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プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
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2008年03月29日

仮想世界の神話



昨日の外国の新聞記事のように真偽を確かめないまま思い込みを記事にしてしまうマスコミは後を絶ちません。もちろん私のこのブログだって全ての情報を発信源まで遡って確かめているわけではないけど、それでも論理的におかしなもの、マグニチュード(絶対数の大きさ)がおかしいものは、別のソースから裏を取っています。

マグニチュードってどういうことかというと、例えば私がアメリカに住んでいた頃、ケーブルTVで毎日のように第二次世界大戦の記録映画が流されているんですが、(アメリカはJapan Empireに勝ってそこを占領したのが今でもとってもご自慢なんです。)、そんな番組である日、中国の反日暴動に関連してコメンテーターが「日本は南京で3千万人を虐殺した。」と発言していました。

その場にいた人は誰も反論しなかったけど、この数字ってありえないですよね。南京の人口ってそんなにいなかった筈だし、そんなことしていたら本来の戦闘ができなくなります。議論のポイントは虐殺はあったかなかったかなんですが、マグニチュードを押さえておくという観点からは、コメンテーターの主張は虚偽であるということがすぐ分ります。悲しいのは日本政府のPR不足でアメリカ人の誰もこの誤りに突っ込みを入れる人がいないことね。これは今でも変わってないと思うの。

SLを始めとする仮想世界に関しても沢山の誤解や思い込みがあるんです。去年の9月にProximity Londonっていう有名な英国のITマーケティングのコンサル会社の、John Urpethっていうリサーチャーが、あるコンファレンスで4,000人にインタビューをした結果を発表してます。それによって明らかになったのは、世間の人はSLを始めとする仮想世界に関して多くの偏見、これを彼は「神話」と呼んでいるみたいですが、を持っていることでした。それをご紹介しましょう。

第1の神話:「やっているのはみんなオタクか頭がおかしい奴だ」

SLでもそうだけど、最初に始めた人たちと現在のメインのユーザーとの間には大きな技術的能力の差があります。この最初の人たち、Early adoptersが変わっているところは、新しいテクノロジーについて非常な好奇心を持って、いろんなものを試してみるということでしょう。そしてあるSNSなりMMORPGなりがメジャーな存在になっても、最初の実験的な環境というのは長く残ることになるのです。

マスコミのいう「オタク」と普通のユーザーとの数の割合というのはよく分かっていません。でも、マスコミは一握りの「オタク」のちょっと変わった言動に焦点を当てて、その珍奇性によってメディアを売ろうとします。でも、3D仮想空間の中でビジネスや広告の対象にすべきなのは、圧倒的な多数であるはずの普通の人たちなんです。

マスコミは一般の人たちの関心を惹くために「変な奴等の世界の変な行為」を見つけては報道します。でも、そんなものはすぐにタネが尽きてしまうので、マスコミは短期間に飽きてしまいます。TVが命脈を保っているのは「真実」と思われる部分と「おかしな奴等」の部分とがうまく配合されているからです。

だからTVでは芸人はひたすら異常で馬鹿馬鹿しい言動を続けなければいけないし、クイズ番組では知っていることでも間違え、用意してもらった答えを記憶して正解するという演技を繰り返しています。例の「デジ根」というTV番組では「芸人を補完する」とうい役割をSLに負わせ、大多数のSLユーザーがどう考え行動しているかには何の関心も払っていません。本当のことを放送してしまったら、「変な奴等」でなくなってしまうからということを本能的に知っているからなんでしょうね。
  
タグ :オタク

Posted by Sophiee Winkler at 12:14Comments(0)ビジネス