2008年06月17日
新しい世界へ(その4)
昨日までのお話を簡単にまとめると、すでにGwynethという女性ブロガーが05年にSLのオープンソース化を提案していた。リンデンラボは乗り気ではなかったが、リバースエンジニアリングによってコードの解明を進めるグループが出てきた。一方リンデンラボから派生したlibsecodlifeプロジェクトは愚かにも自分達の開発したCopyBotがSLのオブジェクトやアバターを複製する違法マシンに作り変えられるのを助けてしまった。SLの住民の1年に及ぶ抗議活動の結果、リンデンラボはそれが違法であると宣言したが、対策はとられなかった。Libsecodlife libraryによりオープンソース化に向けた技術は徐々に一般に広がりはじめた。
リンデンラボは加速化する類似の仮想世界の出現にタガを嵌めるため、Viewerのソースコードのオープン化を決めたが、これによりサーバーのコードの解読が進み、最初にGwynethが提唱したリンデンラボに料金を支払ってユーザーが自らのサーバーでSLを走らせ、メイングリッドに接続するという動きは現実的かつ不可避のものとなった、ということでした。
なぜlibsecodlifeプロジェクトが野放しにされたのか、またなぜリンデンラボは自分達の新しい発明を特許化することで防衛しようとしなかったのか、私の疑問は十分に解明されたとはいえません。まだ隠された事情がそこにはありそうですが、いつかは明るみに出されることでしょう。
このような背景をが存在するなか新しい仮想世界のグリッドが07年中旬からオープンし始め、このブログのオリジナルの筆者であるDanton Sidewaysは自らのSL開始後わずか半年でこの新しい世界の探検を始めたのでした。きょうは彼の回想の続きです。
「既に述べたように僕のOpenLifeの経験は全くがっかりするものだった。Ruthというアバターになって地球に似た不毛の大地の上を飛び回るしかなく、持ち物はなく、検索機能も使えないというものだった。それでもう少しましなことはないかと、CentralGridを試してみることにした。
CentralGridのウェブサイトでは僕はCentralGrid Forum を見つけ、どうやってログインするかを知った。指図に従って僕はSLViewer へのショートカットを作ったが、このやり方はOpenLifeのときと全く同じだった。ログインすると全く前と同じRuthの姿になっていて、持ち物は何もなかった。違っていたのは何もない土地の上に数ブロックにわたり街路がつくってあり、近代的な見かけの同じビルが立ち並んでいた。OpenLifeの時は足が地面に2,3インチ沈みこんでいたが、ここではそういうことはなかった。ただ検索機能はやはり無効であった。後で分かったことだが、こういったオープンソースのグリッドはOpenSimのソフトウェアの最新版を取り上げて調整したものだった。だからそれらは既にOpenSimのために開発された機能しか提供できないのだった。
OpenLifeでもCentralGridでもメインの活動というのはSIMをまるごと売るということのように思えた。幾つかのオープンソースグリッドではユーザーが自分のサーバーを接続することができたが、この二つのグリッドではユーザーはサーバーを彼等から借りなければならなかった。正式に土地の一区画を借りるという方法は存在しなかった。(もちろん個人的にSIMのオーナーとそういう契約を結ぶことはどんな場合でも可能だが。)幾つかのグリッドでは中だけで通用する通貨をつくる予定があるということだったが、このCentralGridでは準備中ということだった。だからこのSIMを買う人々はいろんなソフトウェアがまだ開発中で、中の経済というものが存在せず、従って投資に対するリターンというものがないということを知っていた。だからもちろんSLのSIMに比べれば値段は安いものだった。
何日か経ってもう一度試してみようと思ってOpenLifeのWebsiteに戻ってチャットルームにログオンした。OpenLifeの素晴らしい特徴の一つはこのチャットルームで、IRCチャネルの使い方を知らなくても誰にでも簡単にジョインできる。ほとんど何時でも誰かがいて、その人に質問することができる。
僕はSakai OpenLifeその人がOnlineであるのを発見した。彼はOpenLifeの創設者だ。そこでなぜ外見を調整できないのか質問してみた。彼はそれはWikiで説明してあると答えた。そこで僕はWikiに戻って実際に外見の調節に関するページを見つけた。まずインベントリーに入って、Body Partsをクリックして、Create Newを右クリックする。そうして新しいオブジェクトを調整するために装着する。そこで僕は4つのBody Partsを作って調整してみた。Body PartsとはBody,Skin,Hair,Eyeのことだ。それから衣服(シャツ、ズボン、靴)も。
それからSLと同じようなDanton Sidewaysの外観を作ろうとしたが、目的には程遠い出来映えだった。例えば髭を生やせなかった。アゴは髭が生えていてフワッとした感じにしてあるのだが、適当な色のテクスチャーがなくて、結局髭を剃った形のアゴに戻した。
陰気なwelcome island に立ってログインしたまま、僕はチャットルームに行くためにウィンドウを切り替えた。そして、もっと生き生きしたSIMにいけないものかと質問を発した。誰かがElectronというSIMを試してみたらと応えてくれた。Electronはなかなか素敵に作ってあった。ステージやビデオクリップが流れるスクリーンがあった。
次の訪問ではQuarts Simに行って見た。そこにはFreebieの店があった。それは数階建ての建物だったが、今のところまったくのがらんどうだった。Renegade Simにも行ったが、そこで僕は素敵な寺院の中でJohn Noonanに出会った。彼は僕にペイパルを使って外のお金で一区画の土地を借りないかと提案した。僕は興味はあるが、相談するために一度帰らないといけないと答えた。」
誰に相談するんでしょうね?彼の探検旅行は次回で終ります。