2009年03月19日
もっといろいろ

MassivelyのTateru Ninoがリンデンラボに対して「もっといっぱい世界をつくってくれ!」と要望しています。画一化されたサービスだけに固執すると取り残されてしまうという懸念ですね。3月15日の記事です。
「リンデンラボは『一つで何でもまかなう世界』を目指して進化を続けているので、そこから幅広い様々な問題や課題が生じてくる。例えば現在のユーザーにとって変化するということは、世界が自分がそれを求めて参加することを決めたサービスとは異なるものになる一方で、今後も潜在的な顧客を惹きつけることが必ずしも保証されていないということを意味する。今リンデンラボが持っているのは、多元的な世界をサポートするためのプラットフォームになることを目指して、一つの技術の上に乗っかった一つの『世界』という商品でしかない。(実際には技術的に言えば世界はMain Grid, Preview Grid, Teen Gridの3つあるが、ほとんど差はないし相互に往来することもできない。)
大衆市場では『一つのサイズですべてまかなう』作戦は通用しない。そうでないというならiPodは一種類しかないということになっているはずだ。リンデンラボが本当に必要としているのは沢山の異なる『世界』という商品群で、それぞれがちょっとずつ違う何かを提供してくれるものだ。もしグリッド間の瞬間移動が本来約束されていた通りに機能するなら、それは彼等の政策上の苦悩を完璧に解消するものになるだろう。
これらの商品の全てが異なっている必要は無い。貴方は同じ基本ルールを有する二つの「世界」を持つことができる。そうして貴方はもう一方の世界を比較対照先として貴方の考える幾らかの政策的、また技術的変更を実際に試してみることができるのだ。
このモデル構想の下では、SLのユーザーは最初は自分の選択した一つの世界に登録するが、必要に応じて可能な限りのどの世界にでも飛んでいって、そこで活動できる。
ある世界は単に企業の顧客や従業員や訪問者のためのものかもしれない。もう一つは年齢認証されたユーザーに限られた世界かもしれない。三番目のものは利益をもたらしてくれるお客のためだけかもしれないし、四番目では料金を支払わないお客にはコンテンツの作製を許さないものかもしれない。五番目は年齢制限はないが、創られたコンテンツの内容を検査・評価する何らかのメカニズムが組み込んであるものかもしれない。他にも束縛なくものづくりできるようなSandboxを単に集めただけのものとして運用されるというのもありだ。
無法者や壊し屋が問題を起こした一つの世界からBanされることはあっても、サービス全体から締め出されることはないだろう。現状でも厄介者のユーザーが将来大きな利益をもたらしてくれるかもしれないからだ。
恐らく数々の世界はその使用方法のタイプとテーマ(ロールプレイ用とか海賊用とか、何でもいいんだが)に沿って作り上げられるだろう。商品を目的とするデモグラフィーに応じて仕立て上げれば、有用な教訓や特徴といったものが発見でき、他の世界にも当て嵌めることができるだろう。
Gigs Taggartが2006年の12月にリンデンラボの立場というものについて語っていたことを思い出しておこう。
『我々は全ての人々に対し、いつでも適用できる一連のルールというものをつくることは決してできなかったし、この急速に増殖し続けている人口の全てにわたってそれを強制するということも出来なかっただろう。
その代わりに、我々はコミュニケーションや表現を支援する最善の方法は、現場でのコントロールのためのよりよいツールを通して、人々の手に力を与えることだと信じた。そんな風にこの数ヶ月の間、我々はSLを運営してきた。』
『我々は個人の間の揉め事の仲裁をしたり、行動規範を定める役割を果たすことはできない。これはリンデンラボが更にグローバルになっていく上で非常に重要なことだ。我々はカリフォルニア中心のルールの体系を仮想世界に強制したりしない。我々は住民が団結して彼等の独自の理想や野望を核にして、彼等自身の市民センターを創造するのを手助けしていきたいと思っている。』
要するにTateru NinoはSLに対し老舗百貨店路線でなくて、自分自身もマルチバース化していくことでユーザーのニーズを育て、取り込んでいくのが正しい道だと主張しているんですね。多様性の勧めとも言えるでしょう。