないときに、その代わりとして何かをやり続けてしまうわけですね。
さてそうすると、普通の人は何かを目的としてやっているわけですが、今やっていることによって、それが満たされないことが分かったり、もっと他の手段で目的が達成できそうだったり、注ぎ込む資源や努力の割にリターンが少ないと思ったりすると、挫折したり嫌になったりするのです。
読者のみなさんの一人一人がどうなのかということは、それぞれ胸に手を当てて考えて戴くことにして、ブロガーについて考えてみたいと思います。ブロガーにもオタクとそうでない人がいます。SLが誕生して以来、ものすごい人数のSLブロガーが誕生して、今日もみんな機関銃のようにキーボードを叩いて文字を出しまくっています。でも何か目的があってやっていたブロガーはそろそろ飽きてきて、あるいは挫折して、やめる人が増えているような気がします。
私がよく読んでいたVirtual Judgement は今年の4月くらいで更新が止まっています。無体財産権専門の弁護士が始めたんですが、なんかブログ書いてても儲からないと思ったのかしら?以前何回かご紹介したDandon Sideways のVirtual Jungle は生活に支障が出たのでやはり今年になってやめてしまいました。Industry Standardはブログでないけど、ITやPC関連のスポンサーの広告が激減したので破産を申し立てています。これはまあRLの損得勘定の話だから関係ないのかも。でもその気になればブログ程度は書けるはず。
相変わらずものに取り憑かれたように書きまくっているのはProkofy Nevaですが、この人は一日にA4で5枚から10枚くらいの分量を毎日のように書きまくっています。正真正銘のオタクブロガーと言っていいでしょう。SLのオタクというよりも、ブログのオタクですね。私のほうが最近ではついていけなくなりました。気まぐれな上に難解で、お話がどんどん内向していくので、物理的、精神的に疲れてきますね。
まあ、何事も最初にオタクありきで、それをビジネス化できるとブレークすることになるわけですが、ビジネスの世界の住民は、リターンが割に合わないと思うとあっという間に退いていきます。今SLについてはこの辺の分岐点に来ているような気がします。
何か目的をもって努力し続けるというのは、大変つらいことです。「目的があれば頑張れる。」というのは、実は嘘なのではないかと思っています。何がつらいのかというと、そこには計算があり、評価があり、見栄があり、欲望があり、生活があるからです。そんなことは関係なしに、いつまでも嬉々として続けていけるとき、あなたは本物のオタクであり幸せの只中にいるのです。
引退のときに、「あなたは何故そんなにも沢山のヒットを打つことができたのですか?」と聞かれたマリナーズのイチロー選手が、余計なことは言わずに、「それはただ、そうするのが好きだったからです。」と答えたら、清々しくて素敵だと思いますね。
2009年08月24日
トラフィックの変更

リンデンラボがRegionのトラフィックの計算方法を変えるようです。というのはトラフィックの計算というのは一日が終了してすぐに表示するわけですが、Regionが3万を超えて、また同時ログイン人数も増えてきた今日、従来の方法が非常に重荷になってきたのだとリンデンラボはブログで告白しています。
そこでもっとシンプルで正確な方式とアルゴリズムを考えようということになったのです。トラフィックというのは前日にその土地ですべての訪問者が費やした時間の総計ですね。これを60で割って四捨五入して、翌日の太平洋時間午前1時に掲示するわけです。
でも現在すでに高いトラフィックに到達している人気のあるRegionの数字はあまり変わらないだろうという予想です。それよりもBotsを使ってトラフィックを上げようとする動きの方が問題だと思いますが、リンデンラボはこれは許されるべきでないとして、今までよりさらに厳しく取り締まっていくということを明らかにしています。
まあ、それはそれでいいんですけど、実際にこういうポリシーの変更を検討するときには、考えていることのマグニチュードを確認しておく必要がありますね。つまり、現在アクティブなアバターのうち何%がBotsなのか、そしてそれはトラフィックの高いとされるRegionにはどのように分布しているのか、実際にどこに何匹いるのかをサンプルベースでいいから明らかにしておくことが必要だと思います。
そうすると、ログイン人数の40%が実はBotsだったなんて分かるかもしれないし、それがトラフィックというものが目当てでなされているとすれば、トラフィックシステムそのものの存在まで含めて見直すか、Bots狩りのシステムをつくるかなどという対策が出てくると思います。
Bots狩りなんてイタチごっこで、とてもリンデンのスタッフではコスト高でできないというのであれば、賞金稼ぎを公募して、Botsを隠していた人がBanされたときに、実質的に没収されたのと同じになっているL$を賞金とするなんていうことができますね。そこまでやれば本物だけど、実際にはBotsはいなくなっては欲しくないと思っているのではないでしょうか?
これに対抗してBotsを使う側により観光客や買い物客を装った高仕様Botsが多用されるのかもしれません。
トラフィックの新しい計算方法はまだ明らかにされてはいませんが、8月31日から適用され、9月1日には新たな方式に基づく数値が掲げられます。
2009年07月26日
囚人生活

存在はしていても私達アバターが普通では行けない場所というものがSLには一杯あります。オープン前のZindraのようなプロジェクトの建設現場、管理契約を解除して返却されたSIM,他人の立ち入りを拒む多くのプライベートな島々。その中にはこんな行ってみたくないところもあるのです。
今も存在するのか、もう伝説なのかは定かではありませんが、"Cornfield Prisoner"と呼ばれる人が居る場所があります。日本語では「玉蜀黍(とうもろこし)畑の囚人」ということになりますが、つまり、そのまま玉蜀黍畑なんです。アバターの背丈の3倍ほどもあるトウモロコシがどこまでも続いています。
でもここに来られるのは選ばれた人たちだけ。リンデンラボによってBanされる前の"Suspension"の段階に置かれている人です。しかし、Banされる人がすべて"Suspension(保留、暫定措置)"になるわけではないし、そうなったからといってその人々がすべてここに送られてくるということではないのです。
名誉ある「玉蜀黍(とうもろこし)畑の囚人」になれるのは、きわめて限られた、いわば「札付き」の不良住民です。つまり、単にBanしただけでは飽き足らない、懲らしめてやらないといけないほどの悪(ワル)ということですね。そのような人はある日突然ここにログインした自分に気付きます。何度やってもここ以外のところにはログインできないのです。
満月の掛かる空を背景にして玉蜀黍の畝が並んでいるだけの場所。その他にはトラクターと白黒テレビがあるだけです。誰もいないし、誰もログインしてきません。トラクターに乗ると前進するのですが、それが気が狂いそうになるくらいゆっくりとしか進まないのです。白黒テレビではたった一つの番組、「法廷の少年」が放映されていて、終身刑から逃れようと悪あがきを繰り返している不良の惨めな姿を延々と流し続けています。
何も作ることはできないし、飛ぶことも、TPすることも、IMすることもできません。トラクターに乗るか、TVをON/OFFするか、歩くことしかできないのです。SSと動画は撮れます。
これは紛れも無く"Suspension"という名の終身流刑なんですね。PCを取り替えるか、SL以外の別のグリッドにいくしかありません。ここに流されたNimrod Yaffleは次のように語っています。
「俺はずっと笑いっぱなしだった、もうそれしかすることがないから。お蔭で俺はどんなときにも笑えるんだって分かった。リンデンの奴が誰か来るかなと思っていたら、誰も来ないんだ。何か動いたように思って、そっちに行ってみるが、誰もいないんだよ。でも俺は笑っていた。何の意味も無くずっと笑っていたんだ。」
それは多分ショックで頭がおかしくなっていたからでしょう。ネットの向こうにも恐ろしい世界があるのですね。でも、思索したりリラックスするのにはいいような気もする。
(ssは彼の”Clickable Culture”からもらいました。)
2009年07月16日
IPBanって何?

先月ハッカーによって多数のOpenSimが消されてしまうという事件がありました。それとどういう関係にあるのはは不明ですが、既に2月にはOpenSimに関して不可解な事件が起きていたのです。Alphervill HeraldのMiley Stewartの記事を要約してみます。
それによると、OpenSimの技術に依拠したOpenLifeのユーザーがSLからIP-Banを受けているという報告が各方面から為されているということです。通常のBanというのはアカウント単位であって、新しくアカウントを作ればまたSLを継続することはできます。もちろんInventoryやL$や友達やグループは引継げないのだけど。
IP-Banはさらに厳しくて、ユーザーのPCがIPアドレスによって検知されて、Banされてしまうものです。だから、そのPCはアカウントを新しくしてもSLには使えないことになります。私もブログに分けの分からない書き込みする人はIP-Banしちゃいますけどね。同じ人のを3台したことがありますよ。^^リンデンラボが理由を明かしていないので、ここからは想像になります。関連情報としてはリンデンラボが通常のアカウントホルダーに対するサポートを手抜きしていて、それで何も教えてもらえないのではないかという観測があります。
噂の一つは多くのOpenSimユーザーがSLと同じアカウント名を使っているので、リンデンラボのスタッフがそれを頼りにBanしているのだというものです。別に規約違反をしているわけではないので、Banされる根拠がわかりません。そんなことしたら住民が減ってしまいます。もちろんOpenSimで活躍している住人のなかにはSLのコミュニティにおいて問題を起こした人たちが比較的多く含まれています。でも、それらのうちの多くの人は依然としてSLでアカウントを維持しているので、そのことが関係しているのではないでしょう。果たしてこの裏にはどういう真相が隠されているのか?
技術面からの噂としては、IP-Banされた人はある特別なクライアント・ソフトウェアを使っているからだというものがあります。それはSooped Lifeというビューワーであったり、人気のSecond Inventoryだというのです。Second Inventoryはこのブログでも以前紹介しましたが、SLのユーザーが自分のアカウントに属する持ち物のうち、自分の作ったものとフルパーミッションで手に入れたものはRLのハードディスクにバックアップコピーできるというものです。これによって一部の持ち物をOpenSimに持ち出すことが可能になったわけです。これに反対している人達は、このプログラムはCopyBotが一般受けする姿に変身しただけではないかと言っています。
Second Inventoryのクリエーターはこの嫌疑に対して次のように反論しています。「二つは全く別のものです。Second Inventoryは貴方のものをコピーするだけです。たった一つの共通点はネットワーキング・レイヤーがlibsecondlifeであることです。」おお~、出てきましたね~、この名前。CopyBotを生み出してしまったリンデンラボ内部のプロジェクトとその基本ソフトですね。やっぱり関係ないことはないのです。
で私の見解ですが、問題はその出自よりも、これによってSLで作られたものが他のものづくりの機能がプアなOpenSimに持ち出されて、その世界を豊かにしてしまうことでしょう。リンデンラボとしてはそこまでおっとりとはしていられないということでしょうか。Banの理屈としては成り立ちますね。難しいことはSLにやらせて、いいとこ取りはずるいってことね。
いずれにしても現時点ではサービス規約にはグリッド間の自己データ持ち出しは禁止とは書かれていないし、Second InventoryがCopyBotと同様のものとして禁止されているわけでもありません。ただ、オーソライズされていないソフトウェアの使用は禁止されているという一般条項があるので微妙さは残ります。
OpenSimのクリエーターや主催者は今のところ魅力を増すために技術的な向上を図ることに没頭していて、あまり社会的な影響を考慮していません。また、SLのようにRLから倫理的、教育的な配慮が足りないと叩かれることもないのです。こういう適当で鷹揚な運営実態のために、OpenSimはSLで問題を起こした人の溜まり場的な性格を帯びるようになってきて、SLに障害を起こす様々なものもここでつくられるといった見方もあるのです。
結論としては例によって真相は不明ということですね。リンデンラボはいつでも、理由なしに私たちをアカウントBanしたりIP-Banしたりできるということが、またまた確認されてしまったということです。
2009年07月08日
Banからの復活(2)

Tateru Nino が「是非見て欲しい」といっていた「如何にBanを避けるか」という過去の記事を読んでみました。結論からいうと昨日のこのブログで取り上げた内容とは大差はありません。
「いかにBanを避けるか」ということよりも、Banされた後どうするかについて書かれています。それは昨日の記事で十分かと。
「そんなことは簡単だ、Big Sixをしなければいいんだ。」という人は大変素朴かつ幸せな人で、それをしていてもBanされてしまうことがあるから、みんな悩んでいるんです。個別の事情は様々で、その局面で「あ、これは危ないかも?」と思えるかどうかが重要です。そのためには実際に善意のままに自覚なくBanされてしまった人の話を聞くことが一番でしょう。
え~念のため言っておきますが、ここで取り上げているBanはSimのオーナーからBanされるなどという生易しいことではなくて、リンデンラボによってSLにログインできない状態にされ、お金も、持ち物も利用できず、友達とも連絡できないといういわばアカウント抹消に等しい効果があるBanのことです。
ブログに紹介されている事例は以下の通り。
http://slcamper.blog.so-net.ne.jp/2008-06-13-2
http://slcamper.blog.so-net.ne.jp/archive/c35389991-1
以前は他にも涙ぐましい記述があったと思いますが、今は見当たりません。
上で紹介したブログでは別アカや友人間で一回につきL$10,000 を超えるお金のやり取りをしたことがBanの原因みたいです。
また私の聞いた事例ではあるアカウントが別の人に理由なく大金(恐らくL$100,000を超える)を送ったことで、もらった人が全く訳が分からないままBanされてしまったというのがあります。大型物件を売っている人なら、なんか大量発注されるのかななんて思ってしまいますね。
要するにBig6以外にもマネーロンダリングの疑いがありそうな多額の金額をアカウント間でやり取りしていると、とりあえずBanされるようです。
別アカ間でお金をやり取りしてはいけないということになると、私は小額ならときどきやってしまうので、危ないですね。実際には何度か目をつけられて、チェックされていたことでしょう。
さて、私なりの予防策ですが、それはプレミアム・アカウントにしておくことです。お金払うのもったいないと思うかもしれませんが、毎週お小遣いをもらえるので、実質的な持ち出しは少ないのです。一種の保険だと思っています。
リンデンは恐らくマネーロンダリングする者はプレミアムアカウントにはしないと思っているでしょう。だってカード情報をリンデンに教えてまで、そのような短期で潰してしまうアカウントをつくる意味はないですから。
MagSLに住んでいて定期的にお家賃を払っているというのも裏で調べられるときはプラスに働くと思います。友達に問題行動を取る人がいないというのも参考にされるでしょう。別アカはお金をもらって、すぐ服やスキンを買ったりして消費してしまうので、それもシロ判定に繋がっていると思います。
まあ、何よりも私がただの1L$だってUS$に換えた実績がないことですね。何か情けないけど、全部SL内で消費しているのです。別にSLのお得意さんというわけではないでしょうが、少なくともマネーロンダリングというほどの大金を動かしたことはないし、持ち出したことはないということで、多分毎回シロ判定をもらっていると思います。
次に、対策ということにはならないけど、ものやお金は分散して持っているというのもいいかもしれません。その際、グループ員でもないIPアドレスを異にするアカウントを作っておくのもいいでしょう。以前紹介したRLでSLに持っている自作のインベントリーとフルパーのインベントリーをバックアップしておくソフトを持っておくことでしょうか?
でもこれ元のアカウントが消されてしまっても有効なんでしょうか?どうやって別のアカウントにロードするんでしょうかね。まあ、さっさとSL以外のOpenGridにコピーを写しておけということで、SLに再持込できないのなら意味はないのかもしれません。
2009年07月07日
Banからの復活

SLでは時として自分ではそれに値すると認識していないのに、リンデンラボからBanされてしまうことがあります。それは誰かが虚偽の訴えをして貴方を陥れたのかもしれないし、リンデンのスタッフの指がある瞬間にちょっと引きつっただけなのかもしれないし、あるいは貴方自身が自覚なしに傍若無人に振舞って他の多くの人がムカついたのかもしれません。Massivelyに「如何にBanから逃れるか」という記事がありましたので、概略を書いておくことにします。誰にでもそれが役に立つときが来る可能性がありますから。
「私のところには毎日のようにBanされたけどどうしたらいいかという問い合わせが来ます。以前『如何にBanされないようにするか』という記事を書いたので、そっちも絶対読んで欲しい。
役に立つアドバイスとしては、始めからBanされるようなことはしないというものだけど、残念ながら、恐らくこれを読まなきゃいけなくなっている人は、それに従わなかったということでしょう。そうなると、貴方の取りうる手段と言うのは非常に限られたものになってしまうけど、どうやったらBanから復活できるのかについてお浚いをしてみましょう。
最初に情報をいつでも提出できる形にまとめておきましょう。貴方のアカウント名、それに紐ついているE-mailアドレス、秘密の質問に対する答え(忘れていなければ)、友達のリストに載っている人達の名前、支払いの記録など。(ソフィー注:つまり、Banされる前から揃えておけということですね。Banされると自分のプロファイル見られないから)
簡単にいうと、自分こそがいま問題になっているアカウントが属している本人なのだということを分かってもらうことから始めるということです。
次に、3つある方法のうちのどれか1つを使ってリンデンラボにコンタクトします。3つというのは、郵便、ファックス、サポート・チケットの提出です。
郵便の宛先は以下の通り
Second Life Support
Linden Lab
945 Battery Street
San Francisco, CA94111
ファックスの場合は、
+1 415 651 9221
サポート・チケットの場合は「ゲスト」として次のhttpにチケットを提出します。その際アカウントに紐ついたE-maiアドレスを使うこと。
http://secondlife.com/support/
チケットのタイプ:Special Quesitions-Basic account or Guest Login を選択
これを選ぶと次のフィールドが現れるので、Account Issuesを選択
Basic Account Issuesの下のThe System says my account is Disabled or Suspendedを選択、次にDisabled Issuesというフィールドが現れます。
貴方のアカウントがBanされたときにはリンデンラボはアカウントに紐つけられているE-mailアドレスにお知らせが送られますが、そのアドレスが働かない状態になっていれば、E-mailは届きません。
その場合は貴方はI do not know why my account is disabled or suspended.を選ぶ必要があります。そうでない場合はGovernance issueのところでI believe my account was disabled.を選ぶ必要があります。
内容については簡潔に、問題となっていることを記述し、余計なことや意見を書かないようにしましょう。事実以外の部分にリンデンラボが注意を払うことはありません。何が起きたのかを正確に述べ、貴方が誰かに嫌がらせをしたので起きたと思うのか、何かを勘違いして行動してしまたのか、あるいは誰かに騙されたのかを明らかにしましょう。ただ、ルールを破ったことはBanの罰則に値することです。
ハッカーに自由にされてしまっているサードパーティのビューワー、例えばShooped Lifeなどを使ったためにBanされたということは有り得ることです。このビューワーを使っているユーザーの中には多くの被害者がいます。
リンデンラボは過去のログにアクセスして、誰が何と言い、何をして、何故そうなったのかを調べることができます。だから嘘をついてはいけません。もしそんなことをしようとすると、貴方の訴えは自動的に失敗に終わります。ただログというものは込み入っていて、貴方が何を思い、そのとき何をしようとしていたのかを理解することができないことはあります。
貴方にはSLのアカウントを復活させるチャンスは一度しかありません。だからそれを無駄にしないように。
何が起きたか、何をして何を言ったか、何故そうしたのかを説明しましょう。但し、簡潔に。提出する前に読み直しをして、誰かにスペルをチェックしてもらいましょう。それはマイナーなことに思えるでしょうが、やる価値のあることです。
もし貴方が誤まったことをして、それに責任があるなら謝罪しましょう。もし貴方が誤りを犯して、リンデンラボが貴方は教訓を学んでいないと思えば、貴方はチャンスをふいにしたことになります。私たちは誰でも間違いを犯します。しかしこれは貴方がそこから学んだということを示す唯一のチャンスなのです。
ルールの正しさやそれが貴方に適用されるべきでないなどということについて論争してはいけません。リンデンラボは貴方の意見には関心がありません。彼等が知りたい唯一のことは貴方はもう二度とルールを破ることはないだろうということです。
エッセイのような長文を書いてはいけません。貴方の訴えをレビューしている人々は30ページの訴えよりも1ページのものを読みたいと思っています。不必要なことを加えてはいけません。侮辱的なことを書いたり、尊大であったり、他のユーザー達について無作法なことを書いてはいけません。事実に固執しましょう。
審査チームが貴方の訴えを読み、貴方についてアイデンティティをもっとはっきりさせる必要があったり、起きたことの詳細を知りたくなったりすると、彼等はコンタクトしてきます。貴方はそのときに備えて準備をしておくのです。書類なんかはコピーしておいた方がいいでしょうね。
審査には普通のサポートチケットのプロセスよりも長い時間が掛かります。でも誰かが貴方の訴えを10秒ほど眺めただけでそれを脇に放り投げるのよりはましだと思いましょう。何時だってプロセス待ちの行列になっているのです。リンデンラボは出来る限り3労働日以内に回答しようとします。しかし、4週間経っても何も言ってこない場合は再度訴えることを考えましょう。貴方のアカウントとインベントリーはBanの解除の場合を考えて数ヶ月はホールドされています。
リンデンラボは貴方のアカウントを復活させない決定を下すかもしれません。それはよくあることです。不幸なことですがそれが人生というものです。もし復活させないと判断した場合でも、彼等は何故そう決断したのかは教えてくれません。同様に、貴方をBanに追い込むために訴えたのは誰なのか、他の誰がBanされたのかについても明らかにすることは決してないのです。訴えそのものも秘密にされますが、適切な考慮が払われます。その考察がどのようなものから成り立っているのかは、すべて貴方自身に依拠しているのです。」
SLでBanされる確率は多分RLで交通事故に遭うのと同じくらいだと思います。以上の記事はBanされたときには幾らか役に立つと思いますが、本当に知りたいのはどのような場合にBanされてしまうか、それを避けるのにはどうすればいいかという情報ですね。これは実際にBanされた人から聞く以外はなさそうです。
私は特にBanされそうなことをしている自覚はないけど、ときどき理由なしにログインできない状態が続いたりすると、「あ、やられちゃったのかしら?」なんて不安になることがあります。別に疚しいことがなくても、人を中傷する人はいるだろうし、リンデンスタッフの指が痙攣することだって有り得ますからね。何かこういうところもRLに似ている感じが素晴らしいというか、やるせないというか・・・・・・。
2009年07月01日
ネトゲ廃人

今日、ネットで「ネトゲ廃人」という言葉を見つけて、興味本位で調べてみて、同じ題名の本の書評なんかも見てみました。以前にこの言葉は聞いたことがあり、薄々は分かっていた積りでしたが、今日気がついたのはこれは私の事ではないか、そこまで行っていないにしても、この道を歩んでいるのではないかとういことです。
ネトゲ廃人は自分がログインしないと仲間が死んでしまうと思うらしいですが、さすがにそこまでの思い込みはないけど、やっぱり期待には応えたいし、褒められると嬉しいし、ついつい長時間、SLに時間を使ってしまいますね。お蔭で最近は寝つきが良すぎて困るくらいです。
SLがRLに支障を来たさないくらいのプレイ時間って1日何時間くらいなんでしょうか?私は酷いときには1日8時間くらいやってしまうこともあるし、休みに16時間くらいぶっ通しでやったことがあるので、かなり「廃人路線」をひた走っているのかも。
まあ、いろんなコンサートで楽器を鳴らす振りをしている人だって、次々に新商品出すクリエーターだって、デジアカの先生や生徒だって、ある意味「廃人路線」を進む電車の箱みたいなものかもしれない。何時かはシャングリ・ラに到達できると信じているけど、それは誰にもわからないのです。
私は今まではオンライン・ゲームとSLって本質的に違うものだと思っていたけど、RLからの逃避だったり、RLよりも充実した時間を過ごし、役割を担うという意味では共通点も多いですね。
SLのたちの悪いところは、遊んでいるだけなのに、「新しい時代のコミュニケーションの実験だ」とか「新世代のビジネスチャネル構築だ」とか、まことしやかな言い訳がくっついてくるところですね。仕事や収入増に繋がるというポジショニングによって、欠点が覆い隠されてしまっているところもあるでしょう。
今日は朝の4時10分まで起きていましたよ。もっともこれはSLではなくて、ウィルスセキュリティーのアップデート時に、ウィルスのファイルが飛んでしまうという前代未聞のトラブルがあって、それを修復していたからですが。結局既存ソフトをアンインストールして、再度ユーザーサポートサイトから無料で最新版をインストールして解決しました。
さて、ネトゲ廃人にならないように、自分でコントロールしないといけません。あんまり根詰めないで、フンフンと鼻歌交じりにやる程度でいいんですね。目指せ!「ネトゲ俳人」、くらいがいいのかも。
タグ :ネトゲ廃人
2009年06月30日
豪州はSL禁止?

心配性のオーストラリア人がSLでチキン・リトルのアバターの恰好をして、「天が落ちてくる!」といって騒いでいます。というのはオーストラリアでSLやアダルト・オンラインゲームが禁止されるというニュースが流布されているからです。
Sydney Morning Heraldによれば、通信大臣のStephen Conroyが英国のISP(Internet Service Provider) 産業により、「インターネット悪党賞」を受賞したそうです。一方でスーパーマーケットのレジの横によく置いてあるInquisitr.com誌は次のように伝えています。
「オーストラリアの検閲大臣であるStephen “Goebbels” ConroyのスポークスマンはFairfax 紙に対してオーストラリアにおいてはSLを含むオンラインのアダルトゲームは禁止される予定だと認めた。」
それによると、「フィルタリング計画に従い、その禁止はダウンロードされるゲーム、フラッシュベースのウェブゲームとサイトでMA15+の基準に適合しないゲームの物理的なコピーを売るものにも適用される。」そうです。
MA15+というのはオーストラリアではコンテントが15歳以上に限定されていることを意味するレーティングです。オーストラリアではR18+というレーティングあるいはコンピュータゲーム用のそれに相当するレーティングが存在しないので、全てのアダルトゲームは自動的にRC(拒否カテゴリー)に該当してしまいます。で、なんでSLがアダルトゲームなんでしょうかね?
「オーストラリアにおけるSLの禁止はメタバースから人気の高いヘア・クリエーターのAmelia CaseやTruth Hawks、またAdam Zaius やJoshua Nightshadeといったキャラクターを奪ってしまうことになるでしょう。」などと書いてあります。
本当に全面的にSLを禁止するんでしょうか?だとしたら大変な問題だけど。Keep Watchingですね。それにしてもリンデンラボってPR政策が貧困で、いつも誤解されていますね。「やれば分かる!」っていう積りだと思うけど、それって日本人が陥り易い誤りです。
ここで例によって読者のための薀蓄を・・・
チキン・リトルは05年にディズニーでアニメ化されたイギリスの寓話です。頭に木の実が落ちてきただけで、「天が落ちてくる」と騒いだヒヨコのお話ですね。アニメでは天の代わりに空飛ぶ円盤の大部隊が襲来してきたのですが。
それから大臣のミドルネームが括弧つきで“Goebbels”となっていますが、これは本当ではなくて、ナチス・ドイツの国民啓蒙・宣伝大臣であったゲッベルスに譬えているんです。日本では「ゲッペルス」と誤まって発音・表記されることが多いようです。
2009年06月29日
分かるでしょ?

Massivelyによれば、「コミュニティ・スタンダード」の改訂を行なったようです。ようですというのは、別に私のところにはお知らせが来ていないからです。SLの「サービス契約」は二つの文書からできており、一つが「サービス条項(Term of Service)」あるいは「サービス規約」と呼ばれるもので、これは頻繁に改訂されてきました。
突然インベントリーが失われても責任もたないとか、違反者はいつでもアカウントを抹消されてお金も土地も返ってこないとか、主にリンデンの義務を軽くするような規定が読むのが嫌になるほど書いてあるものです。
それからもう一つはこの「コミュニティ・スタンダード」で、二つを合わせて「サービス契約」ということになります。今回改訂されたのは土地のコンテンツのレーティング、つまりZindra大陸などのAdult,それから従来のMature とPGの区別についてです。
しかし、Tateru Ninoは別の点に着目しています。それは今まで散々議論され、それに従ってリンデンラボによって執行されてきた規則が明示されていないということです。それらは、
(1) 銀行業務の制限
(2) 賭博行為の禁止
(3) 小児性愛の制限
(4) トラフィック値の操作(キャンプやBots)
(5) その他
あなたが新人であればこれらの知識はないので、色んな人に聞いたり、自分で調べたりする必要があります。なぜならこれらの暗黙の規則は明示された規則と同様、リンデンラボによって運用され、あなたは警告を与えられたり、Banされたりしてしまうからです。BanというのはSLにログインできないことですが、それが無期限であれば、アカウントが抹消されたのと同じになってしまいます。そしてアカウントが抹消されるということは、アバターの操作もできず、持ち物も、土地も、リンデンドルも利用できなくなってしまうということです。
リンデンの真意はどこにあるのでしょうか?私が思いつくのは、制限を加えたり禁止したりするということは、その存在を認めたことになるので文書化しないということです。なんか中世のキリスト教やバチカンの法王庁の戒律みたいじゃないですか?「文化」は黙示的であるべきで、文書化に馴染まないといいたいのですね。これってカリフォルニアではなくてヨーロッパの文化ですね。やっぱりリンデンとSLの世界って、民主主義じゃなくて中世の封建制社会なんだって、前々からの思い込みが強化されてしまいました。
つまり、「これは誰でも知っていることだし、常識を持った大人なら慮(おもんばか)れるでしょ?」っていう、ちょっと意地悪で古臭いものが、私たちの立っている地面の下を流れているんですね。
2009年06月17日
Muteの功罪

使ったことがない機能なので良くは分かりませんが、Muteっていうのがありますね。この機能が最近のビューワーで強化されたらしくて、あるアバターをMuteしてしまうと、グレーにしか見えなくなり、ほとんど気にしなくて済むということです。前がどうだったのか知らないので、どれくらい進歩したのかは不明です。特定の人からの言葉をシャットアウトすることはできましたね。でも昔からアバターがグレー表示される機能もあったような気もする。確か去年の夏くらい以降はすでにこうなっていたんではないでしょうか?
この機能についてSecondlife Herald の記事があり、メリット・デメリットについてこんなふうに纏めてありました。
<メリット>以下のものに対して有効
・ 過剰にピカピカ、ギラギラに飾り立てている奴等
・ わざとらしいジェスチャーが鼻につく奴等
・ パーティクル出しまくりの奴等
・ 一般的な馬鹿ども
・ 場違いでズレた主張をまくし立てる奴等
<デメリット>以下のような危険な副作用が伴うかも
・ 「灰色の人が見えるよ」という囁き
・ 一般的な、Rezができていないという感じ
・ 過渡の平穏
・ 内的な平和の深まりと劇的な出来事の減少
この他にミュートにしてしまうとお金は払えるけど、モノはもらえなくなるというのがありますね。
2009年06月15日
2歳です

この間まで覚えていたけど、最近になって忘れてしまっていたことがあります。昨日知り合いの人からクマさんが贈られてきて、なんだろうなぁと思っていたら、なんと、昨日6月14日は私の誕生日だったのです。一般にはRezDayと言って、RLの誕生日と区別しているみたいですが、まあ私はアバターなので昨日が誕生日。SLに生まれて2歳になりました。
付き合いが悪い方なので、先日フォトコンテストのアバター部門で準優勝したchika Lunasea さんの作品のように、お誕生日に沢山の友達が集まってビルのような大きなケーキでお祝いしてくれるというようなことはありません。でも、そんなことよりも私は2年経ったということ自体に感動しています。
2年前は最初はオリエンテーションランドに姿を現しても、動くことはほとんどできませんでした。次々に生まれてくるアバターによって少しずつ前に押し出されるようにして動いていた黒人の女の子というのが最初の姿です。3日目くらいに頭にきてSL専用機を注文してしまい、実際に動き始めたのは6月末くらいだったでしょうか。そのあと日本人の野暮ったいオバサンのような姿になって、7月末くらいには今の姿にかなり近くなっていたような気がする。
オバサンのときにMagSL Tokyo2の墨田区に土地を借りて、そのときは住民第一号でしたね。墨田区の南東の端だったので江戸川区と隣接していて、そこにTonton Meiliさんが住んでいたのでした。Tontonというのは彼女がRLで飼っているザリガニの名前で、その名前が本人のアバターの名前になってしまったんだそうです。
さて、2年はSLでは随分長い期間で、この間にいろんなことが起き、私も随分成長しました。MagSL Tokyo 2は消滅し、その前に店をつくってそれなりに繁盛していたAzito Simも閉鎖され、その前に新店舗として思い切って借りた原宿の土地が今は私の自宅兼店舗兼作業場になっています。この他にもお店を出させてもらっていたMagSLの台東区の浅草もPrivate Islandに移転して現在に至っています。
2年前は何も作れず、沢山のクリエーター達が繰り出す魔法のようなオブジェクトやパーティクルを羨望の眼差しで眺めていただけの私でしたが、いまでは中堅のクリエーターとして、そこそこのものはなんとか作ってしまうまでになりました。秋になればこのブログだって2年経ったことになります。まあ、2年というのは大きな節目で、多くの人はこの辺りで飽きてしまって辞めてしまうんですね。一つのことだけやっていて、それがRLの何かに繋がっていかないと、徒労感が出てくるのかもしれないし、またRLで全力投球するチャンスに恵まれた人は、仮想世界はまた後でということになるのでしょう。
SLの楽しみ方は色々ですが、私は基本的にはオブジェクトを作ることをメインに活動しています。つまり、音楽をつくったり配信したり、イベントを企画運営したりするのは得意ではありません。
2歳になって、感慨はいろいろありますが、かといって行動が変わるわけでもないので、今日からも特に代わり映えのしない日常を送り、周りに影響されながらちょっとずつ動いていくのかしら?それってオリエンテーションランドで後ろから押されていたときとあまり変っていないようでもありますね。一言でいうと、仮想世界って現実の世界と同じくらい奥が深くて、何かを追求していっても終わりがないということですね。とっても多様性に富んだ面白い世界です。でも、それなりに何かをモノにしようという気概と努力がないと応えてくれることはないただの空間になってしまいます。それをどう使うかまで含めてSLはいつでも私たちに問いを投げかけてくるんです。