2009年07月16日
IPBanって何?

先月ハッカーによって多数のOpenSimが消されてしまうという事件がありました。それとどういう関係にあるのはは不明ですが、既に2月にはOpenSimに関して不可解な事件が起きていたのです。Alphervill HeraldのMiley Stewartの記事を要約してみます。
それによると、OpenSimの技術に依拠したOpenLifeのユーザーがSLからIP-Banを受けているという報告が各方面から為されているということです。通常のBanというのはアカウント単位であって、新しくアカウントを作ればまたSLを継続することはできます。もちろんInventoryやL$や友達やグループは引継げないのだけど。
IP-Banはさらに厳しくて、ユーザーのPCがIPアドレスによって検知されて、Banされてしまうものです。だから、そのPCはアカウントを新しくしてもSLには使えないことになります。私もブログに分けの分からない書き込みする人はIP-Banしちゃいますけどね。同じ人のを3台したことがありますよ。^^リンデンラボが理由を明かしていないので、ここからは想像になります。関連情報としてはリンデンラボが通常のアカウントホルダーに対するサポートを手抜きしていて、それで何も教えてもらえないのではないかという観測があります。
噂の一つは多くのOpenSimユーザーがSLと同じアカウント名を使っているので、リンデンラボのスタッフがそれを頼りにBanしているのだというものです。別に規約違反をしているわけではないので、Banされる根拠がわかりません。そんなことしたら住民が減ってしまいます。もちろんOpenSimで活躍している住人のなかにはSLのコミュニティにおいて問題を起こした人たちが比較的多く含まれています。でも、それらのうちの多くの人は依然としてSLでアカウントを維持しているので、そのことが関係しているのではないでしょう。果たしてこの裏にはどういう真相が隠されているのか?
技術面からの噂としては、IP-Banされた人はある特別なクライアント・ソフトウェアを使っているからだというものがあります。それはSooped Lifeというビューワーであったり、人気のSecond Inventoryだというのです。Second Inventoryはこのブログでも以前紹介しましたが、SLのユーザーが自分のアカウントに属する持ち物のうち、自分の作ったものとフルパーミッションで手に入れたものはRLのハードディスクにバックアップコピーできるというものです。これによって一部の持ち物をOpenSimに持ち出すことが可能になったわけです。これに反対している人達は、このプログラムはCopyBotが一般受けする姿に変身しただけではないかと言っています。
Second Inventoryのクリエーターはこの嫌疑に対して次のように反論しています。「二つは全く別のものです。Second Inventoryは貴方のものをコピーするだけです。たった一つの共通点はネットワーキング・レイヤーがlibsecondlifeであることです。」おお~、出てきましたね~、この名前。CopyBotを生み出してしまったリンデンラボ内部のプロジェクトとその基本ソフトですね。やっぱり関係ないことはないのです。
で私の見解ですが、問題はその出自よりも、これによってSLで作られたものが他のものづくりの機能がプアなOpenSimに持ち出されて、その世界を豊かにしてしまうことでしょう。リンデンラボとしてはそこまでおっとりとはしていられないということでしょうか。Banの理屈としては成り立ちますね。難しいことはSLにやらせて、いいとこ取りはずるいってことね。
いずれにしても現時点ではサービス規約にはグリッド間の自己データ持ち出しは禁止とは書かれていないし、Second InventoryがCopyBotと同様のものとして禁止されているわけでもありません。ただ、オーソライズされていないソフトウェアの使用は禁止されているという一般条項があるので微妙さは残ります。
OpenSimのクリエーターや主催者は今のところ魅力を増すために技術的な向上を図ることに没頭していて、あまり社会的な影響を考慮していません。また、SLのようにRLから倫理的、教育的な配慮が足りないと叩かれることもないのです。こういう適当で鷹揚な運営実態のために、OpenSimはSLで問題を起こした人の溜まり場的な性格を帯びるようになってきて、SLに障害を起こす様々なものもここでつくられるといった見方もあるのです。
結論としては例によって真相は不明ということですね。リンデンラボはいつでも、理由なしに私たちをアカウントBanしたりIP-Banしたりできるということが、またまた確認されてしまったということです。