2008年07月15日
SLの成長をどう見るか(その2)
昨日のユーザーによるリンデンラボの公式ブログに対する書き込みのなかで、「ガラスの天井」という表現がありました。これは具体的にはコンカレントなログインユーザー数、つまりある瞬間にログインしているユーザー数の合計がなかなか7万人を超えないことを表現しているのね。それより上にいけそうなのに、目に見えない障害があってそれが実現できないっていう場合によく使われます。キャリアウーマンがなかなか重役になれないとか、女性や黒人が大統領になれなかったとかいう場合にも、この「ガラスの天井」があるって表現されます。
もっとも私はコンカレントなログインユーザーっていう瞬間風速みたいなものは長期的には意味があっても、実際にはオペレーションの障害とか、Bots(ロボット)とかに影響されるので、増減に一喜一憂しても仕方ないと思いますけど。さて、昨日のみんなの不満をもっと具体的に表現している人たちがいます。
Vivienne
「真実はこうよ。過去12ヶ月のうちに(つまり国際的な興奮がおさまって以降)リンデンラボはプレミアムメンバーを全く獲得していないし、その数は減っている。同じ時期にプレミアムアカウントを持つ人々はその数が減っているのに、住民の土地所有を2倍に拡大している。(メインランドはプレミアムアカウントでないと所有できない。)
私の考えではオンライン時間の増加はロボットと擬似トラフィック評価システムでしか説明がつかない。それからとっても多くの、お試ししたけどやっぱりSLはやらないって決めた人達もこの数には入っているわ。
住民間の取引が顕著に減少したことは、最近内部の経済がダメージを受けていることを示している。
みんな、お祭りは終わったのよ。そしてありふれたサービスと腹立たしいけど顧客のハードウェアのアップグレードの必要性ということを正面から受け止めなくてはいけない。それから(リンデンラボには)ものごとをいい加減に捻じ曲げたり、捏造したりすることをやめて、改善をして欲しいわ。」
Captain Noarlunga
「リンデンラボはIPアドレスあたりどれくらいのアバターがログインしているのか、あるいはリアルな住民とロボットがコンカレントなログイン数に占める割合を数字で発表してみたらどうだろうか?トラフィックと同時ログイン数を誤魔化すために、多くのSimでロボットの軍団がスカイプラットフォームに座っているのが見られるよ。これらのものを統計数値から抜いたら、お話は全く変わってくると思うね。ま、そうしたって数字はそんなにまともにはならないだろうけどね。」
これに対して珍しくリンデンラボから反論がありました。
Zee Linden(リンデンラボ・スタッフ)
「コメントありがとう。僕は重要なテーマについてできるだけ応えたいと思っている。
ロボットについてだが、ロボットが持っている行動特性に照らすと、ユーザーが消費した時間の10から15%はロボットによるものと思われる。このことに対応してロボットに関係しないと思えるSLでの活動を示している計測値は、ユーザー間の時間当たりSL内取引数とユーザー時間当たりのLindeXの取引量だね。これらの数字はギャンブルの禁止以降、前者は$0.87、後者は$0.27-0.29の水準をコンスタントに保ってきている。我々の売上もユーザー時間当たり$0.20ということでずっと一定水準を維持している。もしロボットの影響がトラフックのなかで増加しているというのなら、これらの数字は悪化してきたはずだ。
メインランドについては、最近は土地の在庫が増加を市場が吸収できるようにメインランドの拡張をストップしたとブログで発表しているよね。土地価格は安定してきて、再び上昇に転じたと見ているんだ。
島の価格についてだが、この四半期の最初の段階で我々が価格を$1650から$1000に下げた時には多くの既存の土地所有者が不満を表明した。同様なことは2006年の秋に我々が土地価格を$1650に引上げたときにも起こったね。僕はこの初期費用は関連するハードウェアのコストが下がるにつれて、下がり続けていくと思っている。多分今回値段を引き下げたほどには急激ではないだろうけど。」
うーん・・・・・・反論というか、解説でしたね。何か一見説得力ありそうだけど、Botsに影響されない数値がコンスタントだからBotsは増加していないというロジックは矛盾してますね。正しくはBotsの影響が出てもおかしくない指標がコンスタントだから、Botsが増殖しているとは言えないというべきところですね。他にもBanと書くべきところをBadとしていたり結構適当です。(私もよく間違うけどね。)
(8月4日追記:この部分は後日ZeeLindenの主張を改めて読み直し、矛盾しているとはいえないと思い直しました。彼の主張の骨子は「ユーザーアワーあたりの取引量はBotsの数に影響を受けるが、その数字が比較的コンスタントなのでBotsの増加が著しいということはないだろう。」と読めるので、そのように判断しました。もちろん表現は分かりにくいですが、真意はこうだろうと考えました。従って「矛盾している」という表現は撤回します。)
Bots(ロボット)の割合が分かるのか分からないのか、分かっているけど伏せているのか、現状を放置するのか変えるのか、好都合だと思っているのか、困っているのか?その辺をちゃんと明らかにしてから数字を云々してもらわないと、ユーザーのフラストは減らないでしょう。
Botsと言ったり、ロボットと書いたりややこしいですが、要するにアメリカ人はメインでないアカウントを単純作業をさせるためのロボットであると見て、Botsという短縮形で表現しているんです、念のため。以上とは別にBotsはなぜ増えるのか?ユーザーにとって、リンデンにとってのメリット、デメリットっていうのも考えてみると面白いかもしれないです。