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プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
オーナーへメッセージ

  
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2009年01月16日

2009年の予言(その3)



「リンデンラボはメインランドの管理費をUS$295に引き上げる。人々を2種類に分けておくのはもう無理だと主張するのだ。」

メインランドのFull Region というのがSimと同じ広さでこの管理は従来US$195でした。初期の開拓者はメインランドを買ったんだけど、それから転売された土地の管理費も195で維持されています。ただ初期に島を買った人もやっぱり管理費はUS$195だったらしく、これも値上げの対象になるのでしょう。Grandfarthered Simという表現はこういう初期に島を買って、それ以降のSimの管理費値上げの対象から除外されている島を指します。だから全体としては値上げ対象はメインランドより広いことになります。でも実際にそういうSimがどれくらいあるのかは公表されていないのではないでしょうか?なにせ島持ちでないので分りません。

「普通の島と比べて明らかに機能的に劣っている土地の管理費を島と同じにされて土地所有者が怒るのは当然だ。だからリンデンラボはこんな風に言ってなだめに掛かるだろう。メインランドは広告もキャンプも規制して眺めがうんとよくなったし、検索Viewの上位にランクされるようにするからとか。他にも名ばかりの特徴を加えるとか。この変更は第3四半期までになされるだろう。」

メインランド分に限って値上げによりリンデンラボがどれくらい余分に潤うかを計算してみましょう。昨年の11月末時点でメインランドの面積をもとにすると日本円で月当たり3千万円足らずですね。これだとM.Lindenは満足しないかもしれない。やっぱり普通Simもそのうち管理費あげるのかしら?最近のOpenspaceの値上げの実績を分析して、値段をあげることにより需要がどれ位落ちるのか計算してるんでしょうね。ミクロ経済学の初歩的問題、Price Elasticity of Demand(需要の価格弾力性)だっけ?微分方程式とか使って頭のいい人が考えていることでしょう。で、最終的に間違うんです。アハハハハハハ……  

Posted by Sophiee Winkler at 13:17Comments(0)イベント

2008年12月21日

未練なく終了



例のリンデンラボの休暇シーズンキャンペーンの土地オークションですが、18日まで続いていましたが、私は急速にやる気をなくして、入札を途中で辞めてしまいました。入札額が高騰して割高になったからだけでなく、最初の落札者が建てはじめたものを見てがっかりというか、このキャンペーンの本質に気が付いたからです。



つまり、普通に土地が売られて(期間限定使用ですが)それを買った人がいつものように好き勝手に色んなものを建てているいるので、景観がどんどん崩れていくのです。





もちろんこんな風に楽しい施設を設けた人もありますが、結局同じような店舗が展開されていて、クリスマスならではのものは僅かです。私は勝手にリンデンラボがクリスマス用のいろんなアイテムを作っておくものと思っていて、それから人のいない雪山の景観が素敵なところも用意してあると思い込んでいました。



でも結局は土地を売るためのマーケティング的な手法だったのです。それにしても手抜きが酷いですね。ということで普通の土地なら普通に買えばいいので、わざわざ割高のものを争って入手する必要もないのです。ということで我に返って、ものづくりに復帰しました。  

Posted by Sophiee Winkler at 09:47Comments(0)イベント

2008年11月12日

リンデンプライズ



リンデンラボによりLinden Prizeという賞が設けられることになりました。この賞は革新的なSL内プロジェクトであって、RLの人々の仕事やコミュニケーションを改善するものに与えられます。賞金はUS$10,000で、SLの住民個人またはチームが対象です。但し支払いはL$の相当額です。

アプリケーションは既に受付が開始されており、来年1月15日に締め切られ、最終選考に残った人と勝者は4月末までに発表されます。詳しくはLinden Prize Siteを参照、質問はForumで受付ます。

選考基準は以下の通り。

・ SL内の作品であって、RLでも具体的で賞賛に値する成果を挙げるもの
・ SLを使った卓越したオリジナルな作品で高い品質、実行性、機能、審美性、技術的洗練性を明確にアピールするもの
・ 将来の発展、知識、創造性、SLとRLの協力を鼓舞し、影響を与える力を持つもの

ということなので、5周年記念やBurning Life等の作品のように面白いものを作って見ました、RLの本物みたいな精巧なものですというのではダメですね。作品というよりSLとRLを繋げるビジネスシステムのようなものでないといけないでしょう。オフィスワーカーや学生や商店主が毎日のように利用するようなシステムですね。

本来はそういうアプリケーションが幾つもあって、SLがRLの一部となっていくことで発展するというシナリオだったのですが、いままでのところうまく行っていなかったのです。だから本当はSLの価値を高めるためにリンデンラボが考えなくっちゃいけないことなんだけど。みんなで考えてねということです。

実際にそんなに凄いことを期待しているのであれば、賞金はちょっと安すぎます。日本円で100万円ですから。すぐ使えるものなら別に賞に応募しなくて、自分で会社立ち上げてやってしまいますね。だから応募する方もすべてさらけ出すことはないでしょうし、リンデンラボもヒントを手に入れるくらいの期待しか持ってないのではないでしょうか?ま、100万円掛けてちょっと活性化を図るというくらいのものだと思います。

SLの特徴は3DSNSですから教育でも医療でも、産業用でも大抵は既存のネットワークで出来てしまいますね。その方が更に専門的で高度なサービスが期待できます。開発品の確認とか、アバターが参加しての事故や災害のシミュレーションくらいでしょうか?コミュニケーションという意味ではSLは決して効率的とは言えませんし。でもちょっと考えてみよっかな~。

それから全く別のお話ですが、Sophiee のRLの母方の祖父が闘病中でしたが亡くなりそうです。突然2週間くらい休んでしまうかもしれません。予めご承知下さい。去年の今頃は父方の祖父が亡くなりました。やはり冬に向けて寒くなっていく時期を乗り越えるのは老人には大変なんですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:18Comments(0)イベント

2008年10月03日

BL行ってきたよ



バーニング・ライフ行って来ました。SLの3大イベントの一つだそうですけど、例によってこういう催しは行っただけでは意味や位置づけが分かり難いですよね。確か芸術と炎の祭典だそうで、かといってオリンピックの開会式みたいでもなくて、全部回れないので、結局人によって印象は違うかも。



テレポートしたらだだっ広い荒野のそこかしこに建物がありました。なんか砂漠にラズベカズ作ろうとして途中で止めてしまったみたいな感じ。芸術がテーマなので最近の日本人の好きな金ピカ成金趣味じゃなくて、殺伐、荒涼感を狙っているようですね。確かに地球の多くの場所はこっちに近いのかもしれない。



最初に怪しげなトンネルの入り口みたいなのがあって、まあ入ってみないと来た事にならないので、入ってみました。中はこんな感じ。どんどん歩いていくと光と音の洪水のような空間に。





途中でバーニング・ライフって何かというみんなが持つ疑問に答えるためでしょうか、文章が掲示されていました。芸術とかいって何か表現してあるはずなのに、結局文章で説明しないと分からないとはどういうことかしら?でも読んでもやっぱり分からないので、ズンズン進んでいきます。やがて大きな部屋のような空間に着きますが、そこで何かをやるというわけでもなくて…





要するにトンネルに入ってどんどん歩いて出るということですね。出口が見えてきました。



一番芸術的なオブジェらしかったのはこの車の林だけど、これってどっかで見たことがあるような……?



風が吹いて砂が舞い、雲が上空を蔽って雨が降っている場所もあります。何か作るときの参考にするという観点で見て回れば、それなりに収穫はあるかも。



もう少し見たかったけど、お引越しもあるし、薪ストーブも箱詰めにして売り出したかったので昨日はこれくらいで切り上げました。良く出来ているものもあるし、そうでないただ作ってみたというものもありますね。でも芸術ってそういう無駄のようなものが沢山ないと本物は生まれてこないのでしょう。RLではこんなことやったら資源と時間とエネルギーの無駄遣いだけど、SLでは時間しか使わないので、色々試すにはいい機会ですね。  

Posted by Sophiee Winkler at 13:26Comments(0)イベント

2008年08月08日

感情移入の季節



SLは第二の人生とか生活と訳されていることが多いのですが、本当は「第二の生命」というべきなんでしょうね。ログインするときに、”Second Life logging in……” って表示されます。これはログインしつつある私のことを意味しているのですね。字面はセカンドライフにログインしつつあるという意味ではないでしょう。

昨日オリンピックの開会式に先立って行われた男子サッカーの日本-アメリカ戦を見ていたんですが、両チームの余りのレベルの低さに途中でチャンネルを変えてしまいました。解説者もとぼけたコメントを出すばかり。明らかに日本のサッカーは退化の一途を辿っていて、今や「サッカーに良く似た球技」のレベルにまで下がってきています。世界との違いの本質を本気で突き止めてこなかったため、大部分のスポーツジャーナリストやサポーターとともに日本全体が大きな勘違いの海の中を漂流している感じです。トラップすらまともに出来ない人達が日本代表だなんて・・・・・・。

この小学生の段階で身につけるべき基本技術ができないままに育ったプレーヤーで構成されたチームは永久に世界に手が届くことはないでしょう。南米でも欧州でもそのことには気がついていても言ってはくれませんね。自分と関係のない人に面と向かって「あなた不細工ですね」とか「頭わるいですね」という人はいませんからね。普通は自分で気がつくことなので。

さてオリンピックが始まると、日本中の家庭が叫び声に包まれるでしょう。過剰な期待と、マスコミの振りまく幻想、そして私たちの感情移入。

そもそも、どうして自分でない人を同じ日本人だからといって応援するのでしょうか?その人が勝ったり負けたりすると、どうして自分のことのように一喜一憂するのでしょうか?実際にお付き合いしてみると、とっても嫌な人かもしれないのにね。宇宙でオリンピックをやったら、私達は地球人だという理由でテロリストでも応援するのかしら?この辺のメカニズムが不明です。

SLで自分のアバターに感情移入しているのもこれに似てますね。あるいはもっと重症かも、なにせ第二の自分です。更にSLの中のアバターは自分で動かしていて、他の人との区別ははっきりついています。お話もできるしね。だから、RLのスポーツ観戦より感情移入が強いのは当然かもしれない。

スポーツ観戦でもプレーヤー達をまるで自分のアバターのように思ってしまって、思い通りに行かないと嘆いたり、叫んだりしてしまいます。でもアバターじゃないので時には思いもよらないプレーをして素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることもありますね。だからスポーツ観戦は勝手な感情移入と、それが次々に裏切られることの意外性や、もどかしさ、時たまの一体感などが魅力なんです。

もし100試合連続で完全試合ができる超人投手がいても誰も見なくなるでしょうね。なぜなら彼のパフォーマンスは観客である自分とは何の関係もないということが100%明確に示されてしまうからです。

SLの場合はアバターに関して言えば意外性というのは新しいスキンを付けて見るときくらいでしょうか。意外性はむしろ他者や他のオブジェクトとの関係で感じることが多いですね。きょうは全く取りとめがなかったです。

お話変りますが、今晩祖父のお墓参りのために西の方に旅をします。あした飛行機で帰ってくる予定ですが、もし事故が起きたりするともうSLにはIn出来ないし、ブログも更新することができません。そういうことも有り得るので、皆さんちょっと頭の片隅にそのことを置いておいてくださいね。また日曜日にお会いできますように。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:31Comments(0)イベント

2008年07月20日

日本人の集会



昨日は夜の11時にMagSLからお知らせがあって、日本の住民が減っている現状についてお話し合いがあるということで、あまりこういう集まりには出たことのないわたしですが、いってみました。住民も30人くらいいたのかしら?





状況を数字で押さえておくとこういうことです。



こっちの方はSLをやめてしまった住民の感想ということですが、人間どんなときにも見得を張るものらしくて、低級なPCしか持ってなくて面白くないから、ゲームと違って頭使わないといけないから、何やっていいかわからないから、人間関係不得意だから、お金使いたくないから、なんていう本音は出てきていませんね。だからあんまり意味ないかしら。




ひな壇に並んだ人たちのコメントは正直で面白かったけど、思想的に日本のSNSを引っ張っていくというコンセプトやリーダーシップは感じられませんでしたね。「日本の」っていう限定は必要ないのかもしれないけど、言語も含めてこのグローバルな世界のなかで蛸壺化している日本人という現状はRLよりも深刻なのかもしれません。

私がブログで述べてきた半分当てずっぽうな事実認識も、ほとんど外れも間違いもなく、そこから大きく出るような議論ではありませんでした。危機感を共有したかったようだけど、ちょっと残念な感じですね。  

Posted by Sophiee Winkler at 09:08Comments(6)イベント

2008年07月09日

破壊的技術?



5周年祭のクロージングでMitch Kaporが使ったDisruptive Technology という言葉に対して質問が相次いでいるそうです。私は昨日のブログで「破壊的技術」と訳しましたが、それまでに確立された技術体系に取って代わるような画期的な技術革新を意味しているそうです。

この言葉はビジネススクールのマーケティングの学者か誰かが言い出したみたいなんだけど、技術をSustaining,Revolutionary,Dsiruptiveの3つに分けて説明しています。最初のは私たちの日常生活に見られる通常の家電製品なんかですね。それから風力発電とか太陽電池とかはRevolutionaryなんでしょう。なぜってそれによって世の中の発電方法が一変したわけではないですから。

Disruptiveの例としては初めて飛行機や自動車が現れたとき、コンピュータや電話なんかですね。でもそれらは今ではSustainingな技術になっています。SLもDisruptiveなんでしょうか?どうもそうではないですね、今のところ。寝不足になった人は一杯いるけど。

MitchはSLには未来の可能性が限りなく広がっていることを表現したくてこの言葉を使ったのだと思います。SLが本当にDisruptiveになるとどうなるのか?それは代替される技術がなんなのかですね。SNSにログインしてそのなかで会社に通勤、オフィスで会議したりアイデア考えたりして実際にアウトプットが生まれ、帰りに仮想バーで一杯なんていう生活ができるようになればそうかもしれない。

ではその場合何が代替されているのでしょうか?それはRLで生きている貴方や私ですね。人間がアバターに取って代わられてしまうとき、その新しいテクノロジーはDisruptiveといえるでしょう。人間って年取るし、お腹減るし、疲れるし、悪いことやるし、落ち込んだり有頂天になったりしていろんなところに迷惑掛けますからね。

地球にとって人間がこれ以上Disruptiveにならないうちに、アバターにバトンタッチするのがいいのかも。  

Posted by Sophiee Winkler at 13:32Comments(2)イベント

2008年07月08日

閉会のご挨拶



Mitch KaporによるSL5周年祭の閉会のことばが発表されました。この人は昔はリンデンラボの会長をやってたのね。いまは取締役会の一員です。だからこの人が何か発表するというのでみんなナーバスになっていたんだけど、大体の内容はこんな感じでした。お話しながら3Dカメラ使いながらいろんなことやって見せてくれたみたいで、これはブログの映像でチェックしてみましょう。

彼はまず「破壊的なイノベーション」と呼べるほどに大きな変革が将来私たちの社会や経済の仕組みに影響を及ぼすというイメージについて語りました。それはインターネットが現れて、3D技術が地理的制約という「専制君主」を制圧したのと同じようになるだろうと。

SLの将来構想について話を進める前に、彼はSLの創世当事の理想主義を、また住民以外の誰もが抱いていた初期の懐疑主義にPhilip Rosedaleの理想が打ち勝ったということを私たちに思い出すように言いました。

「我々は我々のすべてを持ち寄った、いいものも悪いものも、醜いものも全部だ。最も大事なことは様々な可能性の中から何を選ぶかなんだ。」

それから彼はSLの利用法が増えたことについて語りました。例えば教育、RLと統合できる都市計画や建築、日本のbrain wave との協同の取り組み、音楽について。

次に彼は私たちがもはや最前線に立っているとは言えないと述べました。先駆者の時代は終わろうとしており、次の時代への移行が始まっていると。最初にSLを始めた人たちは夢以外に失うものは何もないアウトサイダー達だったけど、彼等は西部に住み着いた人達と同じようにSLに今の状態を作り上げたのでした。

開拓者達は最初は劣悪な環境に放り出され、実際頑強な人だけが生き残れるだけで、ほとんどの人には困難すぎたと彼は指摘しました。だから初期には落ちこぼれる人の割合が高いのは避けようがなかったんです。そして団結していた人達だけが残れた。このことはSLの環境を魅力的で特徴的なものにしたけど、そのことすらもう過去の概念なんだと彼は言います。なぜなら人々が実用性を仮想世界に持ち込むに従って、SLの魅力や特質は蝕まれていくからです。

実用性を持ち込むというのは単にビジネスの目的だけでなく、教育や建築、非営利の活動によっても促進されます。それは単に仮想世界を利用するグループにとって価値があるからですが、一方それらに新奇性や自由さを感じない人たちにとっては抵抗感のある動きに映ります。これについて彼は「もう一度全体を見直せばリンデンラボが行わなければならない何かがあるはずだ。」と述べています。それは彼の考えではもっとSLを使い易くすること、それからSLの技術プラットフォームとガバナンス(企業運営)をより分散的、分権的な構造にすべきだとも。この分散化の宣言は間もなくなされるそうです。

またMitchは個人的な関心として「感情的帯域幅の拡大」を掲げています。正直ソフィーには意味がわかりませんが、アバターの感情表現や声の表現(本人のボイスチャットでなくアバターの独自の声による会話)のことでしょう。

それから写真技術を応用してアバターを更に人間の見かけにリアルに近づけること、2Dの写真から3Dのアバターを作成する技術などを上げています。(これは1年前にソフィーも予言していましたよ!)

全体として脈絡が不明な部分がありますが、これは彼のせいではなく、彼のスピーチを要約したものを私が見ていることに原因があるでしょう。話しことばを書きことばに直すのって難しいですからね。

要するにアカウントの定着率が悪いのはやはりリンデンラボとしても気になっていて、もう少し一般の人にとってハードルの低い、あるいは定着し易い導入を行う必要があると認めたんですね。そうしないと企業価値、ひいては売却価格も上がらないし。それからRLの政治の圧力が原因だとは言ってはいないけど、私を含め多くの人が主張している経営とオペレーションの分散化によりリスクの軽減を図る必要性も認めたということです。日本にもデーターセンターできないかな~?

Brain Waiveって何でしょう。まさか脳波っていうことはなくて、何かのIT関係の企業かグループですね。 Brain WaiveというSystem Integratorがあって、そこにSL導入サービスを取り扱うCore Dimensionっていう会社のリンクがあるんだけど、これかしら?まだ知らないとこなので今度行ってみよっと。

http://www.core-dimension.jp/
  
タグ :5周年

Posted by Sophiee Winkler at 13:31Comments(2)イベント

2008年07月03日

中世のお祭り



6月13日にこのブログで私が予言した通り、SL5周年祭の会場ではリンデンラボによる違反展示物の取締りが行われているようです。もう半分以上期間が経ったんだから、ちょっと泥縄すぎますね。なんでもダビデ像は下半身はOKで上半身の「乳首」が問題になっていたけど最終的にOKになったとか、ならないとか。芸術作品にダメ出しするなんてナンセンスですね。

でも、考えてみるとそもそも5周年祭の会場にどうしてダビデ像を立てたくなるのか、その辺がもう一つ分かりませんね。オリジナリティーもイマジネーションもありません。なんてレトロ商品作ってる私がいうのもおかしいですが。

ダビデはOKで名もない人の作品は裸だとダメなんでしょうか?何かルネサンス前の中世に逆戻りしたみたいな感じです。日本からお相撲さんなんか出品したらどうなっていたんでしょうね?力士がブラ着けたりしてると、そっちの方が卑猥になっちゃいそうな。

リンデンラボは本社をオランダとか、ほかの性倫理にゆるやかな欧州諸国に移すか、少なくともサーバーを移してしまった方がいいんじゃないでしょうか?RLでいろんなものが氾濫しているのを放置して、SNSだけ禁欲主義を押し付けようとするのは倒錯してます。オリンピックの水泳選手の写真なんかもSLに掲載できないということなんでしょうか?本当に変です。女の人は赤ちゃんが泣けば戸外でもおっぱい飲ませますよ。リンデンの社員かアルバイトか知らないけど、SLの中で乳首探して飛び回っているというのも因果な仕事ですね。どんなにテクノロジーが進歩しても、人間の愚かさは変らないということかしら?
  
タグ :監視活動

Posted by Sophiee Winkler at 13:31Comments(4)イベント

2008年06月27日

CEOご挨拶



Philip Rosedale会長の次に新CEOのご挨拶ですが、はっきり言って中身がないのでエッセンスだけね。

「有難うフィリップ。ここにいるのは大変な喜びだし、このステージからの眺めは本当にすごい。驚くべき才能と創造性がずらりと並んでいるわけだからね。正直この世界でこんなに沢山のアバターの前でスピーチするのは初めてだけど、他のRLの聴衆を眺めているよりはもっと面白いし、視覚的に刺激的だ。このような溢れる創造性がSLを今日のような目の覚めるような一つの現象としてあらしめているんだね。時間をちょっと使って展示物を見たけど、記念祭の期間中にはもっと時間を掛けて住民とシェアされた創造性の成果を見てみたいと思っている。このような個人のまたコミュニティの協力がこのようなプロジェクトに注ぎ込まれるのを見るのは驚きだし、これこそが今日我々が楽しんでいるSLの豊かな経験というものを作っているんだね。

フィリップがぼくにリンデンラボに参加するよう頼んだときは、僕は本当に興奮したよ。SLは創造性とテクノロジーとビジネスが完璧に交差するプロジェクトで、偉大な精神が集まって何かとってもとってもユニークなものが作り上げられるのが見られるなんて、ワクワクするもんだね。だから、住民や、ソリューションプロバイダーや、教育者がこのようなものを作るために集まっているのを見てとっても売れしく思ってます。」

まあ、この後ほとんど同じことを延々と彼はしゃべるんだけど、気になったのはその内容じゃなくて、言葉の使い方ですね。形容詞や副詞を重ねるのが好きなんです。例えば、

really really unique
really really interesting
very very exciting
very very focused
really really important
many many ways
very very exciting
really really exciting
many many dimensions
very very excited

とまあ、こんな具合で字面だけから見るとインド英語ですね。でもインド人でもなさそうだし。まあ個人の癖ということかしら?ちょっと子供っぽくて、不思議な人です。そのように見せたいということかもしれない。

で、彼が唯一意味のあることを言ったのは、

「僕らが直面している興味深い試練は、SLが国際化して60%以上の住民が今やUSA以外から来ているという事態のなかで、多様な価値観や信条があるいは法律さえも入り混じっていることを考慮にいれておかねばならないということだ。」でした。

問題なのは国際化によるものではなくて、アメリカ国内の様々なエキセントリックな価値観が交じり合うことなく存在していて、それがカリフォルニア生まれのお気楽さとぶつかっているということなんだけどね。とにかくRLかSLか知らないけど、法律は守らなければいけない、そのために色々規制しますよというメッセージですね。でもこのことをその他のありきたりなコメントの山の中に埋もれさせてしまっているので、多分ほとんどの人には伝わっていなかったでしょう。気が弱いですね。

「ここに居られてとっても嬉しいし、SLの将来の見通しについてはとってもとってもワクワクしている。今日は来てくれてありがとう、そして素晴らしいみんなの作品の全てがシェアできてとっても感謝してます。みんなで楽しもうね。」

まあ、この人は当面「お客さん」なので、こんなとこかしらね。SLの5周年祭はこんなふうに格調低く滑り出しました。

画像はスピーチとは何の関係もない私の別アカウントです。自分で作ったスキンを見直したので、またスキンづくり再開しようと思ってます。体は問題なくて顔なんですね、難しいのは。
  
タグ :5周年

Posted by Sophiee Winkler at 13:31Comments(2)イベント

2008年06月26日

会長ご挨拶



5周年祭のオープニングでのPhilip Rosedaleのスピーチがブログにアップされました。いままでリンデンラボの幹部のオフィシャルなコメントというのは、どちらかというと本音が隠されていて、政治的な配慮が先にたち、中身が抽象的で面白くないので訳してませんでした。でも今日はちょっとトライしてみます。それではリンデンラボの会長様のご登場です。

「えー皆さんこんにちは。Philip Lindenです、別名Philip Rosedale、逆かもしれないけど、好きなほうを取って。時間が経つにつれてこの両方の間を行ったり来たりするでしょう。ここに皆が来てくれて嬉しいよ。最初に技術的な問題があって開始が遅れたことは申し訳けなかった。このイベントにはStreaming Audioを使っていて、ちゃんと動いていたんだけど、いつもこれを使うときは運がよければ動くんだ。運がよければというのを強調しないといけないけど、これのメリットは僕の目の前にいるよりももっと多くの人に聞こえるということだね。

僕らは今SLのBirthday SIMにいるんだ。ざっと見て110人くらいの人が座ったり、立ったりしているね。というわけでこの風変わりなイベントは『ベンチ返し』で始まったんだね。誰かが何人ものアバターが座っているベンチをひっくり返したんだが、なかなか面白かった。でも始まったばかりだから、今日これから何が用意されているかは僕は知らないんだけど。

僕の左手にはもうすぐスピーチをしてくれることになっている、M Lindenがいる。ま、僕が最初にしゃべるんだけど、皆ここに来てくれて嬉しいよ。もちろんご存知の通り、SLの5回目の誕生日だ。このことが僕にとってどのくらいシュールなことかは言葉では表せない。実はもうSLの中で一生分生きてしまったように感じている。5年というより50年かそこら経ったようなような気分さ。こうやって何年か前に見かけた人や、それよりももっともっと多くの新しい人たちの顔を見るのは信じられないくらい報われた思いだ……」

というようにあまり中身のない話が続くんですが、特に原稿を用意しないで肩の力を抜いて話すカリフォルニアスタイルですね。ここからは通り一遍でないコメントだけを抜き出してみましょう。

このイベントも段々に住民の力がついてきて、「昔は何でもかんでもリンデンラボで用意して配っていたけれど、最近では用意したものがブッ飛ばされたり解体されたりしてみんなが自分の好きなものをつくるようになってきて、自分達のコントロールを超えてこの世界が進化していくのを一種ほろ苦い思いで眺めている。」と告白しています。また、

「このイベントやお祭りに関しても、いくらか緊張や対立や抗議があったことは知っている。でもそれはいいことだし、SLとは一体何か、なぜそれは特別なのかを物語る象徴的なことなんだ。……SLをある時にある場所で描いた一枚の絵で表現しようとすると失敗する。なぜならSLは動き続けているから。」と語っています。

新しいCEOを迎えたことについては、「本音で言うと僕はデザイナーであり、開発者なんだ。だから、ルーティンの作業に戻って物事を見られるのはとても有り難いことだ。開発や思索や次世代のSLがどうなるかを計画することは新鮮で重要なことだ。」と述べています。

「さて、もうしゃべってしまったので、Markにステージの上に上がって来てもらって、自分の持っているマイクを取り外して、彼がしゃべれるように彼に手渡そう。こんなことするのはちょっとおかしいね。それから僕らは一旦ログオフして、もう一度ログインして皆とおしゃべりすることにしよう。今までも皆と話すのは素晴らしいことだったし、今日が素晴らしい日になることを期待している。さて、僕らの同志、M Linden を紹介しよう。」

画像はRosedaleとは何の関係もない私の別アカです。首から上がデフォルトの「隣のお姐さん」で、首から下は私の自作スキンです。こうやって見るとなかなかいい出来ですね。シェイプはもちろん自作。だから自作度83%かしら?(50+50X2/3)
  
タグ :Rosedale5周年

Posted by Sophiee Winkler at 13:31Comments(0)イベント

2008年06月20日

SL5周年祭どこでやるの?



いよいよ23日からSL5B(SLの5周年祭)がはじまります。その前に改めてリンデンラボから公式ブログを通じてお知らせと注意喚起がありました。要するにPGのガイドラインを守ること。これは世界中のどのような人でも安心して参加できる環境を整えるということですね。

250の出しもの(展示)と100人のミュージシャンが参加し、約2週間にわたり行われる大きなお祭りです。日本からは“Keio University”のグループが参加するとか。きっと「慶應義塾大学」のことでしょう。Roundtableって書いてあるから、円卓会議でもやるのかしら?最初の週は芸術や文化的出し物がメインで、6月30日から始まる2週はテーマが教育、ビジネスソリューション、非営利活動にシフトされます。開場は23日からだけど、出品者は20日から展示物を設置して調整することができます。

でも、どこでやるのかしら?公式ページのどっかに書いてあるんでしょうね。探さないと。一般的な情報はここで分かるけど、http://wiki.secondlife.com/wiki/SL5B でも場所は書いてないですね。不思議です。

誰か場所知ってたら教えて!
  
タグ :5周年

Posted by Sophiee Winkler at 13:31Comments(11)イベント

2008年06月13日

ヒステリーの季節



もう2週間もないというのにSLの5周年記念式典は揺れています。ボランティア団体でつくる実行委員会のオーガナイザーであるTrinity Coulterは実質的にリンデンラボによりグループから放逐されました。

そして委員会のアートディレクターによれば子供と大人が一緒にいたり、子供がベッドの側にいたり、子供が眠ることを連想させるような画像や映像は展示すること禁じられました。子供はRLの子供でも小さなアバターでも同じようにみなされます。

これは以前リンデンラボのメンバーが示唆したように、児童虐待を助長しているという非難が政治問題化し、SLの部分的あるいは全面的な閉鎖をリンデンラボが恐れていることに起因しています。これにより子供を含む家族の写真すら使うことが出来なくなりました。

こんな具合ですから式典の準備をするボランティアも出し物も不足しています。多分リンデンラボは何事もなく終わることが第一で、成否はどうでもいいのでしょう。でも、誰でもSLにはインできるのだから、一部の政治家や悪意のある勢力が児童虐待の画像をばら撒くという形のテロを敢行すれば、止めることはできません。会場は安全でも、SLのなかで議会やホワイトハウスを作って、その前でばら撒けば十分です。記念式典だけガードしても無意味です。

だから、これと平行してSIM毎に監視員を配置するとか、SIMを連続的に監視できる装置を設置して、問題になりそうな行動や映像が発見されたら、直ちにそのSIMをシャットダウンし、疑わしいアバターを抹消するという措置が取られるでしょう。タイニーでウロウロするのは止めて、来月まで大人しくしているというのが私たちにできる最大の防衛策です。期間中に日本のSIMに避難してくるアバターもいるでしょう。日本にいるとこういう緊迫感って全然伝わってこないですね。SLでもやっぱり島国なのかな~?  

Posted by Sophiee Winkler at 13:31Comments(0)イベント

2008年06月05日

殺戮の荒野



RLでは政治的、経済的な強い緊張関係が存在する地域では民主主義とか社会主義とかいう「体制」とは無関係に国家の行動がファシズム的になってきます。それはSLでも同じだったということが分かりました。

先日SLにおけるドイツのTeen Grid(未成年者専用のSL)にあるMetaversa島の70%のアカウントがリンデンラボにより予告なしに抹消されました。理由は「安全上の問題」とだけしか明らかにされていません。First handの情報が欲しい方はこちらをご覧下さい。

https://lists.secondlife.com/pipermail/educatorsandteens/2008-June/001197.html

犠牲者は140 accountくらいだとか。もちろんお金も持ち物も返ってきません。リンデンラボによれば取り返せるとのことですが、具体的にそんなことが可能がどうかは疑問だし、それなら何故そのような措置をとったかが分からなくなります。

憶測すれば、この島の自称「未成年」が不純な交友に耽っていたとか、島がギャンブルやマネーロンダリングの温床になっていたとかが考えられますが、島の管理者によれば「教育機関」として運営されていたとか。例のシカゴの下院議員の活動に強く刺激されていることは間違いないでしょう。このブログの5月9日に詳しいことが載せてあります。

恐らくこのことと深い関連があるんでしょうけど、近々予定されているSLの5周年記念のイベントについてリンデンラボから公式のコメントが出されました。そのエッセンスは①全ての出し物はPGの制限を守ること、②予め出し物や展示物の概要を添えて参加申請することです。詳しくはこちらをどうぞ。

http://blog.secondlife.com/2008/06/03/sl5b-birthday-expanded-and-new-submission-deadlines/

これに伴い以前から記念式典を企画していた幾つかのボランティアのグループの代表は辞任したり、グループも活動を辞めて腰を下ろして様子見に転じたり、式典から撤退したりした模様です。

RLからの政治的な圧力が増加する中で、リンデンラボは今までのように具体的に大きな問題が起きるまで放置して置くというポリシーを改め、「予防管理」に転換したようです。何かRLの中国みたいになってきました。もしアカウントを抹消するなら、ちゃんと理由を開示して欲しいですよね。今のままでは「気に入らないから死刑!」って叫びまくっていた「不思議の国のアリス」に出てくる「スペードの女王」みたい。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:32Comments(0)イベント

2008年01月10日

SLと大統領選挙



米国では大統領選挙たけなわですね。パロディの好きなアメリカ人のことですから、さぞかし沢山の大統領候補のアバターが出没していることかと思ったけど、そうでもないようです。大統領選挙って民主主義の本家を標榜する彼等にとっては神聖なプロセスなのね、きっと。

実は大統領候補の中では早くも去年の3月には民主党のオバマさんがSLに出現しています。でも、これは失敗だったの。SLの中で動いていたのはRLのオバマさんが討論している映像で、RLのオバマさん公認のオバマさんらしき人形はその横で椅子に座って一言も語ることがなかったんです。これにはみんな失望して「オバマは紙人形だった」、「ハリボテか!」って怒り狂ったのよ。

考えてみればオバマさん本人が動かしてるアバターでない限り、一言も話せないし、何のジェスチャーもできないんですね。もし政治的な質問に対し本人以外が答えてしまうと、やっかいなことになります。本人の政治信条と異なることをアバターが主張したら混乱するんですね。

根源的な部分で大統領候補がSLのなかで活動することは、今のところ百害あって一利なしなんです。だって、各党の代表候補を決める予備選では投票権を持っているのは一般有権者じゃなくて「選挙人」なので、その人のアバターにSLのなかで会うことを期待するのは無理なんだもん。アメリカだって一般の人にはSLはTVゲームみたいなものなので、不真面目な政治家っていう印象を与えかねません。

まあ、アメリカのことですから選挙が天王山を迎える秋頃には、ゲリラ的に候補者の偽アバターが跋扈するかもしれません。全有権者による投票になりますから、影響も大きいです。そのときのリンデンの対応が見ものですね。

ヒラリーもオバマさんも、政治的にはマイノリティー代表なんです。マイノリティーこそ王道を歩まなければいけないというパラドックスの下で、まだまだ「キワモノ」のSLに色気を出している余裕はないでしょうね。

画像は例によって本文と全く関係ないんです。スキンの膝のウラをつくってみたところ。  

Posted by Sophiee Winkler at 13:35Comments(0)イベント

2007年12月04日

文化祭の総括(その2)



どんなものにもいい面と悪い面があります。一方の面だけ強調するのは誤りのもとだし、何か目的があってする場合が多いですね。このブログはスポンサーがいる訳ではないし、誰か特定の人の関心を惹こうとも思っていないので、両方の面を考えてみたいと思うんです。

まず、デメリットからですね。文化祭をやることで、住民の中に溝ができてしまう可能性があります。文化祭で苦労した人の持つ、参加できない人と参加しない人に対する感情の問題ね。自由参加の原則は頭ではわかっていても、何か手伝ってくれそうで結局他のSIMを見物だけしてる人とか、手伝いたくても技術的に手伝って貰えない人に対する感情ね。あー助けてもらえなかったなーっていう感じ。

公式には何の文句をいう筋合いはないんだけど、いざというとき頼りになるかどうかという見方は残りますね。テニスなんかやってると出来る人は初心者を結果的にあからさまに無視してしまうんだけど、あの感じね。別に意図して差別しているわけでもないし、それぞれいろんな事情があるのも分っていても、おなじ体験を共有できなかったという想いですね。

心の広い人は、この次一緒にやろうねって言えるんだけど。ま、それは口に出してはそういうということで、心の中では計算外ということには変わりないんです。コミュニティの発展にはこういう感情を克服していく必要がありますね。せっかく一体感を高めようと企画されたイベントなんだけど、裏腹に溝ができてしまうってこともあります。後ろ向きの発想だけど、事実は認めなきゃね。だからみんなでできる簡単なことをやるとか、どんな人にも役割を作ってあげるという工夫を次回は主催者にも考えてもらいたいの。

次の問題は、以前にも指摘したんだけど、初めてのことなのでなかなか複数でできる作業レベルに落とし込んでいけないという問題。それによって、1人か2人が突出する形で作業が進んでいって、後の人は遠巻きにしてそれを見てるという構図になるのね。それで必死で頑張っている人が何でも自分で決めてしまうので、他の人はだんだん面白くなくなってくるの。「どうせあなたが全部気に入るようにするんでしょ。」っていうような感情。これはRLの文化祭でもありましたね。

これもリーダーなり管理者が作業者と分離されていないために、仕事の進み具合とか、メンバー間の仕事の分担や参加ということに配慮できなくて生じる問題です。でもこれは人間が共同で仕事するときには必ず起きることね。毎日やっていることなら自然に役割が出来てきて簡単だけど、イベントの時はやっている本人も次はどうなるか分らないので、なかなか他の人にまで関心を振り向けられないのね。組織にはリーダーが必要だというのが今回よく分りました。つまり全体を見ることだけを仕事にする人が必要なのね。

まあ、こういう問題はRLにもある、有り触れた問題なので特効薬はないし、徐々に理解しあって、折り合いをつけていくしかない種類のことなのね。軍隊とか戦争とか宗教なんかの場合だと無理やりに一つの方向にまとめて、それに乗ってこない人を「非国民」にしてしまえるので簡単なんだけど、それが正しい方向に行かないことは分っていますね。

精神力も、時間も随分使ったので、満足感がある反面、疲労感もあります。それで自分達のやったことに点数がつけられて勝者と敗者ができるので、負けたわけではないにしても、他から低い評価を受けることになった人は、「結局なんだったの」って感じるでしょう。なんか上手く乗せられたけど、疲れただけだったなーって。他人の思惑で動くのはもう止めたいな、そういうのRLで十分だって思う人も多いでしょう。

SLでは本質的にみんなで集まって何かをやることが好きでない人の比率が高いと思うので、RLよりもこういう問題が表面化しやすいでしょう。今、文化祭が終わって多くの人が満足感と虚脱感の混ざった状態にあるときに、これらの感情をうまく処理できないと、次のイベントは組めないと思いますね。これは主催者側の配慮すべき問題ね。



次にメリットも考えましょう。これは簡単。難しいことに挑戦して、みんなで協力することで一体感も高まったし、技術力も上がりました。参加した人は少なからずその実感があるはずです。確かに賞金や賞品はもらえなかったけど、自分が全力で取り組んだという達成感があるでしょうね。これはやらないと得られない、多分一番大切な収穫ですね。

SIMのみんなとも、より本音が出やすい形でコミュニケーションできて、お互いの本質がよく分ったでしょう。くだらない会話を幾ら積み重ねてもこういう体験はできませんね。部分的にぶつかったとしても、全体としては信頼感や、一体感が高まったと思います。

それから、自分達のやったことをちゃんと反省して評価することで、将来の物事への取り組む姿勢や能力が向上することでしょう。全体のなかの自分という位置づけもはっきりしたし、前向きな人は新たな目的を見つけることが出来たはずですね。何となくSLやっててマンネリを感じてた人には転機になるでしょう。また、人に動かされる立場ではなく、人を動かすときのことにも目を向けられるようになったと思います。

SLはまだ始まったばかりの世界ですから、何かに積極的に取り組んだり、打ち込んだりすることで、どんどん自らの地平線が開けていきますね。RLの参考にもなるのかもしれない。私たちアバターの行動の一つ一つがRLの新しい時代を開く礎になっているのかもしれません。ということで明るい面を強調して今回はおしまいにしたいと思います。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:50Comments(3)イベント

2007年12月03日

文化祭の総括



MagSL Tokyo 2の文化祭が終りました。私達墨田区の取り組みを総括しておきたいと思います。でもこれは飽くまでソフィーの個人的見解にすぎないの。他のメンバーはまた別の考え方があると思うの。

まず、稼動人数が極端に少ないという問題があったのね。メンバーといっても4人しかいなかったので、賞金が大きいことからこれを狙って勝ちにいくかという議論になっても、結論は、やはり人数面からとても他の区には太刀打ちできないので、参加することに意義を見出すという立場しかないというものでした。

もちろん他にも住民はいたんだけど、ほとんどINしない人、INしても隣人と交わろうとしない人などが多く、戦力としてはやはり他と比べて見劣りするものでした。また一時期人数が増えたのですが、RLの事情で全く姿を見せない人も何人かでてきて、結局実働人数は、3.5~4人余り。また活動しているメンバーもRLの仕事の合間を縫ってのことで、横の連携がとり辛くて、時間を空費した部分があると思います。

次に、この種の短期のイベントではグランドデザインが重要ですが、やはり人数の関係から、個人に大きく依存する形になりました。各自が自分の得意なことをバラバラに行うという色彩が強く、RLの文化祭もこんなのだったわって想い出しました。

3人でも4人のグループでも何かやるときにはリーダーが必要です。普段対等の関係でお付き合いしている私たちは、誰かが他を指導して駄目出しをするということもなく、労働力の不足からリーダー自らがクリエーターとして作業に没入せざるを得ず、全体の進捗管理は出来ていなかったの。このため最大の目玉アトラクションの完成が遅れてしまい、集客に影響したと思うのね。労働力不足とマネジメント不足が最後まで祟りましたね。リーダーは辛かったと思います。

それから、この種のイベントは大体において大雑把にやるのが成功の秘訣みたいね。大きなランドマークを立てて、仕掛けは単純で、人集めには手をかけるという感じね。この点では墨田区は比較的できていたと思うのね。他の区ではいいものでも細かいことを考えたところは大抵パッとしなかったと思います。

そういう意味ではものづくりの技術も大事だけど、イベントの出演者や集客のための人脈も必要ですね。マーケティングのセンスということかしら?日ごろ個人でちょこまか動いているだけだと、こういうときにはインパクトが出せません。でも、イベントのために組織作りするというのもSL的でないので、仕方ないのかも。

明日は今回のプラス面、マイナス面に光を当ててみたいと思います。
  

Posted by Sophiee Winkler at 10:45Comments(0)イベント