2009年07月17日
撮っちゃダメ!

ちょっと昔のことですが、Hypergrid BusinessにSLにおけるコピーライトの侵害についての記事が載ってました。インターネットと社会の関係を取り扱うスタンフォード法律センターでマシニマに関する会議が4月にあったんですが、そこに参加していたエレクトロニック・フロンティア協会に属する法律家のFred von Lohmannと言う人のコメントを要約してみます。
彼によれば、コピーライトの侵害の可能性はRLに比べてSLでは格段に高くなるということです。というのも、SLではモノの製作者に知的財産権を認めているので、例えばSSやマシニマでSLの景観を撮影してそれを配布したり閲覧させたりすると、問題が生じる恐れがあるんです。
RLで貴方がビデオ撮影したり写真撮ったりするときに、画面に入ってくる街の景色、例えば建物のレンガとか、街灯とか、消火栓とか、そんなものがいちいちテクスチャーは誰に属していて、それを撮影する許可を求めないといけないかなんて、全く考えてはいませんね。
もっともこの点はそれは許されているという仮定でみんな行動しているということで、その行為が誰かの知的財産権を侵害しているのかどうかなんて、今まで法廷で争われたことはないからです。
この認識が何となくSLにも適用されて、みんな無邪気に撮影しまくっているわけですが、このままSLが増殖し続けていくと、そうも言っていられない局面に差し掛かるのではないかとLohmannは考えています。
実際彼はSLの中で街を歩いている人々に狙い撃ちでコピーライトの侵害について警告書を送りつける装置を作って売ることを計画している人を知っているそうです。
でもSLの街並みのテクスチャーって、かなりの部分RLの実物やネットの写真から取ってきたものなので、それをSLに写し換えたとたんに知的財産権だと主張するのは厚かましい話ですね。少なくとも建物の外にあるものは単に撮影して配布しただけでは侵害にならないと考えるべきでしょう。
RLで楳図かずおさんの例の赤白のお屋敷の写真を撮ったからといって、それが権利の侵害だって言われたら困ってしまいますね。それなら見せられている方も権利を侵害されているっていいたいだろうし。銀座でショーウインドウをバックに写真撮ってもいけないことになります。
知的財産権の存在を認めないというGridだって可能だと思うんです。それでそこが発展していけるかどうかという話はまた別ですけれど。どうかSLをRL以上に息の詰まるようなところにしないで下さいっていうのが私のお願いです。