2008年03月28日
インチキ報道
SLは欧米でもまだマイナーな存在です。一般の人はNINTENDOは理解できても、SLは分からないでしょう。25日付けでイギリスの大衆紙ミラーがこんな記事を載せてます。
「-仮想世界の犯罪続発で警察がセカンドライフを調査-
首都警察の電子犯罪班とポーツマス大学の専門家は詐欺や資金洗浄を含むどれ位の件数の犯罪がこのサイトで行われているかを明らかにしようとした。主任警部のCharie Mcmurdie は『何百万もの犯罪がセカンドライフの中で行われている。金のあるところには犯罪は付き物だ。』と語った。」
「約80万人の英国人が自我の変形であるアバターと呼ばれるものを作り、リアルマネーと交換できるリンデンドルと呼ばれる通貨を使って物やサービスを売買している。オランダの警察は2,800ポンド相当の家具をそのサイトで盗んだティーンエージャーを逮捕した。」
このいい加減な記事を書いた記者はJon Clementsという名前です。何百万もの犯罪ってどこから数字を取ってきたんでしょうね?想像で言っているとしか思えないです。結局ポーツマス大学の専門家とやらは犯罪件数をつきとめるのは諦めたみたいですね。また、この家具の窃盗と書かれている事件は実はフィンランドに本社のあるSulake という会社が主催する、Habboという子供向けの仮想世界を舞台に行われたフィッシング詐欺でした。Habboを覗きたい方は次のサイトに。日本にもあるのね。
http://www.habbo.jp/
英国の大衆紙のミラーやサンは王室のゴシップ記事で販売を伸ばしている新聞ですから、この程度は朝飯前なんです。一々目くじらを立てていても仕方ないけど、これが世間一般の認識のレベルなんです。リンデンラボもこんなインチキ報道を跳ね返すくらいに広報活動で頑張って欲しいですね。