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プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
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2009年12月16日

はかなきもの



所有権というものはRLの社会の根幹をなす概念で、人類の文明の何千年かの歴史のなかで今のように形作られてきたものです。一言でいうとあるものに対して、排他的に利用したり、譲渡したり、滅失させたりする権利で、場合によっては政府によって多少制限が加えられることはあっても、通常は法律や実力によって保護されています。

RLのシミュレーションであるSLにおいても所有権は認められているのですが、実はそれはRLみたいに強固なものでない、あるいは錯覚に過ぎないというようなことがMassivelyに載っていました。

例えば私はいろんなアイテムを作ってそれを売って、SLの中で借りている土地のお家賃を払ったり、別の人から服やその他のものを購入したりしています。だから私の作ったものは紛れもなく私のもので、それに対する排他的な権利も私が有しているのだと信じています。

でも、どうでしょう?例えばリンデンラボが突然私のお店のあるSimをサポートしているサーバーを誤まってイニシャライズしてしまったら、あるいは私のインベントリーを保持しているサーバーをイニシャライズしてしまったら、私は私の所有するアイテムが奪われたことに対して、何らかの賠償を請求できるのでしょうか?あるいは私そのもの、私というアカウントそのものの情報を失ってしまったら、賠償請求できるのでしょうか?

答えはとっても簡単、Noです。TOS(サービス規約)ではそうです。で、そんな一方的なサービス規約ってどうなのよって思うでしょ?でもリンデンラボが私に対して賠償しなくていい理由はそれだけではなくて、根本的には次の実態というか事実が存在しているからなのです。

「すべてのアカウント、製作されたアイテムはリンデンラボの所有物である。」

えっ?え~~~?エエ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!

つまり、私は私の作ったり、買ったりしたものを利用する権利は認められているけれど、その根本にある私自身のアカウントや持ち物の所有権はリンデンラボにあるのです。え~~~~~?本当なの?信じられな~~~い!!

じゃあ聞きますが、私が作ったものを、私が勝手に消滅させたら、それは私がリンデンラボのものを勝手に消してしまったことになるから、私が賠償責任を負うわけ?

いえいえ、私は自分のつくったものにアクセスする権利を放棄しただけで、リンデンラボの所有物は私の知らないところで存在しているのです。少なくとも概念的にはね。私の所有しているのはそのアカウントやアイテムに関する情報であって、それを利用して複製を作ったり、それを再利用する権利を売ったりしているだけなのです。

う~ん、なんか途轍もないペテンに掛けられているような気分。MassivelyのTateru Ninoは次のように説明しています。CDや電子ブックのコンテントを考えるとき、個々の作品を構成するデータ、情報はクリエーターのものです。それを加工してメディアに載せて商品として売るとき、その商品そのものは出版社や発行者の所有物です。そしてそれらを購入して利用する人は、そのコピーについてのみ排他的な利用権を買っているに過ぎないということになります。

クリエーターが気分が変わって、自分の楽譜を焼いてしまっても、商品としてのCDには何の変化もありません。クリエーターがその音楽を世界から抹殺しようと思うなら、販売されたCDを買い占めて、出版社からコピーライトを取り戻さないといけないのです。

したがってリンデンラボの立場では、私が私の作ったものを何らかのソフトを使って複製してSLの外部でバックアップを持つことは公式には認められないことです。なぜならリンデンラボが所有するもののデータを所有者でないものが複製しているからです。こんなふうにクリエーターの権利が守られているといっても、中身を見ていくと、なんかとってもはかないのですね。まあ、「仮想」の世界だから・・・・・・。みんな納得できる?
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:02Comments(0)ビジネス