2008年06月05日
殺戮の荒野

RLでは政治的、経済的な強い緊張関係が存在する地域では民主主義とか社会主義とかいう「体制」とは無関係に国家の行動がファシズム的になってきます。それはSLでも同じだったということが分かりました。
先日SLにおけるドイツのTeen Grid(未成年者専用のSL)にあるMetaversa島の70%のアカウントがリンデンラボにより予告なしに抹消されました。理由は「安全上の問題」とだけしか明らかにされていません。First handの情報が欲しい方はこちらをご覧下さい。
https://lists.secondlife.com/pipermail/educatorsandteens/2008-June/001197.html
犠牲者は140 accountくらいだとか。もちろんお金も持ち物も返ってきません。リンデンラボによれば取り返せるとのことですが、具体的にそんなことが可能がどうかは疑問だし、それなら何故そのような措置をとったかが分からなくなります。
憶測すれば、この島の自称「未成年」が不純な交友に耽っていたとか、島がギャンブルやマネーロンダリングの温床になっていたとかが考えられますが、島の管理者によれば「教育機関」として運営されていたとか。例のシカゴの下院議員の活動に強く刺激されていることは間違いないでしょう。このブログの5月9日に詳しいことが載せてあります。
恐らくこのことと深い関連があるんでしょうけど、近々予定されているSLの5周年記念のイベントについてリンデンラボから公式のコメントが出されました。そのエッセンスは①全ての出し物はPGの制限を守ること、②予め出し物や展示物の概要を添えて参加申請することです。詳しくはこちらをどうぞ。
http://blog.secondlife.com/2008/06/03/sl5b-birthday-expanded-and-new-submission-deadlines/
これに伴い以前から記念式典を企画していた幾つかのボランティアのグループの代表は辞任したり、グループも活動を辞めて腰を下ろして様子見に転じたり、式典から撤退したりした模様です。
RLからの政治的な圧力が増加する中で、リンデンラボは今までのように具体的に大きな問題が起きるまで放置して置くというポリシーを改め、「予防管理」に転換したようです。何かRLの中国みたいになってきました。もしアカウントを抹消するなら、ちゃんと理由を開示して欲しいですよね。今のままでは「気に入らないから死刑!」って叫びまくっていた「不思議の国のアリス」に出てくる「スペードの女王」みたい。