2008年11月07日
10月の実績

昨日はオバマさんのニュースで持ちきりでしたね。私もその関係でとっても忙しかったんです。お蔭でRLは株が上がったりしてよかったんですが、この興奮はどこまで続くのでしょうか?SLの私のお店にはあまり影響はないみたいです。
10月の帳簿を締めてみました。店舗の売上はLD$5,000に届かず、9月と大差のない結果に終わりました。ただ細かく見ていくと内容的には大きな変化が起きています。
例えば場所別売上で大きな変動がありました。
浅草昭和堂 5 Item L$135
Azito 21 1,820
原宿 28 2,820
合計 54 Item L$4,775 (@L$88.4)
柱であったAzito(JOB)の売上が半減し、それを埋め合わせる形で原宿が大きく伸びました。原宿にあってAzitoにないものというのはありませんので、これはAzitoのトラフィックの減少ということが現れたのだと想像しています。
また商品的には秋冬用に作ったアイテムが大きく伸び、既存品の売上は落ち込みました。
Camp Fire 5
ダルマストーブ 5
薪ストーブ 5
ロッキングチェア 2
ケトル 16
といった新作モノが売れ筋です。一口でいうと「燃焼系」ですね。秋はやっぱり暖かいのがいいのかしら?金額的にはこれだけでL$4,000に達し、84%を占めています。
だから、原宿店を開店し、秋冬モノを作っていなければ大変なことになっていたわけです。商売って本当に恐ろしいですね。原宿店って、MagSLTokyo2の閉鎖がなければ作らなかったわけですから、本当に小規模ビジネスって綱渡りなんですね。もう少し頑張って売れる商品を開発しないといけないようです。
面白いのは今でも風鈴や簾やエアコン室外機が一つずつだけど売れているってことですね。常夏の島の海の家とかがあるんですね、きっと。
お話は変わりますが、この間ブログか何かで私のことを自分の商売を「自慢している」と言っていた人がいましたが、自慢するには売上がもう一桁か二桁は増えないと無理ですね。どっちかというと恥ずかしい部類です。だからその人は本当は商売をしたこともなくて、SLでもあまり活動していないということが分かってしまいますね。
私はSLで小規模な商売をすることで色々試したり、勉強したりしている積もりです。どの要素をいじればいいのかっていうのが面白いんです。だからこうやって他の人にも結果をご披露しているわけです。もちろんものづくりの技術向上という副産物もありますね。
本当に凄いビジネスになったら、多分内容を人に知らせるということはしないでしょうね。スカイボックスに閉じこもって、L$数えて「ウヒヒヒヒ…」なんてほくそえんでいたりして。今回今更ながら分かったのは私の商売ってやっぱり凄く行き当たりばったりだということです。それで同じような売上だというのも不思議です。

こんな小さな階段下のスペースが私の原宿本店なんです。お店の名前はHarajuku Place 商品点数もすくないのに健闘していますね。やっぱトラフィックでしょうか?

タグ :ビジネス
2008年11月07日
新土地政策

昨日のM.Lindenのアナウンスメントは良かったです。内容的にはまだ問題があって、それはまたForumで色々書込みがあったりするんでしょうけど、外形的なことをいっています。
英語の文章として程よい格調で、言葉も明瞭かつ適切です。プロフェッショナルなビジネスマンの隙のない言葉遣いですね。公式ブログでご覧下さい。http://secondlife.com/のBLOGをクリックすれば出てきます。
これがMark Kingdonの本来の姿なのでした。いままでは変に大衆受けしようと思って言葉遣いを彼なりにフランクにしていた積もりだったのか、妙にぎこちない印象を与えていました。経歴に有名な公認会計士事務所があったので私としては違和感を覚えていたのですが、やっぱりねっていう感じです。内容はともかく人々に安心感を与えたことでしょう。口頭では演説は不得意かもしれないけど文章ではそこは問題になりません。
欧米の文化に占める弁論の比重は重くて、大学や大学院にも弁論術や交渉術の講座があります。リーダーが雄弁さで人々を信服させるのはローマ帝国以前からの伝統なので、ローマ文明の継承者を自負する国々ではこの伝統を守っています。今回の大統領選挙でもオバマさんの弁論能力が大いに勝敗の帰趨に影響を与えましたね。日本ではその伝統がないので政治家の演説も小泉さん程度でみんな喜んでしまいます。これ以上いうと切りがないのでやめますが。
さて、内容としては新しくOpenspaceを買う人は初期費用をUS$375払わないといけないという点は第一次案からの変更はありません。アバターのキャパも10人、Homesteadsで20人ということです。これが多いか少ないかは私は512M2のオーナーでしかないので、分かりません。
だからよかったのは、美しい自然景観を作り上げていた人達が値上げによって追い立てられるということがなくなったことですね。それから何でも一方的に決めて押し付けていた傾向がつよかったリンデンラボの運営が、住民の意見を反映して大きく修正されたというのも、初めてのことではないけれど、内容的にとてもよかったと思います。私にはM.Lindenが悪の帝国の皇帝の命令で乗り込んできた「悪代官」でなさそうだということが分かったのが救いでした。
Homesteadというのは豪農の屋敷みたいな意味ですが、アメリカではこういうブランドの高級下宿屋さんがあって、掃除とベッドメイク、リネンサプライはやってくれます。長期滞在者専門のホテルみたいな感じですね。お金持ちの学生では下宿の代わりにここに入っている人もいます。いろんなタイプがありますが、リンデンとしては本格的な建物を建てて欲しくないので、「仮住まい」のイメージのあるこの言葉を使ったのではと想像しています。日本語でも本来貴族や地主の「大豪邸」を意味する「マンション」を集合住宅の意味で使っていますので、このあたりは言葉はとめどなく内容が劣化していくということは洋の東西を問わないという例ですね。